あなたは自分自身にどんなイメージを抱いているでしょうか?
根拠があるわけではないけど、死ぬほど自分に自信のある先生。
特に自分に特別な才能があると思っておらず、ごくごく普通だと思っている先生。
周りよりも劣っていることのほうが多く、自分にまったく自信がない先生。
内容は様々でしょうが、なんとなく「自分はこういう人間だ」という漠然としたイメージを自分自身に対して持っているものだと思います。
今回はそんな個人が抱く「セルフイメージ」が治療院の売上やあらゆる数字に影響を及ぼす、というお話をしていきたいと思います。
目次
治療院の数字を伸ばしたいならまずはセルフイメージを高くしろ!
自身で治療院のスタッフを直接見ていた頃や、多くの治療院さんのコンサルに入らせて頂くことで、いろんな先生を見てきて思うことですが、セルフイメージの高さは院の売上に「良い影響」を及ぼすことが多いです。
全部が全部、セルフイメージが高ければ上手くいく、とまではいいませんが、数字が右肩上がりに伸びていきやすい院ほど、あるいは成長速度が速いスタッフほど、先生自身のセルフイメージが高いことが多いですね。実際の実力以上の成果を得やすい資質、ともいえるでしょう。(冗談とかではなくホントです。)
セルフイメージが高い人って、問診の時や患者さんと話しているときでも、(そこに根拠があろうと無かろうと)自信をもってハッキリと話すから、結果的にリピート率が上がったり、プリカや回数券の成約率が高くなりやすいんですよね。
結局、人は自信満々な強い先生に自分の体を任せたいって思いが、潜在的にあるってことです。
治療院に来る患者さんというのは、そのタイミングでは体に痛みが出ている訳ですし、言ってしまえば普段よりは弱っている訳ですから、なおさら「自信満々」に見える人に頼りたいと思ってしまうのでしょう。(あなただって、自分がインフルエンザで参っているときに、自信の無さそうな弱弱しい先生に診断してもらたいとは、なんとなく思わないでしょう?笑)
あるいはセルフイメージの高い先生は「自分ならできる!!」ってイメージも強いからか、なんにせよアクションに起こすのが早いので、仕組み作りや新しいメニュー導入など、そういった面でも行動の早さが功を奏して成果が出やすかったりします。(同様に失敗も多かったりはするのですが、PDCAサイクルを回すスピードがめちゃくちゃ早かったりするので、失敗が致命的なものではなく、成功のための糧になりやすいんですよね。)
とは言っても、今の時点でどうしても自分自身に自信を持てていない人に、セルフイメージを高めろ!なんて言っても難しいですよね。汗
そもそも「ただの思い込み??セルフイメージを高くしろってどうやるの・・・??」って感じだと思います。
それでもなんとかして、院の数字を高めていくためにセルフイメージを上げるにはどうすれば良いかと言うと・・・・・・
セルフイメージを高める方法
ちなみに僕は決して心の専門家、メンタルトレーナー等ではないので心理学的に絶対に正しいのかどうかは知りませんが、僕が意識して続けることで、自然とセルフイメージが上がるな、と考えている習慣はこれです。
- 未完了、未達成を無くす
- 苦手(だと思い込んでいる)なものに取り組む
- 自己宣言する
- 自身に投げかける言葉を肯定的なものにする
- 達成感を連続して味わう
- ポジティブな人と付き合う
未完了、未達成を無くす
「今週までにこれをやるつもりだったのに・・・・・・」「また明日でいいや・・・」
このようにあなたには、やろうやろうと思っていたのに未だに消化できていないタスクはありませんか?
時々、どうしても数個のタスクが残ってしまうのは構いませんが、この「未完了・未達成」のタスクが増えすぎると、「またやらなかった」「今日もできなかった」という自身への否定がどうしても起こってきます。
セルフイメージを上げる第一歩は明日にタスクを残さず、未完了・未達成を無くして、やることをしっかりとこなしていくことです。
この辺りはタスクリストを作成するなどして、コツコツタスクをこなしていく習慣をつけることが大事になりますね!
タスクリストを一つずつ消していくことが快感になってくればしっかりと習慣化している証拠です^^
苦手(だと思い込んでいる)なものに取り組む
苦手意識やトラウマはもっとも自身のセルフイメージを下げる最たるものです。
昔いじめられていて人付き合いが苦手、学生時代に全然勉強してこなかったから頭が悪い、昔から運動は苦手だ・・・、などなど。
実際の事実がどうかは知りませんが、少なくともこんな風に「自分自身で苦手意識を感じている」なら、あなたの中ではそれは本当だと感じていることなんでしょう。
この苦手意識を変えるには、苦手だとわかっていることに「あえて挑戦する」という姿勢が大事です。
子供の頃の価値観を、大人になった今でも引きずっているのは本当にもったいないです。
味覚なんて大人になるにつれて変化していくものの最たるもので、昔は嫌いだった食べ物が大人になったら食べれるようになった、なんてことは全然珍しくないでしょう?
昔勉強できなかったことが、これからもずっと勉強ができないことの証明にはなりませんよね?僕の周りにも学生時代は赤点ばかり取っていたのに、一念奮起して勉強して、今では立派に治療院を何店舗も経営している先生だっていますよ!これまで苦手だったことを「これからも出来ない事」の言い訳に使わないでください!
