令和時代の1人治療院の生き残り戦略

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新型コロナが5類になって以降、出店を控えていた整骨院さん達も徐々にまた新店舗出店に向けて動きを加速させているように感じますね。

むしろ、すでに資本が十分にあったグループ院さんなんかは、それこそ新型コロナが流行していた間ですら新店舗をどんどん出店していたので、そういった部分においてやはり地力の強さを非常に感じますね。

時代は令和を迎えてしばらく経ちますが、今後ますます治療院業界の生き残りをかけたしのぎを削る戦いが激化していくことでしょう。汗

例えば、小さな1人治療院だと近くに大きな整骨院ができるたびに「これから自分の院は大丈夫だろうか・・・」と頭を悩ましている先生もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回はこれからの令和時代における1人治療院が生き残っていくための「1人治療院の立ち位置」の話をしていきたいと思います。

令和時代の1人治療院の生き残り戦略

正直に言って、最初の集客時点ではやはり大手やグループ院の整骨院のほうが有利になりやすいと言わざるを得ないでしょう。

ホームページなどを見た際の「たくさんのスタッフがいることによる明るい感じ」や、資金をかけられることによる「ホームページ自体のクオリティの高さ」「店舗の見た目や内装の綺麗さ」など(あるいは、そもそもかけられる広告費が大きい)多くの点で大手は有利な状況を作りやすいです。

あるいは、規模が大きい分新患さんが集まりやすいのでグーグルビジネスプロフィールなどの口コミを集めやすいということなんかも、なんだかんだで集客にポジティブな影響を与えるでしょう。

「新患さんが集まる→口コミが増えやすい→さらにまた新患さんが集まる→以下繰り返し・・・」というのは、まさにうまく行っている院の正のループと言えるでしょう!

特に「初めて整骨院や整体院に行く」ようなライトな患者層に関しては、やはり単純な口コミ数や、安心感のあるこういった院を選ぶ傾向にありますね。

ぶっちゃけ1人院長がこれからもずっと同じ土俵で大手と戦い続けるのは相当厳しいのではないかと思います。汗

こんな風に言ってしまうと、

 

「そんなこと言ったって、これからも1人でやっていくしかないのにどうすればいいんだよ!」

 

という声が聞こえてきそうですね。

もちろん、大手が幅を利かせたら1人治療院が生き残っていけないのかというと・・・決してそんなことはありません。

では、1人治療院として生き残っていくために、どのような立ち位置を今後築いていけばいいのかというと・・・

 

1人治療院はセカンドオピニオン的な立ち位置を狙う

令和時代これからの1人治療院が生き残っていくための1つの選択肢は「セカンドオピニオン的な立ち位置」を確保することだと考えてます。

もちろん、まだ競争が激化していない地域や大手が入ってきていない地域などはこういったポジショニングの変更は必要ありませんが、都市部で競争が激化している地域だったり、どんどん大手が入ってきている地域では、こういったポジション取りが1つの正解だと考えています。(唯一の正解というわけではないので、勘違いなさらず。)

 

どういうことかというと、さきほど述べたように「初めて整骨院や整体院に行く」ような本当の意味での新規開拓層はやはり大手が有利なんですね。

であれば、悔しいかもしれませんが、いっそのことその部分の開拓は大手さんに任せてしまえばいいのです。

その後なにが起こるかというと・・・

必ず一定数の悩みが深い症状の患者さんが「ここじゃ治らないかも・・・」といって離脱する現象が起こるのです。(もちろん、この現象は1人院だって起こる可能性はありますが、グループ院などではさらにその傾向が高くなりやすいということです。)

 

なぜならば、大手やグループ院の弱点として『全スタッフの技術レベルを高い水準で維持することが困難』というものがあります。

当たり前ですよね?1人の天才的な技術を持つ治療家が全患者さんの治療をするならまだしも、グループ院では普通に入社1年目のスタッフがガンガン治療に入っていくわけです。

当然熟練のスタッフとの技術差は生まれてきます。

だからといって、スタッフ間での技術格差の広がりをそのままにしておくわけにもいかないので、どうしてもスタッフが増えれば増えるほど、ある程度グループ院は再現しやすい技術レベルでの技術統一を余儀なくされてしまうわけです。

そうして大手グループ院さんなどがメインとするターゲットはだんだんとライト層(ある程度の治療をすれば十分改善する程度の症状で来院した患者さん層)となっていき、どうしてもヘビー層(ある程度の手技では効果が見られない症状で悩んでいる層)は取りこぼしやすくなっていってしまうのです。

だからこそ、本当の重症患者さんは長くはグループ院に残らない傾向があるのですね。

 

であれば、あなたの院はそのタイミングで「グループ院に行ってみたんだけど、なんだかよくならなかった・・・」というヘビーな患者層を獲得していけるようなメッセージをHPやチラシなどで打ち出しながら集客を仕掛けていけばよいのです!

 

 

1人治療院は技術力で勝つ

幸い、1人治療院であればそこまで毎月の新患さんが必要なわけではありません。

月に20名も新規が来ればリピートさえ取れれば1人治療院でも十分な売上を作ることが可能です。

もし新患さんの集客状況がそういった状態なのに、それでも売上がさっぱり上がっていないのであれば、それは集客よりも院内における別の部分に問題があるケースを疑ってみたほうが良いかも知れません。

そして、月に20名ならば、ある程度重たい症状で悩まれている患者さんや、他の治療院に一度は通ったけど治らなかった・・・という患者さんをターゲットにしても必要十分な人数の新患さんを集めることは可能です。(スタッフさんがたくさんいるグループ院では、どうしても必要な新患さんの数も多いため、そういう意味でもライト層をどんどん獲得していかなければならないのです。)

であれば、グループ院と1人治療院でもっとも差別化しやすいところはやはり「技術力」になってくるのですね!

どうせあなた1人しか治療家がいないのであれば、他のスタッフの熟練度などを気にする必要なくどんどん難しい手技、習得に時間がかかる手技でも取り入れていくことができます。(大手はこれが本当に難しい)

そうすれば、本当に身体の症状で深く悩んでいる患者さんから選ばれるようになっていくのです。

 

 

まとめ.大手とは争う場所を変える

今回の話はニッチ戦略とも被る考え方です。

「腰痛専門」とか「五十肩専門」とか「不妊専門」なんていう風に、症状を絞ることで大手グループ院と戦う場所を変えている治療院もあります。

こういう専門特化が出来るのだって、治せる技術ありきなわけですからね。

このように強者と戦う場所を変えることこそが弱者の生き残る道というのは、昔から言われていることですね^^

それと似たように大手グループ院と同じ「ライト層」を狙うのではなく、技術力の差で勝負して大手グループ院に満足できなかった「ヘビー層」を狙っていくというのが今回の狙いです。

これだって立派に戦いの場を変えることに繋がります。

もしあなたが現在1人治療院で、グループ院の攻勢に苦しんでいるのであれば、ぜひ大手だからこそ存在する弱みをついて勝ち残っていけるポジションを築けるように意識されてみてくださいね^^

 

 

 

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