治療院の売上を上げようとする際に、メニューそのものの数を増やして、対応できるパイを増やすことで売上を上げようと考える先生は少なくありません。
しかし、、、多くの場合実際にメニューを増やすことで、逆に売上が低下してしまう院も結構あったりするのです。汗
何故、予想に反してこんなことになってしまうのでしょうか?
目次
入口の導線を明確にして、そこに全力を注ぐ
まず、大前提として今回の話における別メニューとは、手技や施術の流れ、料金体系が既存のモノと違うメニューのことを指します。(腰痛のページ、骨盤矯正のページがあったとしても、やっている手技の内容、料金体系が同じなら、それは見た目が違うだけの、同じ商品として考えています。)
新しいメニューを作って、導線を増やしても、集客量そのものが増えるかは別問題
新しいメニューを考案する際の一番の狙いは「集客の導線を増やす」ことを目的にしている場合がほとんどです。
例えば、
メニューを増やせば増やすほど、こんな感じで集客の導線が増えるイメージがあるんだと思います。
しかし、結局は商品が増えたとしても、そこにしっかりとした集客をかけたり、マーケティングをしかけていかないと、均等に集客が伸びるような風にはなりません。
どちらかと言うと・・・
こんな感じで、集客に偏りが出てしまうだけなんですね。
しかも、メニューによってはほとんど集客力を発揮しないメニューまで出てきて、「結局なんのためにメニュー増やしてんだ?」みたいな状況になったりもします。汗
もちろんこの場合でも、すでに伸びている頭痛に対してしっかりと意識を配りながら、腰痛や肩こりの集客を商品開発とともに進めていけば、集客力がアップしていかないこともないのですが・・・・・・
多くの場合、商品開発の手間や、教育の手間、そこにさらに新しい集客をかけていこうとすると、意識が分散しすぎて、なかなか集客が伸びきらず、結局もともと売上を上げていた部分まで影響を受けて売上が下がる、、、という風になることも多いのです。汗
メニューを増やしすぎることの最大の欠点
さらに上記のように、せっかくメニューを作ったのに、集客にほとんど影響しない導線ができてしまったとしても、教育自体はやっておかなければいけないですよね?
例えば、入口の商品が8つあるなら、8つの手技全部をスタッフが出来なければ困るわけです。
先生が1人院でずっとやっていく、というのであればまだしも、スタッフをいつか雇いたいと考えていた場合、これが特に最大のデメリットになります。
最悪、8つの手技を全部覚える前に退職なんかされたときには・・・・・・、考えただけでも恐ろしいですね。
しかし、違うやり方の商品を入口に複数配置するということは、常にこういったリスクがあるのです。
商品は見せ方だけ変えて、入口は1種類にする
こういったリスクを回避するために、ぶっちゃけ入口の商品は1種類だけ、あるいはかなり数を絞るほうが有効な場合が多いです。
これなら、どれだけ導線が増えたとしても、来院した段階で提供する商品は「全身調整」になるので、ある意味無限に入口の見せ方を増やせるとも言えます。(集客に影響を与えないページが最悪出てきても、教育の手間は常に1種類で済むため)。
商品開発や教育の手間がない分、集客にしっかりと意識を向けられるので、頭痛の集客を増やそうとしたら、腰痛の集客が下がった、ということが起きにくくなります。
個別のバックエンドに振っていくのはそのあと
とはいえ、「全身調整」という1種類の商品だけで、患者さんの治療、あるいはニーズに対応していくのは現実的には厳しいです。
なので、最初の入口こそ「全身」から入っていきますが、ある程度通院を重ね、患者さんのニーズがわかってきたら、その後バックエンド商品として、何か特化したメニューを用意していくのは非常に有効な手段になります^^
つまり、細かい商品を出していきたいんだったら、集客目的ではなく、アップセル目的で用意したほうが使いやすいってことですね!(ここは詳しく話だすと、別テーマになってしまうので、また別の機会にブログで書こうと思います。)
7月3日。記事書きました^^
まとめ.商品を複数つくらなくても、集客は見せ方を変えられる
必ずしも1つの治療が1つの症状しか見れないか?と言われるとそんなことはありませんね。
全身矯正なんかをしている院なんかは分かると思いますが、その治療だけでもある程度肩こり・腰痛・頭痛なんかには全部対応できたりもします。
ということは、難しく症状ごとに商品を作ってから集客をかける、、、なんてことしなくても、今と同じ手技のままで、見せ方を変えた集客はすぐに行えるのです。
もちろん、既存の手技ではまったく対応不可能な症状を、ウソをついて集客するのはダメです。
しかし、「新しい商品を作らなければ、新しい集客が出来ない」ということはありません。
もしあなたが、毎回集客を増やそうと思ったときに、商品開発、あるいは新しい手技の勉強から入る、、、という思考を持っているのであれば、「今の手技を見せ方を変えて集客できるのでは?」と考えるようにしてみてはいかがでしょうか?^^
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