
「予約表がパンパンでこれ以上売上が伸びない……」
「値上げをしたいけれど、料金を上げるのは既存の患者さんが離れそうで怖い……」
なんて頭を抱えている先生、いらっしゃいませんか?
一生懸命現場を回して、予約もそれなりに埋まっているのに、何故か売上の天井がなかなか突破できない。
そんな時、多くの先生がまず考えるのが「値上げ」だと思います。
もちろんアクションとしてはかなり有効な手だとは思います。
しかし、いざ値上げをしようと思うと「既存の患者さんが離れてしまうんじゃないか」「クレームが来るんじゃないか」という恐怖心がブレーキになって、結局踏み切れないまま何年も同じ料金で頑張り続けている……という先生も、正直かなり多いんですよね。汗
そこで有効になってくるのが「時短」という選択肢です!
院の売上や単価を上げる方法は決して「施術料金そのものを引き上げる(直接的な値上げ)」だけではないのです!
今行っている施術の「時間を短縮する(時短)」ことで実質的な分単価を引き上げるアプローチは、経営のキャパシティを広げつつ、利益率を大幅に改善する非常に強力な戦略なんですよ^^
今回は、時短による実質的な値上げがどれほど効果的なのか、そして時短の際に現場で絶対にやってはいけない注意点まで、お伝えしていこうと思います!
目次
直接の値上げだけが正解じゃない!「時短による分単価アップ」の有効性
まず最初に、なぜ施術時間を短くすることが「値上げ」と同じ、あるいはそれ以上の成果をもたらすのかという、数字の仕組みについての話からしていきますね。
1人院長や少人数で現場を回している院の場合、1日に見られる患者さんの数(予約枠)には物理的な限界がありますよね。
例えば「1人治療院」で「1枠30分」で施術を行っている場合、9時間診療だと、1日に診られる人数は18人が限界の数字になりますね。(これは稼働率が100%の数字となるので、実際には16~17名くらいがギリギリの数字になるでしょうけど。)
どれだけ集客を頑張ろうが、リピート率を改善しようが、この「1日に診られる人数の上限」というキャパシティの壁だけは、基本的には稼働率100%時点の数字が限界になってしまいますね。汗
つまり、集客やリピートをどれだけ極めたとしても、最終的な売上の天井は「分単価×稼働時間」で決まってしまうということなんですね。
そしてここで、予約枠を例えば「30分から20分」へ時短することができれば、同じ診療時間の中でも対応できる枠数が1.5倍に増え、実質的な「分単価」が一気に跳ね上がるわけです!
「1枠30分・5000円(分単価約166円)」で回していた院が「1枠20分・5000円(分単価250円)」に移行した場合、料金は据え置きでも1日の最大対応人数が増え、売上の上限が一気に上がる形になりますね!
では、これと直接的な値上げで、一体何が違うのかというと……
直接「施術料金を5000円から7000円に値上げします」と告知すると、患者さんにとっても金額的なインパクトが大きく、一定数の離脱がどうしても避けられません。汗(時短だと離脱が0になるとは言いませんが、直接的な値上げよりは離脱が抑えられるケースがほとんどですね。)
しかし、料金はそのままで施術時間をコンパクトにし、より密度の高い施術に変える「時短」であれば、患者さんのお財布の負担感はまったく変わらないため、既存患者さんの離脱リスクを最小限に抑えながら、分単価と院の売上上限を一気に引き上げることができるのです!
現代患者が求める「時間価値」の視点
とはいえ、こんな風に思う先生もいるでしょう。
「でも、時間を短くしたら患者さんに雑だと思われませんか?」
「せっかく通ってくれてるのに、手抜きって受け取られたら怖いんですけど……汗」
その気持ちは非常にわかります。笑
でも実はこれ、心配しすぎなんです。
現代社会において、人々が最も大切にしているリソースは、実は「お金」以上に「時間」なんですよね。
仕事や家事、育児で忙しい現代の患者さんにとって、「ダラダラと長くマッサージされる1時間」よりも「短い時間でサッと効果を出して解放してくれる20分」のほうが、実ははるかに価値が高い、ということなんです。(余計な時間を拘束されないこと自体が、もはや立派な付加価値になっているのです!)
それに普段からもしあなたが治療技術などをセミナーで学んでいたりするのであれば、それだけ治療効果を上げられているわけでしょう?
少なくとも数年前よりも現時点のほうがよりスムーズに症状を治すことが出来るようになっているはずです!
であれば例えば30分の施術時間を20分に減らしたとしても、それは技術の向上の結果同じだけの成果を短い時間で達成可能になったという風に前向きに捉えると良いですよ!(そして上でも触れた通り「同じ成果」なのであれば時間が短いほうが助かるというのが現代の価値観になってるよ、ということですね!)
絶対にやってはいけない!時短で失敗する院が削ってしまっている「〇〇の時間」
さて、ここまで時短のメリットをお伝えしてきましたが、実は時短に取り組んで大失敗してしまう院にも、共通する落とし穴があるんです。
結論から言ってしまうと……
時短に取り組んで失敗する院の典型例が「患者さんとの会話やコミュニケーション(状態確認・通院指導)」まで削ってしまうことなのです!
回転率や効率化ばかりを求めるあまり、施術時間だけでなく会話時間まで削って無味乾燥な作業にしてしまうと、患者さんは「冷たい」「雑に扱われた」と一気に感じてしまい、信頼を失って予約表がスカスカになってしまいます。汗
じゃあ、どうすればいいのか?
大事なのは「施術時間」と「予約枠」を分けて考えることです。
例えば、1回の施術自体が10〜15分で終わる内容だとしても、予約枠そのものは20分で設定しておきます。
そして、浮いた5分間を「今日のお身体の状態説明」「日常のストレッチ指導」「次回予約のすり合わせ(通院指導)」などの会話時間、つまり付加価値として必ず確保するのです。
患者さんは「治療」だけでなく「先生との精神的な繋がり・安心感」に料金を払っている部分も大きいので、この会話時間さえしっかり確保していれば、施術時間が短くなっても満足度は維持できますし、リピート率が落ちることはまずありませんよ^^
まとめ.「値上げ=金額を上げること」だけではない
いかがでしょうか?
「値上げ」と聞くと、ついつい提示金額を吊り上げることばかり考えてしまいがちですが、実は「時短によって分単価を高め、対応枠と利益率を広げる」というアプローチも、無理なく経営体質を強固にする非常に有効なアプローチなのです^^
これなら既存の患者さんに「値上げします」と伝えるストレスをいくらか軽減することが可能になり、そのうえでしっかりと院の生産性をアップさせていけるわけですね。笑
まずは自院の1枠あたりの時間設定を見直し、施術時間と会話時間をきちんと分けて考えるところから始めてみてください。
そのうえで、患者さんの満足度を落とすことなく分単価をじわじわと引き上げていくことができれば、あなたの院の経営はきっと今よりずっと楽になっていくはずですよ^^
ぜひ、今回の話を参考に単純な値上げだけでなく時短まで含めた実質的な値上げを考慮してアクションを決定されてみてくださいね!
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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