クライアントさんや、セミナーの参加者さんによく聞かれる質問の一つとして、『治療院でチラシを作成するときに片面印刷と、両面印刷ではどっちのほうが反応が高いか?』(片面印刷でも十分に反応は得られるのか?)というのがあります。
片面デザイン、片面印刷の場合と、両面デザイン、両面印刷では費用が変わってくるので、経営者としては正直気になってくる部分(というか、安く済ませられるなら安く済ませたい)ですよね。笑
これはですね・・・
やっぱり反応数だけで言えばやはり両面デザイン・両面印刷でやったほうが増えるケースが多いですね。
ただ、これは両面にしたらそれだけで反応が上がるということではなく、仮に両面を使ったとしても「両面であることのメリット」を活用できていないのであれば、片面で作成した時と大して反応は変わらなくなってくるのです!!
実は片面か両面か?が大事っていうよりは、あるポイントを満たしているかどうかで片面印刷と両面印刷での反応が変わってくるのですね!
ではそれがどういった部分なのかというと・・・
目次
治療院チラシの反応はどれだけの内容を詰め込めたか、で決まる
結論から言うと、反応数に大きな影響を及ぼすのは両面を使えるメリットであるスペースの大きさを十分に使いきれるかどうか、なのです。
A3やA4、片面や両面、というような単純なサイズの違いそのものが(記載している内容がまったく同じ場合)費用対効果に劇的に影響を及ぼすわけではありません。
つまり、書いてる内容が一緒の場合サイズとかの違いは大きな差にならないってことですね。
いや、確かにA4で撒くよりはA3で、片面で撒くよりは両面で撒いたほうが『反応数』自体は増えることが多いですよ?
ただ、それは料金もそれぞれA4よりもA3のほうが、片面よりも両面のほうがかかってますよね?だから、『費用対効果』には劇的に影響を及ぼさないって書いたのです。(コスト分の反応数はちゃんと増えるかなって感じです。)
じゃあ、いったいチラシの反応率はどこで決まるのかというと、、、
- 『最低限、手にとって観て貰えるだけのインパクトをデザインできたか?』
- 『ちゃんと書くべきことを全部書けたかどうか?』
の2点がしっかりと高いレベルでまとめられているかどうかによって決まるのです。
最低限、手にとって観てもらえるだけのインパクトをデザインできたか?
まずA3や両面で作成したチラシはここがA4や片面よりも有利になりやすいんですよね。
サイズが大きかったり、紙自体の材質をザラ紙に変えてみたり、デザインに特長を付けやすいのでコストが上がった分、読まれる可能性は確かに高くなります。(あるいは、あえて文字を汚くして読みにくくしたチラシなんかもこの「見てもらえる工夫」の部分に含まれる内容になってきますね。とにかくまずは手に取って見てもらえるようにするためにいろいろと工夫を凝らすわけです。)
あるいは「キャッチコピーの出来栄え」だったり、「人を前面に押し出した写真を使っているか?」だったりということも手に取ってもらえる確率を伸ばす要因になります。 (キャッチコピーの出来栄えに関しては、過去記事チラシキャッチコピーを自分で考えないほうがいい2つの理由を参考にしてみてください。)
特にスタッフの集合写真や、院長の顔写真はそれだけで人の目を引く(アイキャッチ)ので、恥ずかしがらずにバンバン前面に出したほうが手にとって貰いやすくなり、それだけ最終的な反応も上がってきますよ!
まぁぶっちゃけデザインのセンスに自信が無ければ、この部分はデザイナーさんとか業者さんにお願いするのが無難です。(僕もそうしてます。笑)
手にとってもらえなければ、どんなにしっかりと作ったチラシもその瞬間ゴミ箱行きですからね。汗
とにかく、『目立つ』『インパクトを出す』『目を惹きつける』を意識して色やデザイン、材質やサイズ、キャッチコピーなんかにこだわっていきましょう。
これらの部分に関してはやり過ぎてしまうと、反応数を伸ばすために、コストも同時にどんどん増えてしまう可能性のある部分なので、ある程度「これで十分」というサイズや材質は自分の中で見つけておきましょう!
