今年もいよいよあとわずかとなりました。
あなたの治療院経営は、去年と比べて今年はどうなっていたでしょうか?
思った以上に売上が上がった院もあれば、新型コロナの影響などで思ったよりは成果が伸びなかった院や、あるいは下がってしまった院もあるかも知れません。。。
競合の数も増え、集客状況などがキツくなったり、あるいはスタッフさんの増減などで院の規模が変化した院なんかもあったりするでしょう。汗
そこで今回は来年の目標設定に向けて、売上規模による取り入れるべき戦略の違いをお話したいと思います。
目次
ステージを変えるための売上規模別戦略
世の中にはいろんな言葉があります。
- 「理念とミッションが経営のためには何より大切だ」
- 「売上を上げるためにはマーケティングしなくちゃいけないよ」
- 「売上の柱を複数持つことが治療院の売上を伸ばす突破口になるよ」
- 「チーム作りが売上を上げるための一番の問題だよ」
このように、どれも正しそうに聞こえる言葉は沢山あります。
ぶっちゃけ何をやるのが本当に一番いいの??って聞きたくなりますね。笑
しかし、これらは全部実は言っている内容自体は正しいのです!
ただ「それぞれ一番必要になるタイミングが違う」だけなのですね!
では、どのタイミングでどの要素が必要になるのでしょうか?
売上300万の壁を突破するためには
まず現時点であなたの院の売上が200万~300万円ぐらいに届いていないのであれば、「マーケティングや集客」に時間とお金を費やすべきです。
- 商品・サービスを利益が十分に得られる金額に設定しなおす
- 新規集客のための導線を増やす
- ホームページなどのリニューアル
- ポータルサイトへの掲載
- チラシを作成して撒く
- 一定以上のリピート率が出るトークスクリプトの作成
- PPC広告の検討
- InstagramなどSNS広告の検討
- Youtubeなどへの定期的な投稿
- MEOの強化
- 回数券・プリペイドカードなどを選んでもらえるセールス・クロージングトレーニング
- 予約キャンセルなどを起こりにくくする電話対応の準備
などなど。
テクニック的な部分にはなりますが、売上が200万~300万に届いてない治療院は基本的にマーケティングや集客の充実化を行っていくことが売上を上げるための一番てっとり早い方法になります。
売上も上がってないのに「理念が〜」とか「ミッションが〜」っていうのはちょっと早いです。(あってもいいのですが、特効薬になるタイミングではないです。)
経営においてキャッシュとは血液や酸素のようなもの。
まずはいろいろと考える前に、余力のあるキャッシュが得られるようにしていかなければなりません。
売上500万の壁を突破するためには
次にあなたが500万円の壁を突破したいと願うのであれば、「マネジメント」のほうへ時間を割く必要が出てきます。
- チームコミュニケーションを取るためのミーティング時間確保
- キャリアアップ制度の作成
- 会社としての理念やミッションの制定
- スタッフ教育の仕組み・マニュアル化
- スタッフ採用の仕組み
- 朝礼や終礼の機能化
- トップダウンからボトムアップへの移行
などなど。
ここではチームとしての総力を上げていけるような部分に対してエネルギーを割くことが必要になってきます。
ここを怠ってマーケティングのみの力で500万を超えることも可能ですが、ほぼほぼ組織内部に問題が発生してスタッフが辞めたり、スタッフが働く意欲を失い、現場力が下がりまた売上が下がっていくことになります。(ぶっちゃけこのくらいの売上規模だと、売上の低下よりもスタッフ問題による組織崩壊のほうが怖いですからね?汗)
ですので、このタイミングでマネジメントを意識していくことで、本当の意味で継続的に売上を上げていくことができるのです!
売上1000万の壁を突破するには
最後に売上900万~1000万の壁を突破するために必要なことも少し触れておきます。
- 院長が現場から離れても、院が回るように仕組み化の充実
- 院が狭すぎるなら移転を検討
- 分院展開を行い、複数院で月1000万円を売り上げるというスタイル
- 美容・物販など別の収益の柱の導入
などなど。
ここでは場合によっては、「今」の院だけのことから視野を広げる必要も出てきます。
院の坪面積を考えると、どうやっても1院で1000万に届かない、という院があるのも事実です。
であれば、移転を検討して面積を広げたり、あるいは2院、3院の合計で月に1000万グループとして上がればOKみたいな発想だって出てくるわけです。
もしくは、十分な坪面積があるのであれば、治療だけにこだわらず美容を取り入れたりして、まったく別の収益の柱を院内に導入することも月売上1000万を上げる方法の一つと言えます。
いずれにせよ、「1院」という視点から「複数店舗」というような、場合によっては発想そのものを転換させることが必要になってくるのもこのステージですね。
まとめ.現状にあった部分をピンポイントで行う
今回の話はあくまでも再現性のある一般レベルでの話を前提にしています。
中にはゴッドハンドと呼ばれるような、マネジメント一切なし、1人院で600万〜700万とか上げる先生も世の中にはいらっしゃいます。(僕のクライアントさんでも治療家1人の院で月の売上が500万をたびたび超える先生が1人いますが、だからといって同じ事を他のクライアントさんに真似ろと言うつもりもありません。再現性ではなく、その先生だからできることだと割り切っています。)
が、ちょっとそれはあまりにも一般的ではないので、例外として話しています。笑
売上100万にも満たない院が理念を作ったからといってなかなか売上に直結するものでもありません。
とはいえ、売上500万のところがさらにマーケティングにエネルギーを注いでも、組織崩壊の危険が高まるだけだったりします。
あくまでも必要なのは「今の自分の院にピッタリな戦略」です。
今、あなたの院はどのステージにいるでしょうか?
これをしっかりと把握して来年取り入れるべき戦略をしっかりと考えられてみてくださいね^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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