整骨院の経営戦略

継続通院して欲しいなら「痛みを取る」というマインドを変える

これまでにも何度も伝えてきたことではありますが、自分の院に長く患者さんに通ってもらいたいと思うのであれば、そのために先生自身のマインドセットを整えることが本当に大事になります。

というのも、治療院の先生というのは自身の役割を「痛みを取る人」と思い込んでしまっていることが非常に多いのです。

まさに「治療」家ですね!

もちろん、それも役割の1つには違いないのですが・・・・・・

このマインドセットだと、患者さんの痛みが取れてしまうとやることが無くなってしまうため、あまり患者さんと長い期間付き合っていけないんですよね。汗

当然、継続通院なんかを患者さんに勧めようとするときにも、必ずこのマインドセットが自分自身の行動にブロックをかけてしまいます。(ひどくなると「予防」にかけるお金は勿体ないんじゃないか?と先生自身が思っていたりします。)

そうではなく、患者さんとある程度長い期間を付き合っていきたいのであれば、次のようなマインドセットを持てるようにしてみてはいかがでしょうか?

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もはや口だけの専門では通用しない

治療院にマーケティングの概念が浸透し始めてからというもの・・・

「○○専門」という表記をホームぺージやのぼり、チラシなんかに掲げる治療院が非常に多くなってきたように感じます。

確かにマーケティングの概念が浸透していった初期の頃は、とりあえず「腰痛専門」とか「交通事故専門」とか「産後の骨盤矯正専門」なんて名称をホームページに掲載しておくだけでもそれなりに効果はあったと思います。

しかし、、、

これだけ治療院が増え、どこもかしこも「○○専門」と掲載するようになってきた現在では、それだけでは上手くいかないケースも増えてきているように感じますね。

ウェブ上での集客などで優位に立つために「ただ施術が出来るから」という理由でなんでもかんでも「専門」とつけて集客を行い、仮に少し集客がうまく行ったとしても、結局患者さんが居つかなかったりしてる院も多いんです。汗

つまり院内設備や実際の対応など、しっかりと本質的な中身もちゃんと見られるようになってきているということです。

あなたははたして「専門院」と掲げるだけの準備と対応をしっかりと行えているでしょうか?

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あなたの院のボトルネックを修正すれば経営は改善する

自分の治療院の経営を改善していく際のアプローチ方法というのは実は非常にシンプルだったりします。(シンプルとはいえ簡単だという意味ではありませんが。汗)

具体的な手法は数あれど、経営改善のアプローチを一言で表すのであれば兎にも角にも「自分の院の一番弱いボトルネックを解消しなくてはならない」ということですね。

長所を伸ばすことも必要ですが、経営改善という点で見れば短所を無くすことがもっとも必要になります。そもそも「改善」って単語使ってますしね。笑

いろんな勉強会に行って多くの手法を学びすぎて頭がこんがらがってこんがらがってこんがらがりまくっている先生も少なくないですが・・・・・・汗

経営改善とは実は非常にシンプルに考えられるんですよ!

では、治療院経営における発生しやすいボトルネックの解消とは具体的にどういったことを指すのかというと・・・・・・

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治療院の独立を考える際に「これ」を基準に立地を考えるのはやめる

このブログを見てくださっている先生はすでに独立を果たして、自分自身がトップとして頑張っている先生も多いと思います。

とはいえ、もちろんまだ現場で雇われとして頑張っていて「いつかは自分も独立するぞ!」と思い描いている先生だって沢山いることでしょう。

そこで今回は将来独立する際に「これ」に頼って独立する場所を決めてしまうのは危険だよって話をしたいと思います。

もちろん独立の際にはもっと色々と沢山考えることがあるので、あくまでも意思決定の中の一部分の話ではあるのですが、ちょこちょこ「これ」を基準にして独立する場所を探してしまう先生が見受けられるので、ぜひ気を付けてくださいね!

ではなんのことかと言うと・・・・・・

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成功するために試行回数を重ねることがどれだけ重要かという話

治療院の経営を上向けていくために何らかのアクションを取り、そして成果を上げていくことは当然ですが必須になります。

なんのアクションも起こさず、失敗もしない代わりに成功も成果も得られなければ、訪れる結果は現状維持・・・・・・ではなく時間経過による衰退です。

これが自分以外誰も存在しない話であれば、あるいは現状維持もありえたかも知れませんが、現実では自分自身に動きが無い間にも周りのライバル院が伸びていけば相対的に自分の立ち位置は下がっていくわけですからね。汗

残念ながらライバルの存在するビジネスの世界で停滞は、緩やかな衰退を意味しているのです。(ライバルが勝手に失敗して落ちてくれるかも?さすがにそれを期待するのはちょっと甘すぎやしませんか?汗)

そこで今回は成果を得ていくために絶対に身に着けてもらいたいアクションを起こすことに対するマインドセットの話をお伝えしようと思います。

ここさえ腑に落とすことができれば「成果を得る」ということがいかに自分自身の行動でコントロール可能になるのかが分かってくると思いますよ!