ちゃんと書くべきことを全部書けたかどうか?
次に大事なことは、ちゃんとチラシを見てくれた人が知りたいことを全部書いているかどうか?です。
まだあなたの院に行ったことがない人って、そりゃあもう心配で心配で堪らないわけですよ。
「先生が怖い人だったらどうしよう・・・」、「どんな治療をしてくれるのかしら?」、「自分の症状って見てくれるのかな?」、「料金って安いの?それとも高いの?」など、いろんな不安があります。
そういった悩みを出来る限り全部取り除いてあげる必要があるのです!
チラシに入れておきたい内容として、
- 目を引くためにキャッチコピー
- どんな症状に対応することが出来るのか?
- 手技の内容
- 喜びの声
- 料金、オファー
- 住所、電話番号、院名、地図
- スタッフの集合写真、院長写真、プロフィール等
- 院長の治療に対する思い、開業に対する思い等
- 駐車場やキッズルームなどの有無
- 権威付けできるもの
- 来院してからの流れ
などがあります。
ぶっちゃけた話、これらの内容が欠けていると、例えチラシを手に取ってもらったとしても来院には繋がらないケースがどんどん増えていきます。
つまりこれらの内容を十分に含んでいなければ、サイズが大きかろうと、両面だろうとあんまり意味ないってことです!
最初に述べたように、せっかくサイズを大きくしたり紙質を変えたりして「手に取ってもらえる確率(だけ)」を上げたとしても、こちらの「患者さんの知りたい内容」が十分に書かれていないチラシでは、手に取ってもらえたとしても結局予約に繋がらないチラシになってしまうのです。汗
だからこそ、サイズや紙質を変えた「だけ」ではダメなんですね!
まとめ.大事なのは「言うべきこと全部」を「目立つように配置」するってこと
このように「患者さんの不安に答えられるような文章全部」を「目立つデザインで配置」出来るセンスがあるなら、A4片面でも良いってことです。
それが可能だった場合の反応数はA4の両面やA3を使ったときと何ら変わらないものとなるでしょう。
でも、さきほど上に書いた内容を全部入れようとすると、片面に収めようとするのは現実的にはかなーーーり厳しいです。笑
だから僕はチラシは両面印刷を良く使ってます。汗(片面よりも両面のほうが良いからやってるのではなく、目立たせながら、そのうえで言うべきことをすべて書くためには、僕の実力では片面だとスペースが小さ過ぎるのです。笑)
あなたはチラシを作成する時に必要な情報をすべて詰め込んでいるでしょうか?
仮にA4の片面分の予算しか用意出来ないのであれば、重要なものから入れていき、入らない分を消していけばいいです。
そして、まったく収まらなかったら諦めて、なんとか予算を工面して両面にしましょう。笑
片面にするのか?両面にするのか?が先に来るのではなく、入れるべき情報が全部入るか入らないか?それが判断基準なのです^^(難しいとは思いますが、ちゃんと全部収まるなら、わざわざコストかけて両面にしなくても大丈夫ですよ!)
A4の両面で十分に書くべき内容が入っているにも関わらず、ただサイズを(まったく同じ内容のまま)A3に変更したりするだけでは勿体ないです。(「手に取ってもらえる確率の上昇」だけでは勿体ない)
どうせA3などにするなら、A4では収まり切れなかった内容をさらに追加して記載(「相手の不安を解決できる量を増やす」)するようにしましょう!
そうすればA4では伝えきれなかったあなたの治療院の魅力がさらに相手に伝わり「手に取ってもらえる確率の上昇」と「相手の不安を解決できる量を増やす」が同時に成され、きっとあなたのチラシの反応率と費用対効果が上がってくることでしょう^^
このように、詰め込むべき内容を第一に考えて、それを十分に満たせる紙面サイズにすることがもっとも費用対効果を高められるのです!
あなたが今後チラシを作成する際にも、ぜひこの辺りを意識してチラシの「形式」などを考えていってみてくださいね!
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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