整骨院の自費移行とは店のコンセプトを明確にすることこ

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整骨院経営において、これからも保険診療がメインのままでもいける人はいけると思いますが・・・

個人的には多くの整骨院にとって自費移行、あるいは自費導入していくことは非常に急務だと思っています。

近頃で言ってしまえば、かなり自費移行して整体院化した整骨院も多いですし、そこまでいかなくても自費導入くらいは行っている整骨院がほとんどになってきていますからね。(とはいえ、まだまだ保険請求が売上の大部分を占める整骨院もかなり多いのも事実です。)

そして、この決定は院長である、あなたにしか行えない以上、遅かれ早かれどこかで決断しなければいけない問題とも言えるでしょう。

非常に大きな決断であるため、勇気を振り絞る必要はあるでしょうけど、避けられない問題ですからね。

そこで今回は自費移行に対する技術的なものではなく、自費移行とは本質的になんなのか?ということについてお伝えしていきたいと思います。

自費移行していく際にぜひ念頭に置かれてみてください!

自費移行とは、自身の院を明確にしていくこと

マーケティング的に言ってしまえば「差別化」などの言葉で括られてしまうのでしょうが、自費移行の本質は利用者が頭の中で描くあなたの院のイメージを転換させることにあります。

その結果として、差別化が生まれ、集客力が上がったり、単価が上がったりするだけなのです。(いや、まぁ勝手にはそうなりませんけどね?そのキッカケになるってことです。笑)

 

同じ現象でも料金はこんなにも違う

例えば、僕のブログでも何度も何度も言っていますが、全ての顧客はお店を料金だけで選んでいる訳では無いのです。

例えば治療院業界と比較的似たような業界として、美容室と1000円カットがよく例で挙げられたりしますね。

イメージで言うと、美容室が自費の整体院で、1000円カットが保険のみの整骨院ってところでしょうか?(これはただの例えですからね?)

それに対して美容室だと、カットだけでも男性ならだいたい4000円とか5000円くらい掛かりますよね?お店によってはもっと掛かるところもあると思います。

では、4000円でカットしてくれる美容室と、1000円カットのお店、何か現象として違いはあるのでしょうか?

どちらも同じ「髪を切る」という現象ですよね?

4000円だからそっちのほうが技術がある?そうとは限りませんよね?その理屈が通るのであれば、保険のみでやっている全ての整骨院は、自費でやっている整体院よりも技術が低いということになりますが、、、それはあまりに乱暴な考えですよね?

 

あるいは車のベンツと軽自動車のタント。

物質としては、どちらも同じ乗り物ですし、おそらく制作のための原価が2倍も3倍も違うとは思えませんが(詳しくないので断言はできませんが。笑)、販売価格は2倍どころか、もっとそれ以上の開きがあります。

しかし、それでも車を買うならベンツのほうが欲しい!という方は沢山いますし、ベンツのほうが高いからといって満足度が低いということだってありませんよね?

 

違いは「付加価値」

では、美容室やベンツは、1000円カットやタントと何が違うかと言われれば、それはまさに商品だけでなく商品イメージに付随する「付加価値」と呼ぶものに価値を見出していることに他ならないのです!

例えば美容室でカットしている、といえば床屋や1000円カットで髪を切っているだけよりも「オシャレに気を使っている人」というイメージが思い浮かんだりしませんか?(もちろん、ここは人によるでしょうけど)

あるいはベンツに乗っていればそれだけで「成功者」とか「金持ち」みたいなステータスを感じることが出来ます。

これが仮に事実で無くても構わないんです。

借金をして何とかベンツを手に入れる人も中にはいるでしょう。

あるいは、オシャレなんてほとんどわからないけど、とりあえず気を使ってる風にだけ見せたくて美容室に行っている人もいるでしょう。

要はその人たちは「そう見られたい」のです。

そして「そう見られる」という欲求を叶えるために、それらの商品やお店は常に自分の扱っているもののイメージを壊さないように非常に大切にしているのです。

 

同じような例として女性をデートに連れていくのであれば、「吉野家」よりは「フレンチレストラン」のほうが、男として「できる」ような気がするでしょう?笑

(さすがに味が違うとはいえ)料理を食べる、という現象に関しては同じなのに、価格なんて10倍くらい違ったりするはずですよ?

でも、「そう見られたいから」高くてもデートにはフレンチレストランを選ぶことに意味が出てきますし、フランチレストランもそのニーズがわかっているからこそ、内装なんかにちゃんとこだわっているのです。(もちろん、それだけが理由ではないでしょうけど)

 

あなたの院はどんなイメージを付加価値として提供できる?

つまり、自費移行の本質とは自費の部分に「あなたの院はどういうイメージか?」ということを付加することだと言えます。

  • 「料金はそこそこするけど、あなたの院だと間違いないクオリティの治療が受けられる」というイメージ
  • 「よそでは治せない難病でも、たちまち治せてしまうゴッドハンドが居る院」というイメージ
  • 「料金はそこそこするけど、他よりも圧倒的に居心地の良い空間で治療が受けられる」というイメージ
  • 「料金はそこそこするけど、対応やサービスがホテル並みにすごい」というイメージ

別にどんなイメージでも構いませんが、これらの付加価値のイメージが差別化に繋がり、そのイメージを気に入ってくれた人があなたの院に通うようになるのです。

このイメージ転換が出来なければ、仮に自費導入したからといっても、結局集客に困ることになるでしょう。

ただ料金を上げて、戴ける料金が増えることが自費移行だ!なんて気持ちで自費移行して、自分自身の整骨院の「コンセプト」となる見え方の部分を一切変える努力をしていないようでは、きっと痛い目を見ますからね!

 

どちらも存在意義がある

ちなみに低価格帯の店舗だろうが、高価格帯の店舗だろうがそれぞれどちらも存在意義はあります

ベンツもタントもどちらも、それぞれのニーズにあった需要が必ずあります。

美容室と床屋だって、どっちに通うかは人それぞれでしょう。

女性をフレンチに誘う男性だって、1人の時は吉野家に行くことだってあると思います。

つまり、どちらにも需要はあるし、どちらが欠けてもいけないのです。

どちらのやり方が「偉い」とか「上手」とか、そういったことではないのでそこは勘違いしないでくださいね^^

あくまでも「あなた自身」が、「どんなコンセプト」でやっていきたいかを決められる、そしてその考えが自費移行・自費導入と強い関係がある、ということです!

 

 

 

まとめ.大事なのはあなたが選ぶこと

保険だけでやっていれば「保険で安く治療したい」という患者さんがこれまで通り来るでしょう。

しかし、仮に自費だけでやったのであれば、それはそれで「自費を払ってでもしっかりとしたクオリティの治療を受けたい」という患者さんが必ず来るようになるのです。(もちろん集客は必要ですが。)

ニーズは必ずあります。自費移行すると患者さんが来なくなるんじゃないか、、、治療は安いほうがいいんじゃないか、、、と思っているのは、あなたの勝手な思い込みに過ぎません

1000円カットと美容室が同時に存在しているように、軽自動車と高級車がどちらも売れるように、どちらにも存在意義があるのです。

大事なのは、じゃああなたはどっちの立場でいたいの?って決めることなのです。

自費を選んで、自費移行の本質である付加価値のイメージを身に付けていくことを選ぶのか、保険でやっていくことを選んで、低単価で最低限の治療を受けたい人たちを見ていきたいのか、、、選ぶのはあなた自身です。

ぜひ、しっかりと決めたうえで、今後の治療院経営を頑張ってみてくださいね^^

 

 

 

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