
最近、問診票の「来院のきっかけ」の欄に「AIで調べた」「ChatGPTで聞いた」なんて書いてくる患者さん、増えてきていませんか?
実際、国内の調査でも検索の手段としてAIを使う人はどんどん増えているという結果が出ています。
サイバーエージェントのGEOラボが全国の10代〜60代の男女9,278名を対象に行った調査では、AIモードを含む生成AIを検索に使っている人の割合は52,3%に達し、検索エンジンに次ぐ「第二の検索手段」になりつつあるようです。
こうなってくると「うちも何かAI対策をしないとマズいんじゃないか……」と焦ってしまう先生もいらっしゃるのではないでしょうか?汗
最近では「AI対策パッケージ」みたいな営業も増えてきているようですしね。
でも、何をすればいいのか分からないまま、よく分からないものにお金を払ってしまうのはさすがに危険です。
結論から言えば、治療院のAI対策の大部分は、先生がこれまで頑張ってきたことの延長線上にあるんです!
ただし、1つだけ「別物」として考えておかなければいけないものがあって……
今回はそのあたりも含めて、今後やっていくべきAI対策についてお話ししていきます。
治療院のAI対策は「SEOとMEOの延長線上」にある
まず最初に、一番大事な本質からお伝えしますね。
AIは何か独自の物差しを持って院を選んでいるわけではありません。
ネット上にすでにある情報を読んで、それをもとに答えを作っているだけなんです。
では、AIは具体的にどんな情報を読んでいるのかというと……
AI対策は「SEOとMEOの延長線上」である理由
GoogleのAIは「マップの店舗情報」をかなり読んでいる
GMO TECHが2026年5月から7月にかけて、ローカル検索21業種・約11万件の検索とのべ約44万件のAI回答を分析した調査では、Google AIモードの回答の約7割でGoogle上の店舗情報の参照が確認されました。
さらに、AI回答の参照情報に占める店舗情報の割合は、5月の平均38.0%から7月には48.8%まで上がっています。
上記の記事はGEMTECHさんが調査した結果ですが、たった2カ月で10ポイント以上も上がってるんですよ!(業種自体はさすがに治療院だけのデータということはなく、飲食店とか美容室みたいな業種も含まれていますけどね!逆に言えば、あらゆる業種で7割くらいはAIはMEOの情報を参照してるってことです!)
つまり、患者さんが「〇〇市 腰痛 おすすめ」みたいにGoogleのAIに聞いた時、AIはかなりの割合でGoogleマップ上の院の情報を見ながら答えているってことなんですね。
自院サイトも主な情報源になっている
参考にしている情報源の話の続きですが、これはGoogleマップだけの話ではありません。
BrightLocalが米国・英国・オーストラリアの1,355拠点を対象に、Google AI Overviews、Google AIモード、ChatGPTの約197万件の引用を分析した調査では、Googleビジネスプロフィールが引用全体の28.5%を占めていました。
そして、引用されたドメインの約93%は、それぞれのお店自身のWebサイトだったんです。
大手ポータルが上位に来るのはまぁ当然と言えば当然として、数で言えば個々のお店のHPがものすごい数引用されているってことですね!
つまりSEOで上位表示されるような院がそのままAIでも参照されやすいってことなわけです。
ちなみにGoogle自体も「AI専用の対策は要らない」と言っています。(まぁこれはちゃんとこれまでにやるべきことをやっておけばっていう意味だと思いますけどね。笑)
要はAI自体が「SEO」と「MEO」の情報をめちゃくちゃ参照してるんだから、逆にいえば「SEO」と「MEO」対策をしておけばそれが自然とAI対策にも繋がってるよってことなんですね!
AIは「優秀なリサーチスタッフ」みたいなもの
例えるなら、AIは「地域の整骨院や整体院(というかその時調べたいことを何でも)を調べてくれる、めちゃくちゃ仕事の早いリサーチスタッフ」みたいなものです。
患者さんから「近くで腰痛に強い院ってどこ?」と聞かれたスタッフは、手元にある資料を読んで答えますよね?
その資料こそが、Googleマップの店舗情報であり、あなたの院のHPなんです。
資料が薄っぺらかったり、情報が古かったりしたら……どれだけ良い施術をしている院だったとしても、紹介しようがないわけです。汗
残念ながらAIは曖昧な情報を引用しにくいので、「一応登録してある」「とりあえずHPはある」というレベルでは足りないんです。
これまでにSEO対策やMEO対策を頑張ってこなかった院ほど、残念ながらAIからも選ばれなくなってしまうのですね。汗
だからこそ、AI対策が重要になってくるこれからまずやらなければならないことは基本に立ち返って「SEO」と「MEO」の作り込みからなのです!
