初回問診で視覚に訴えるツールを用意できているか?

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治療院の売上の大部分を決定づけると言っても過言でないほど重要なのが「初回問診」によるリピートの獲得になります。

これだけは本当にどれだけ準備してもし足りない、と言えるほどです。

しっかりとした自身の「型」を固めておくのはもちろん、トークスクリプトの作成や、問診に使うツールなんかも当然用意しておかなければなりませんね!

しかし・・・

それほど重要な初回問診にも関わらず、未だに当たり前のように事前にできる準備が足りていなかったりする先生がいたりすることもあります。汗

では、あらかじめどんな準備をしておかなければならないのかと言うと・・・

問診に必要なファイルを事前に用意できているか?

結論から言えば初回問診の際に必ず用意してもらいたいツールというのは「ご自身が初回問診の際に話していることを視覚化したファイル」になります

え?自分で話してることなんだから、わざわざそれをファイルで用意する必要なんてないんじゃないですか?なんて声も聞こえて来そうですが、それは甘いです。

「ちゃんと用意して使ってますよ」という先生は素晴らしいです。今後もそのツールをどんどん改良し続けていってください!

というのも、大前提として患者さんは先生の(言葉だけでは)言っていることを実は全部が理解できていなかったりするからなんですね。

できる限り簡単にかみ砕いて説明している先生もいますが、僕が伺った治療院の中には平気で専門用語を連発したり、ご自身の治療理論を解説してくる先生もたくさんいました。(誰一人として理解できない、とまでは言いませんが、あんまりよく分かってない患者さんも確実にいますからね?汗)

だからこそ、少しでも理解してもらいやすくするためのツールとして「患者さんが見て(資格情報からも)理解できるツール」が必要になるのです。

 

問診は視覚・聴覚・触覚のすべてにアプローチする

そもそも人は情報を得るために様々な五感を使って、総合的に情報を判断しているわけです。

決して「聞く」だけで全部の情報を収集できるわけではないのですね。(むしろ情報量で言うのであれば基本的には「視覚」から入ってくる情報量が一番多くなるでしょう。)

特に人には情報を理解する際に「視覚優位(目からの情報を処理しやすい)」な人と「聴覚優位(耳からの情報を処理しやすい)」人と、「触覚優位(触ったり感じたりした情報を処理しやすい)」人がいるそうです。

つまり「聴覚優位」な人を相手に問診をして話しているのであれば、その患者さんには先生が話している内容がすんなり入っていく可能性は高くても、「視覚優位」な人だと目に見える情報が一切なしに治療の説明をされても、いまいち頭の中に話が入ってこなかったりするんですね。(あなたも勉強中にこんな経験がありませんか?であればあなたは視覚優位なタイプなのかも知れませんね。)

実際ファイルを使って問診をしていたら気づきますが、僕ら治療家の話を聞きながらも、目でしっかりとファイルを読んで理解してくれようとしてくれている患者さんも多かったりするのです。

だからこそ、どちらのタイプにでも対応できるように「説明もしながら、その説明のことが書かれたファイルも用意する」ことが重要になるのです。

もちろん「触覚優位」な患者さんのために、身体を動かしてもらったり、触診したり、体感を理解してもらったりすることも忘れてはダメですよ?(とはいえ、触診しない先生はあまりいないと思いますので自然と触覚優位な人に対する問診はしっかりと出来ている場合がほとんどだと思いますが。^^)

 

伝えるべき内容を忘れにくくなる

患者さんに対する説明ファイルを用意することで「聴覚優位」なタイプの患者さんだけでなく、「視覚優位」なタイプの患者さんに対応できるというメリットだけでなく、ファイルを用意することは先生自身にとっても役に立ったりします。

それは何かと言うと「単純に話すべき内容を忘れにくくなる」ということなんですね!笑

たまにありませんか?

好転反応の話を患者さんに伝え忘れた、とか、通院ペースの話を話してなかった、とか、通院期間の話を忘れてた、とかですね。

いくら慣れているとは言え、患者さんとの会話の流れによってはうっかりといつも話している内容を話し損ねたりするものです。(そしてこういった「毎回毎回問診の内容が崩れる先生」ほどリピート率が低い傾向にあります。)

だからこそ、普段話す内容をファイルにしておくことで「先生自身が次に話す内容を思い出すためのツール」としても機能するようになるんですね!

