治療院業界で働いていると感じると思うのですが、基本的に労動時間が長い業界ですよね?
拘束時間が長いのはもちろんですが、患者さんを治療している時間に加え、練習やミーティング、書類仕事などをしているとかなりの時間働いているのは間違い無いでしょう。
しかし、ではそれが売上に直結するかというと、、、残念ながらそうでは無い人が多いのも事実です。
実際、本当にガンガン売上を伸ばしていく人のほうが、十分な「休息」を取っていることのほうが多いんですよ?
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働く時間が長すぎると「仕事ができない人」になっていく
そもそもの話として、本来働いている時間というのは売上と直接的な関係はありません。
極端な話、1日12時間開けていて患者さんが10人しか来ない治療院よりも、1日6時間しか開けなくても患者さんが80人来ている治療院ならば、後者のほうがほぼ確実に売上は高いでしょう。
つまり、あくまでも売上を上げるためには、働いている時間・院を開けている時間ではなく、「どれだけ成果が上がっているか?」が重要なのは間違いないわけです。
大事なのは労動生産性
結局、成果を生まないならどれだけ仕事をしても意味ないのだから、大事なのは労動生産性と言えるでしょう。
ちなみに、労動生産性とは「労働力に対しどれだけの価値を生み出したか」ということです。
つまり、少ない労力でより多くの利益を得られれば、労動生産性の高い状態だと言うことですね。
実は、長く働きすぎてしまう人というのはこの労働生産性が悪くなりすぎるのです。
労動生産性が低いから長く働かなくてはいけない
なぜならば、長く働くことになれてしまうと、初めからその時間働くことを考えた上で「今日はまだこの時間だし、あと2時間かけて残った仕事をすればいいや」みたいな思考になってしまうからです。
残業することを初めから考えて、1日の仕事のスケジュール配分をするような人は完全にこの思考ですね。
ちなみに、日本人の労働生産性はアメリカの約6割と言われています。
OECD加盟国中21位で、主要先進7ヶ国中では当然最下位です。
これはつまり個人の話に置き換えると、「日本人は効率が悪いぶん、競争力を維持するためには、長く働かざるを得ないだけ」ということになりますね。
しかし、その効率の悪さのために失っているのは一体なんでしょうか?
家族との時間ですか?趣味をする時間ですか?自分の夢に投資するための時間でしょうか?
仕事も大事ですが、そのためにもっと大事なものを失ってしまうのは非常に勿体ないですよね。。。
労働生産性を上げたいのであれば、「使ったら補う」思考を身につける!
では、どうやったら労動生産性があがるでしょうか?
それは当然「集中力を上げて単位時間あたりの生産性を上げる」ことです。
例えば400mの短距離走の選手を思い浮かべて見てください。
スタート地点で身をかがめ、クラウチングスタイルに入る。そして、400メートル先のゴールまで自分の出せる限界を引き出して全力で走り抜けます。
途中体力の温存なんて悩む必要はありません。
何故なら、ゴールにたどり着けさえすればそのあとに十分休息し、体力が回復出来るのがわかっているから。あとは、自分の限界まで体力を絞り出すだけです。
まさに「集中力をあげて、その瞬間に全力を捧げる」というスタイルですよね。
これこそが労働生産性を高めるために、僕らが取らなければならない仕事のスタイルなはずです!
午前中は自分の持てる限りの全力を尽くす。そして昼休みになれば十分な休息を取り、そして午後には再び全力で駆け抜ける。体力の温存なんて考えなくて大丈夫です。また夜になればしっかり休めるのですから。
これを徹底すれば、本来なら誰でももっと短い事案で、もっと高いクオリティで、もっと多くのことを成し遂げられるようになるんです。
使い切ったら、そのあとに補えばいいんです。
補い方がヘタ
しかし、日本人は体力を使い切ったあとの補い方があまり上手ではないようです。
しっかりとした休息の取り方を身に付けてないからこそ、仕事の間に集中して全力を出すことが怖くなるのです。
休み方が分からないと、体力が回復しないわけですから、全力を出せないですよね?
例えば、私たちは健康やダイエットに関しては身体のメカニズムを重視するのに、仕事となると途端にそれを無視してしまいます。
睡眠時間を削って仕事をしたり、忙しいからとカップラーメンで適当に食事を済ましたり。。。(そういう時期があること自体は否定しませんが、それが習慣になってはダメです。)
当然ですが、そんなことを続けていてはパフォーマンスは下がるばかりです。
そうではなく、例えば
- 食事はしっかりとした栄養価のあるものを取る。
- お昼休みには20分だけ寝るようにする。
- 夜は出来るだけ7時間睡眠を心がける。
- 朝日をしっかりと浴びる。
- 目覚めにはしっかりと水分を取る。
- アロマなどの香りを焚いて、リラックスする。
など、これは自分なりになんでも良いわけですが、しっかりと自身の体力を回復させる習慣を身につけることが非常に大事になります。
このような習慣をしっかりと身につけるからこそ、使い切った体力がちゃんと回復することを理解しているからこそ、いざ頑張らなければならない時には集中して全力を出せるようになるのです。
まとめ.「体力回復」にもっと目を向ける
売上をあげようあげようと必死になると、ついつい自身の体力を犠牲にいろんなことをやってしまおうと言う気持ちが出るのも非常にわかります。
しかし、本当に大事なのはパフォーマンスが低下した状態で長々と働くことではなく、働く時は全力で働く!そして休む時はしっかりと休む!というメリハリなのです。
そうすることで初めて、労動生産性という本当にあげていかなければいけないパフォーマンスを上げていけるのです。
長い時間働いているから偉い?
それは、実際には時間を有効活用できていない人の言い訳に過ぎません。
ぜひ、あなたも1度しっかりと自分の体力を回復させるための「休息の取り方」に意識を向けてみてはいかがでしょうか?
追伸
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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