整骨院の経営をおこなっていく場合に限らず、あらゆる業種に関して「収入アップ」の機会をたくさん用意することは非常に重要です。
ほとんどの整骨院が自身の収入を治療という「一本の柱だけ」に頼っている場合が多いですが、本当に治療院業界にはそれだけしか収入の柱がないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありませんね。
最近では痩身や発毛などの高額商品を導入している院も多いですし、中にはこのコロナ禍に対応してオンライン診療を取り入れ始めている治療院さんも出てき始めているわけですから!
正直に言えば苦戦している院さんも多いようですが、それでも収入の柱を増やすということは決して治療院業界でも不可能ではないということです!
そこで今回はあるストーリーから、どんな業種であろうと収入アップの柱は増やせる可能性がある、ということを知ってもらいたいと思います。
整骨院でも収入アップの柱を複数持つ
今回のストーリーはマーケティングの世界ではかなり有名な「ハイパワーマーケティング」という書籍から一部抜粋させてもらって、あなたにどんな業種であろうと収入アップの柱は増やせる可能性があることをお伝えしていこと思います。
以下、本文より一部抜粋。
「収入」に大きな差が出た二人の強盗の話
収入をアップする、この戦略や原則は、あるゆる業種、あらゆる人間、たいていの状況で使える。
同じ「業界」で働く二人の男の話をしよう。自分の才能を増幅させて、最大限に生かす方法を見出したのは、二人のうちの片方だけである。
二人の男が、それぞれ強盗にあった。幸い、二人にケガはなかった。
強盗1は、一人の男の財布と、中にあった男の所持品すべてーーー85ドルを奪った。
強盗2は、二人目の男から財布と現金70ドルを奪い、さらに、腕時計とプリンストン大学の卒業記念の指輪も奪ったのだ。時計も指輪も、高価なものではなく、大した価値もなかった。
普通なら、話はこれで終わりだろう。
ところが、その二日後、二人目の男のほうが自分のアパートから出勤する途中、誰かに名前を呼ばれた。振り向くと、そこには、二日前に自分を襲った強盗2がにこにこして立っていた。今度は脅かすつもりはないようだった。
強盗2は男に、腕時計とプリンストン大学の指輪を返してほしいか、と尋ねた。どちらも思い出のつまった品だったので、男はイエスと答えた。すると強盗は、500ドルで売ってやろう、と吹っ掛けてきた。男は持ち合わせが90ドルしかなかった。強盗は90ドルを受け取ると、時計と指輪を返す代わりに、質屋の領収書をよこした。その日の午後、男は質屋に行き、自分の腕時計と指輪を80ドルで買い戻した。
強盗1が稼いだのは現金で85ドル。
収入増加の戦略を使い、隠れた資産価値やチャンス、可能性を見極めた結果、強盗2が稼いだのは、強盗を働いたときの70ドル、腕時計と指輪を質に入れて60ドル、そして「友人」に質屋の領収書を売って90ドル。総額は220ドルである。
このとおり、収入増加の戦略は、どんな業種のどんな人間にも使えるのだ。
まとめ.「手持ちの手段を使い切る」という視点を持つ
上記のストーリーは何も、「犯罪をしろ」とか「収入を上げるためには何をしても良い」とか言いたかったわけではありません。(そもそもストーリー考えたのが僕ではないですしね。笑)
ここで気づいて欲しかったのは、一見そこにしか価値がなさそうな(強盗1が盗んだ現金85ドル)ものでも、よくよく考えてみると、他にも価値のあるものが眠っている可能性(強盗2が盗んだ時計や指輪)があるよ、ということです。
治療院でいえば、多くの患者さんが「痛みを治す」ことにニーズがあるのは当たり前です。そんなことわかりきっていますね。
しかし、はたして患者さんは本当に「痛みを治す」こと以外に何も欲求はないのでしょうか?
こういった部分です。
「治療」以外に目を向けないから、みんな「痛みが取れたら患者さんは来てくれない」なんて平気でいいます。
でも、実際には痛みが取れた後にもさらに高額の商品を購入する患者さんだってたくさんいるのです。それが例えば「予防」なのか、あるいはまったく別の「美容」なのか、それは院の戦略によって変わってきますが、少なくともあらゆる手段を使おうとする意識があるわけです。
治療に来た患者さんに治療だけ提供するのは、もちろん王道であるとは言えますが、しかし別の視点から見れば、ある意味思考停止させてしまっているだけと言えなくもないのですね。
以前の電化製品屋さん(ヤマダ電機さんやヨドバシカメラさんなど)は、電化製品しか置いていなかったかも知れませんが、今では日用品なんかも普通に置いていますし、むしろ電化製品しか置いていない電化製品屋さんのほうが珍しいくらいですよね。
必要ないものを売るのは押し売りなんじゃないか?と思われるかも知れませんが、そういうことではありません。そうではなく、「この患者さんが他に欲しているものはないのか?それがうちでは提供できるものではないのか??」ということにアンテナを巡らせ、その結果別のニーズに答えることができた、ということなのです。
顧客が口に出して求めたこと「だけ」しか提供しなくて良い、と思うのは怠慢なのです。それ+アルファを常に提供できるように心がけてこそ「手持ちの手段を使い切る」ことができ、「収入アップ」につながるのですね^^
コロナ禍で、通常の売上が立ちにくくなっているからこそ、こういった視点に本気で舵取りを行うことも検討していかなくてはならないのです。
ぜひ、あなたの院でも使い切れていない手段をどうにか使い切ることができないか、常に考えるようにしてみてくださいね!
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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ことをしてもらえると、とても嬉しいです。今後もガンガン情報を公開していくのでお楽しみに