SEOに関しては業者さんに頑張ってもらう部分も大きいですけど、MEOは正直にいえば業者さん任せよりも自院で頑張らなくてはいけない部分のほうが大きいと考えています。
そのあたりに関しては過去記事の「治療院集客で勝つためのMEO集客の最新の動向」「治療院集客でもMEO対策は最重要項目のひとつ!」などを参考に頑張ってみてください^^
要注意!ChatGPTはGoogleとは別の仕組みで動いている
ここまでの話は、主にGoogleのAIについてでした。
でも、ここで1つ注意してほしいことがあるんです。
実はChatGPTは上記の内容とは別の内容で働いている可能性が高いのです。
日本ではChatGPTの利用者が一番多い
以前行われたサイバーエージェントの調査では、検索に使われている生成AIサービスの中でChatGPTが30.6%で最も多く、AIモードの28.4%、Geminiの23.2%を上回っているそうです。
つまり、日本でAI対策を考えるなら、ChatGPTは絶対に外せないってことなんですね。(確かに日本ってみんなChatGPTのことをチャッピーチャッピー言いながらわりとみんな使ってますもんね。)
ChatGPTはGoogleビジネスプロフィールをあまり使っていない
ところが、このChatGPTはGoogleとは情報の集め方がかなり違うんです。
そもそもGoogleビジネスプロフィール自体がGoogleのサービスですからね。
geminiなんかGoogleのAIな訳ですから、そりゃGoogleビジネスプロフィールは参照しやすいでしょうし、逆に他社のAIであるChatGPTではGoogleビジネスプロフィールなんかはちょっと色々と参考にしにくい(利権とか競争とか、まぁたぶん大人の事情的なやつですね)のでしょう。汗
BrightLocalの調査では、ChatGPTのローカル検索で圧倒的に多く使われていたのはYelp(アメリカの口コミサイト)で、ChatGPTの回答の80%に登場していました。一方で、Googleビジネスプロフィールは主要な情報源にはなっていませんでした。
米国のSteady Demandの調査では、GeminiとChatGPTに同じ質問をした時に引用されたドメインの重なりは平均8.3%、一番に名前を挙げる店舗が一致したのはわずか4.2%の質問だけでした。
上記の調査結果でも言われているとおり、同じことを聞いても、出てくる院がまったく違うってことです。
Googleビジネスプロフォールの情報をあまり参考にしていない以上、MEOで上位だからといって、ChatGPTでも名前が出るとは限らないんですね。汗
ChatGPTはBingの情報を使っているとみられる
では、ChatGPTはどこから院の情報を集めているのか?
一般的には、Bing(マイクロソフトの検索エンジン)の検索結果をもとに院を探していると言われています。
ということは、ChatGPT対策として、今後は
- Bing Places for Business(BingのGoogleビジネスプロフィールのようなもの)への登録
- Bing Webmaster Toolsへの自院サイトの登録
といったことも必要になってくるかもしれません。
ただし、ここは正直にお伝えしておくと、クライアントさんとも、まさにこれから試していくところなので、実際の結果としてはまだなんとも言えません。
実際、2026年5月にカナダで行われた調査では、ChatGPTのローカル回答がBing PlacesではなくGoogle由来の情報をもとにしていたという結果も出ています。
ChatGPTの情報源の構成が一夜で大きく変わったという報告もあるくらいなので、ChatGPTの中身もまだまだ流動的なんでしょうね。汗
とはいえ、仕組みとして考えれば、やはりChatGPTを攻略していくにはGoogleビジネスプロフィール以外の手も打っておく必要があると僕は考えています。
登録自体は無料ですし、何かマイナスになるような話ではありませんから(しいていえば登録にかかる時間くらい?)、やっておいて損はありませんからね!
あとはプラスアルファといったところですが、SEO、MEO、そしてChatGPT対策に続いて、もう1つ意識しておきたいのが「自院以外のサイトで名前が出ているかどうか」です。
「おすすめはどこ?」「比較したい」といったタイプの質問では、比較サイトやポータルサイトがよく引用される傾向にあります。
質問の仕方が変われば、引用元となるデータも変わるってことです。
つまり、SEOやMEOに次いで、ホットペッパービューティーなどのポータルサイトでの評価を高めておくことも結果的にAI対策に繋がってくるってことなんですね!
SEOやMEOに力を入れたあとには、ぜひ各種ポータルサイトなどに自院を登録し、そちらのほうでも情報や口コミを充実させることがさらなるAI対策に繋がってきますよ!
まとめ.AI対策は「魔法」ではなく、これまでの積み重ねの「答え合わせ」
AIはネット上にある情報を読んで答えているだけです。
だからこそ、MEOとHPを地道に作り込んできた院が、そのままAIにも強くなるわけです。
逆を言えば、これまでMEOやHPを放置してきた院が、AI対策だけで一発逆転……というのは難しいってことですね。汗
ただし、ChatGPTはGoogleとは別のルートで院を探している(可能性が高い)ので、Bingやポータルサイトといった「Googleビジネスプロフィール以外の導線」も意識しておく必要があります。
ライバル院が「AI対策って何をすればいいの?」と迷っている今のうちに動いておけば、数年後には大きな差になっているはずです。
ぜひ今後のAI対策への考え方として頭の片隅にでも入れておいてみてくださいね^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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