新型コロナが少しだけ落ち着きつつあるおかげか、治療院業界における新店舗展開のペースが去年よりも多いような感覚がありますね。
ライバル院がどんどんと増え、広告規制もゆくゆくはさらに強くなってくるであろう治療院業界では常に新患さん確保のためのハードルが高くなり続けていると言っても過言ではありません。
もちろん、新型コロナなどの影響を強く受けて、新患さんがなかなか集められなかった院も多かったと思います。
こういったネガティブな要素の増加に対して、集客のための新しい広告手法が生まれるといったようなポジティブな要素の増加はなかなか少ないですからね。汗
そうなってくると重要なのは「いかに既存の患者さんを囲い込めるか」あるいは、「新患として来院された患者さんに長く通ってもらえるか」という点になります。
その際に確実にやっておきたいのがコレになります。
目次
顧客のリスト化を進めておく
新規獲得のハードルが上がっていく流れの際に、確実にやっておきたいことというのが、「顧客のリスト化」というアクションになります。(表現はアレかも知れませんが、この言い方がマーケティングの世界では一般的な言い方なのでお許しを。)
つまり、患者さんに対していつでも気軽にアクションを取れる状態を作っておく、ということですね。
治療院というのはその性質上どうしても「卒業」という要素が付いて回ります。
飲食店と違って「これ以上通わなくても大丈夫」と思われやすいんですね。
あるいは、すでに治療院に通っていない患者さんが再び体に痛みが出始めた際にも、出店ラッシュが起きている現代の流れだと、たまたま新規オープンのチラシなんかが入っていたら「あ、ここに新しい治療院できるのか。いい機会だから行ってみよ」なんて思われてしまいやすい環境になっているわけです。
つまり、1度あなたの院に訪れたからといって、次の機会に必ずしもあなたの院に再び来てくれるとは限らないってことですね。汗
このような背景があるにも関わらず、院内でしか患者さんと関わりを持てていないのであれば、確実にリピート回数は減少し、顧客離れは加速し、治療院の売上にネガティブな影響を与えることになるでしょう。
現代のリスト化はライン@(公式LINEアカウント)一択
では、患者さんにアクションを取れる状態を作っておくといっても、ツールはなんでもよいのでしょうか?
極端な話、連絡を取れるようにしておくだけなら問診票を書いてもらった時点で一応可能にはなりますよね。
整骨院であればレセコンにも入力するでしょうし、調べればハガキなどによってなんらかのアクションを取ることも可能になるでしょう。
ただ・・・
ぶっちゃけ問診票とかレセコンの情報を使うのって電話だったりハガキになったりするので・・・あんまり使い勝手が良くないんですよね。汗(しかもレセコンのデータなんかはクラウド化もされてなかったりするから、災害やアクシデントなどでパソコンごとダメになった時に復旧が大変だったり、不可能だったりする可能性もありますからね。汗)
ひと昔前ならメールアドレスだったんでしょうけど、今ではメール自体を全然使ってないという人も少なくありません。
そういった点を考慮すると、現時点では使いやすさと利用層の広さを考えると、顧客のリスト化にはほぼライン@(現在では公式LINEアカウント)が一択と呼べるレベルになっています。
時間が経てば経つほど差が開いていく
最近ではLINE@を導入している院も増えてきていますが、まだまだしっかりと活用できている(というか安定して患者さんに登録してもらえている)治療院は少ないです。
でも、これだけは確実に言えますがこういったリスト化の作業というのは1日でも早く始めたほうが有利です。
仮に毎月新患さんが20人来られる院であれば、年間で240リスト(240人気軽にアクションが取れる患者さん)増加する可能性があるわけです。
もし新患さんが月に60人くらい来られる院なら、年間で720リストも増加する可能性があるんですからね!!(まぁ残念ながらどんどんブロックもされてはいきますが。汗)
実際1年前くらいにLINE@を始めたクライアントさんなんかの登録数はしっかりと200名くらいは超えていますしね。
この調子でいけばしっかりと300、400とストックを増やしていくことでしょう^^
患者さんにどうやってLINE@を登録してもらうようにしていけば良いかわからない先生は治療院でLINE@を活用して来院数を伸ばすはじめの一歩の記事も参考にされてみてください。
たった一通でいろんな状況に対応しやすくなる
実際LINE@の登録数が増えるといろんなことが可能になってきます。
たとえば1通のメッセージを送るだけでも
- 休眠患者さんの呼び起こし
- 長期連休の際の休診日の告知や診療再開の連絡
- 現在通っている患者さんに対しての価値提供
- 予約が空いている際の告知で予約を埋める
- 新型コロナへの罹患や、災害があった際に店舗の復旧状態の告知
などなど、様々なことに利用することができますね。
最後の災害の際の対応に関しては使わないで済むのが一番ですが・・・
新型コロナにも代表されるように、最近の日本を見ていると、いつ何が起こるか分からない状態ですからね。汗
実際、最近クライアントさんが新メニューを導入したので試しにLINE@でお試しキャンペーンを数名程度募集してみたら「わずか2分」で申し込み枠が埋まってしまって驚いていました^^(枠数自体が10人までと少なかったというのもありますが。)
それくらい強烈に治療院経営にインパクトを与えてくれるんですよ!
まとめ.既存患者さんを一生あなたの院の顧客にする
LINE@(LINE公式アカウント)でのリスト化に力を注ぐと数年でリストの数が1000を超えることも珍しくありません。
実際数年前からLINE@に力を入れているクライアントさんなら2000や3000を超えるリストを所持している院もちらほらありますしね。
ここまで来ると、休眠患者さんの呼び起こしや予約のキャンセルフォローなんかの施策もかなりやりやすくなります。
現在で言えば、緊急事態宣言などが今後再び起こってしまった際になどLINE@でメッセージを送ることで、一時通院をお休みしていた患者さんなんかをしっかりと呼び起こすのに使ったりしているクライアントさんは多いですね!
新患さんを増やしにくくなる可能性がある以上(もちろん新患さんを増やすための施策自体も重要ですが)、1度既存の患者さんになってくれた人と少しでも長く関係を持っていくことが非常に大切になるのです。
LINE@でのリスト化はその部分に間違いなく大きく貢献してくれる力を持っているので、ぜひ今すぐにでもここに力を入れて、これからの治療院経営に役立てられるように頑張ってみてくださいね^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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ことをしてもらえると、とても嬉しいです。今後もガンガン情報を公開していくのでお楽しみに