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治療院経営はセグメントによってサービスを変えることが重要

あなたの治療院では、優良患者さんと、一般患者さん、あるいは短期患者さんなどといった風に患者さんのセグメント分け(一定の基準による区別)を行っていたりするでしょうか?

「患者さんを区別するなんて失礼じゃないか」なんていう声も聞こえて来そうですが、もちろん治療自体は患者さん全員に対して治療家として全力で行わなければなりません。

しかし「治療院経営」という観点から患者さんを「顧客」として見た場合には、提供するサービスを「ある意味公平にする」ためにも、そういった視点が必要になるのです!

誤解を恐れずにいえば、提供するサービスを一定にし過ぎることこそ、逆に「不公平を生んでしまう」とも言えるのですよ!

ちなみにセグメント分けというのは、いろんな基準で分けることが出来るので、何も分け方が一つとは限らないのですが、今回はLTVを基準にしたセグメント分けをした際に考えるべき、各アプローチの変化をお伝えしていきたいと思います。

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治療院経営を成長させるための2種類の真似る能力

あなたは物事を成功に導くためには「まずしっかりとうまくいっている人をそのまま真似るのが大事」という話を聞いたりしたことはないでしょうか?

これは本当に的を得ていることだと私も思っています。

先駆者の成功例というのはまさしく教科書であり、ゴールを指し示す地図であり、模範なわけです。

ある程度の段階まで成功するのであれば可能な限り成功例を模倣することが、おそらくもっとも手っ取り早い手法だと言えるでしょう。

しかし、あなたがもしそこからさらにもう一段階上のステージに辿り着きたいのであれば「ただの真似」だけではなく「もう1つ別の(難しいけど強力な)真似」を身につけなければなりません。

実はビジネスにおける真似には大きな「2種類の真似」が存在するのです。

あなたはただの真似だけではなく、もう1種類の真似方まで身に着けているでしょうか?

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ザイオンス効果を利用して整骨院・整体院への定着率を上げる

基本的に自費の治療院へと移行していけば行くほど、患者さんの定着率を高めるのは難しくなり、逆に保険メインの整骨院ほど患者さんの定着率が高めやすいです。

この定着化が起きやすい理由のひとつには確かに「価格が安くて通いやすい」という理由も含まれているのですが、その通いやすいという理由が持つもう一つの側面がより定着率を上げることに寄与していたりするのです。

それは「ザイオンス効果」と呼ばれる心理効果を利用したものなのですが・・・・・・

これを意識して活用することで単価の高い、自費の治療院でも患者さんの定着率をしっかりと上げていくことは可能なんですよ^^

おそらく名前くらいは聞いたことがあるであろうこの心理効果を、あなたはしっかりと意識して使いこなせているでしょうか?

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治療院経営はカルテ枚数を増やしていくという感覚を意識する

あなたの院では毎月どのくらいのカルテ枚数を行き来しているでしょうか?

1人治療院であればカルテ枚数はだいたい70枚~150枚くらいの間に落ち着くことが多いですね。(ちょっと幅は広いですが。笑)

予約枠の時間にもよりますが、さすがにこれ以上の枚数を抱えようとするとキャパオーバーしがちです。

スタッフさんを雇っている治療院であれば、もっと多く200枚とか300枚くらいのカルテ枚数を抱える治療院だって少なくありません。(保険診療メインの整骨院なら400枚を超える院も多かったりしますね。)

もちろん単価にもよりますが、カルテ枚数が150枚もあれば250万前後くらいの売上を作ることは無理ではありませんし、カルテ枚数が300枚を超えている院であれば500万を超える売上を立てることも十分に出来ますので一つの目標としやすい数字にもなってくるでしょう。

このカルテ枚数に注視し、この枚数を増やしていくことこそ、治療院経営の安定化と成功に直結してくるのです。

その月の終わりに結果的に今月は何名来た、ではなく、あなたはしっかりと「このカルテ枚数を目標にして、その数にたどり着く」という意識を持って施策を行えているでしょうか?

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歩合制導入が招く治療院崩壊の危険性

今回はいろんな先生から質問を受ける「歩合制の導入」に関して少しお話していきたいと思います。

あくまでも現時点での僕の考えではありますが「歩合制」は「個人院なら(導入の仕方次第では)アリ」、「分院展開までしている店舗は(よほど慎重にやらなければ)基本ナシ」という形で考えています。

まぁ色々と理由はあったりしますが、スポーツのような「スター選手が生まれることを期待される世界」と違って、そもそもスター選手なんかが居てしまったら、それはそれで逆にチーム全体に取ってマイナスに働きかねないような僕らの業界では、そもそも歩合制自体がそこまでめちゃくちゃマッチするようなものでは無かったりすると考えているんですよね。

また、これがきっかけでチーム内の連携がうまく行きにくくなった・・・というようなケースもこれまでに多々見てきたため、やはり歩合制のリスクは軽視できないなと考えています。

もちろん上手に導入することでスタッフのやる気を引き出すことに成功しているようなケースもあるので、歩合制のすべてを否定することはありませんが、歩合制の導入は本当に慎重に行ってもらいたいとは思っていますね。

では、一体歩合制の導入は治療院の運営にどのような影響を与える可能性が高いのでしょうか?

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