苦手は克服できます。そのためにぜひ苦手意識を感じていることに、あえて取り組んでみてください。
出来なかった(苦手だと思っていた)ことができるようになるというのは、本当に自分の自信に繋がりますよ^^
自己宣言する
アファーメーションとも呼ばれたりしますが、ようは自分に対する言い聞かせです。
「自分はかっこいい」
「自分はかわいい」
「自分はできる」
事実がどうであれ、自分自身が本当にそう思えるように毎日自分に言い聞かせてください。
鏡の前で声に出していうのなんかも効果的ですね。
ただの思い込みや自己洗脳とも言えますが、セルフイメージを上げるうえでは、これはこれで非常に効果的ですよ。(恥ずかしい?大丈夫、誰に見られてるわけでもありませんよ^^笑)
心の中で自身に投げかける言葉を肯定的なものにする
上の自己宣言にもつながりますが、自身に投げかける言葉を「かっこよくなる」とか「できるようになる」という風に言うのはあまりよくありません。
これらの言葉の裏、深層心理には「(今はまだかっこよくないけど、いつか)かっこよくなる」とか「(今はまだできないけどいつか)できるようになる」という心の動きが働いているからです。
なので、自分に言い聞かせる際は必ず過去形にして「すでにできている」前提で自身に言葉を投げかけるようにしてください。
「自分はかっこいい」「自分はできている」というようなワードチョイスのほうが潜在意識の性質を考えても効果的ですよ!
達成感を連続して味わう
個人的にセルフイメージを上げるうえで1番か2番目くらいに大事だと思っているのがこれです。
なんにでもしっかりと達成感を得られるようにすることが大事、ということです。
セルフイメージは「達成感を感じた」回数が多いほうが間違いなく伸びます。
例えば、偏差値60の子が居たとしましょう。
この子が頑張って(あるいは無理して)偏差値70の学校に入学して、卒業するまで学年中いつも下から10番以内の成績で過ごした場合と、逆にこの子が偏差値50の学校に入学して、卒業するまで学年中いつも上から10番以内の成績で過ごした場合、ほとんどの場合で後者の子のほうがセルフイメージが高いことが多いです。(人は環境の中での比較で生きている生物ですからね。実際、偏差値70の学校で成績が悪いほうが、世間からみた場合は頭が良く見られることが多いにも関わらず、セルフイメージ的には「自分は頭が悪いんだ・・・」と思いやすくなることが多いです。)
あるいは目標設定もそうです。
高すぎる目標を設定して達成できないよりも、ある程度の目標を設定してしっかりと達成できるほうがセルフイメージはだんだん高くなっていきやすくなります。(経営者さんが好きな考えとして、80点の目標を設定して、85点で達成するよりも、100点目標にして、95点で達成できないほうが、成果は上がってるじゃないか!という考えもありますが、それは成果を見た場合の話で、セルフイメージに関しては、あくまでも達成することがより重要になります。スタッフに高すぎる目標ばかり与えていると、成果だけは出ているけど意外にセルフイメージの低い自信の無いスタッフが育ったりするので気を付けましょう。)
ポジティブな人と付き合う
これも非常に大切です。
普段から「この業界はもうだめだ・・・」「自分たちじゃできない・・・」なんてネガティブやマイナスを吐く人達と付き合っていると、無意識のうちに自身のセルフイメージも下がっていきます。
それよりも、
「お前ならできるよ!」
「まだまだこの業界はなんでもできるな!」
「今が一番たのしい!」
とポジティブな言葉を発言する人と付き合うほうが何倍も何十倍も自身のセルフイメージに良い影響を与えます。
その証拠に上手くいっている治療院の先生ほど発言はポジティブな発言が多いですよ!
「そんなのうまく言ってるんだからポジティブで当たり前じゃん!」ってツッコみたくなる先生もいるかも知れませんが、「うまくいっているから」発言がポジティブなのか、「普段から発言(や考え方)がポジティブだから」うまくいっているのか、については1度考えてみたほうが良いと思いますね。
自分が身を置く組織の文化・風土、一緒に過ごす身内、付き合う友人、家族からの応援、そういった方たちからもセルフイメージというのは影響を受けることを忘れないでくださいね!
まとめ.セルフイメージ改革を行う
このブログでは、いつも治療院の経営で数字を伸ばしたり、うまくいくための方法をわりと具体的にお伝えしていると思います。(やり方もほとんど隠すことなく伝えていると思っています。笑)
でも、やり方はあくまでも本質ではなく、小手先の技術です。(とはいえ、それはそれで大事なんですけどね!)
剣道や柔道でいうところの「技」に当たりますが、やはりその技だって根本的な本質である「精神力」があって初めて威力が発揮されるのです。
「心・技・体」でいう所の「心」ですね。
セルフイメージは基礎であり、強くてしなやかなメンタリティを構築する上でも重要な部分です。
もしあなたが今「知識だけは十分あるのに・・・」と思ったりすることがあるのであれば、こういった「本質的」な部分を伸ばすだけで一気に成果が伸びたりもします。
ぜひ、自分自身だけでなく、スタッフさんも含めて、セルフイメージの高い組織を作られてみてくださいね^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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ことをしてもらえると、とても嬉しいです。今後もガンガン情報を公開していくのでお楽しみに