 

ちなみに、こういったファイルは新しく新人のスタッフが入ってきた時に特に力を発揮してくれます。

言う内容がそのままある程度の流れに沿って書いてあるわけですから、練習したてのスタッフさんだとしてもファイルを使いながらの問診であれば、問診の流れが支離滅裂になるなんてことになりにくいのですね!

あなた自身のため、と言われると手間に感じるかも知れませんが、これからのスタッフさんにも役立つと思えば作ろうという気にもなってくるでしょう^^

 

 

問診票を作りこむ

上記のような問診ファイル同様に、しっかりと作りこんでもらいたいのが問診票ですね!

むかー--しから、ずっと特に変更を加えること無いまま同じ問診票を使っている先生に多いのですが、ほぼ「主訴と既往歴」しか記載するものがない問診票を使っている先生もまだまだ多いです。

が、初回問診をしていくにあたって、あらかじめ事前に問診の大まかなストーリーを作るための情報収集を問診票で行うことは非常に重要になります。

つまり初回問診と問診票をうまく連携させているわけなのです!

必ずしも同じ質問でなくても構いませんが、初回問診で成約率を上げるための情報収集として

  • 通院しやすい曜日
  • 治療に使える無理のない金額
  • 通院にあたって、どこまでのことを望むか?(痛みを取るだけor根本改善等)

といった、結局問診中に先生が質問していかなければいけない部分について、あらかじめ患者さんの考えを伺う質問を記載しておいたり、

  • 治すために自宅ケアを指導通りできるか?
  • 先生の指導するペースで通院できるか?

などといった通院に対する意識の高さを事前にはかるような質問を用意してあったりする院もあります!

こういった部分を事前に知れるだけで「あ、この患者さんはどうやら通院ペースに対する考えがこっちの理想とは離れてそうだから、その部分をしっかりすり合わせていかなくちゃいけないな」とか「この人は根本改善に興味なさそうな感じがするから、ちょっと深堀りしてみてから提案しないと受け入れてくれなさそうだな」という風に、問診のストーリーの微調整が可能になるのですね!

問診ファイルをテンプレ化すればするほど、確かに同じ問診ができるようになりますが、だからといって「目の前の患者さんが毎回同じな訳ではありません」からね。

当然求めているものが少しずつ違う訳ですから、そういった誤差の部分を問診票で事前に知ることによって、テンプレした上での若干の修正・変化を加えやすくなるのです^^

これはやりはじめると本当になくてはならない事前の情報収集だと感じるようになると思いますので、ぜひあなたの院にとって最高の問診票を作り込めるよう意識されてみてくださいね!

 

 

 

まとめ.患者さんと自分のために問診ファイルを用意する

学校の授業などであればカンニングは怒られますが、現場では話す内容が書かれたカンペを持っていたとしても誰にも怒られはしません。(あんまりにも視線がそちらのほうにばかり行くのはダメですけどね。あくまでも目線は出来る限り目の前の患者さんに向けるようには意識しておきましょう)

堂々とカンペを患者さんに見てもらいながら、同時に自分もそのカンペを見て話す内容を思い出せばいいのです。笑

むしろ患者さんとしても先生が話していることが理解しやすくなって助かるくらいです。

たしかに作成するのはメンドクサイかも知れませんが、1度作ってしまえばずっと使える院の財産にもなります。

最近ではファイルをラミネートしたものではなく、タブレットなどにデータとして作成して、そのままタブレットを見せながら問診をする先生も増えてきていますね!

かさ張らないですし、修正や加工なんかも紙のものと違ってしやすいように感じますので、これはこれで利点だと考えています^^

とはいえ昔ながらの紙のラミネートがダメってことはありませんし(高齢者なんかは紙のほうが見やすそうだったりしますし)、あなた自身が使いやすいほうを選んでも良いと思います。

患者さんの理解への手助けだけでなく、問診の際の「トークスクリプト」の補完としても活用できますので、ぜひ問診ファイルやそれにしっかりと連携した問診票の作成はされてみてくださいね^^

 

 

 

 

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