治療院の集客において、毎月一定数の「通りがかり」患者さんが、あなたの院にも来院されていると思います。
駅前のメインストリートなんかであれば、通りがかりだけでも2桁くらいの新患さんは普通に来店されるでしょうし、郊外でも大通りに面していればそれなりの人数の通りがかり新患さんが毎月訪れるものです。(さすがにマンションの3階の一室とかでやっているとかだと、通りがかり新患さんを呼び込むのは厳しいかも知れませんが。)
確かにネットでホームページなどをしっかりと見て来院された人よりは初回の契約率が悪かったり、LTVが低くなりやすかったりしますが、それでも貴重な新患さんの導線といえば導線です。
通りがかりの新患さんというのは、どうしても店舗自体の立地場所に大きく左右されてしまう感があることは否めませんが・・・
立地的には多少微妙な位置だったとしても、どうにか工夫をこらして通りがかり患者さんの反応を高めることだってできるのです!
そこで今回はあなたの院に訪れる「通りがかり新患さん」を少しでも増やすためにすべき工夫をお伝えしていきます。
目次
治療院の通りがかり集客は「立地」と「目立つ」ことが全て
基本的には「良い立地」を抑えたほうが有利
まず大前提ではあるのですが、治療院経営成功の大部分はまず「立地」ありきです。
身も蓋もありませんが、立地が良いに越したことはありません。駅構内や大通りに面している院のほうがマーケティング的にも最初から大幅に有利な状況に立っているといっても過言ではないでしょう!汗
もちろん、立地が悪くても成功する院もありますし、逆に「立地が良くても成功していない」治療院だってあります。
なので、立地が全てとまでは言いませんが・・・
とはいえ、それでもやはり「良い立地」を抑えることは非常に大切なのです。
極端な話、家賃10万で通りがかりの新患さんが誰も来ないような立地より、家賃が20万でも毎月10人以上通りがかり新患さんが訪れる立地のほうが良い場合さえあるのです!(1人あたりのLTVによるので、先生のリピート率次第ではありますが、普通にしっかりとリピートが取れるのであれば家賃の増加以上に売上アップに繋がるケースのほうが多いでしょう。)
良い立地と言っても、土地によって条件は変わるのですが、
- 車社会の地域であれば、交通量が多く、十分な駐車場が確保できる立地
- 駅前であれば、単純に人通りの人数が多くなるメイン出口前など
- 地域の生活の中心になっているスーパーの駐車場敷地内
- 総合ショッピングモール内のテナント
- 常に道路から見えやすい(&ちゃんと入りやすい)交差点周辺
などなど、ターゲット層とあなたの戦略によって「一番良い立地」の条件は変わりますが、多くの場合は誰が見ても「ここは良い場所(人が集まりやすい場所)」と感じることが多いですね。
これから開業する先生なんかはぜひ焦らずにこの立地選びに時間をかけてください。本当に万全を期すなら1年以上かけたっていいくらいです。
新型コロナの影響で今までだったら埋まっていたテナントに抜けがあったりすることもあるので、本来であればなかなか見つからないような好条件の立地が空いていたりすることもあります。
集客面などで僕らの業界も当時はかなり苦労したでしょうけど、こういった面では良い面もあるため、ぜひ空きテナントなどを探したりしてみるのも良いでしょう^^
あらゆる手段で目立たせることが大事
とは言っても、ここまでは誰だって意識はしていることだと思います。笑
ついつい忘れがちになってしまうので念を押すために書いただけです。そもそもすでに院を開業している先生は移転でもしない限り「今更そんなこと言われても・・・」って感じでしょうからね。汗(とはいえ、クライアントさんの中には一念奮起して移転して再出発して、そこから大幅に売上を伸ばした先生も居ますからね!移転が絶対に無しってことはありませんよ!)
なので、重要なのは次です。
今現在あなたの院の立地が良いか悪いかはわかりませんが、「今よりも目立たせる」ことは可能なはずです。
例えば看板やのぼり、タペストリー、バルーン、デジタルサイネージなど、院を目立たせる手段はいくらでもあります。(場所によっては院前の道路側などにそういったものが置けなかったりすることもあるので、確認は必要ですが。)
例えば、この赤枠で囲まれた看板はもともと無かったものです。
ちょうど信号の手前という立地もあって、この看板があると無いとでは、信号待ちの人が目に付く確率が段違いですね!
実際、看板設置後から徐々に通りがかりでの新患さんの来院が増加してくるようになりました。
この看板やカッティングシート、特にバルーンなんかはかなり目立ちますね。
このバルーンだって5万円するかしないかくらいの価格で作成出来ますが、圧倒的に通りがかり患者さんに対しての訴求力が上がりました^^(まぁこの店舗はもともと場所自体も良いので、設置物だけの力とは言いませんが。笑)
大事なのは「院名などを目立たせるのではなく、あくまでもターゲットに対して刺さるメッセージを目立たせる」ことです。
営業時間などであれば(土日営業とか、夜遅くまでやってるとか)まだ少しは差別化になる情報もあるかも知れませんが、ハッキリ言って「院名」がどれだけ目立ったって見た人に刺さるメッセージになる確率は0ですからね。汗
また、こういった「のぼり」を沢山配置することも、通りがかりの人へのアイキャッチとしては有効になります。
のぼりに関して言えば、1枚あたり数千円での作成ですから、絶対に「予算が理由で作れない」なんてことは無いと思います。やるかやらないかだけです。
まとめ.どれだけ目立たせる努力をしていますか!?
今回は入れませんでしたが、駅前やショッピングセンターの中であれば「デジタルサイネージ」などを使って動画を流したりするのは有効ですし、高くて用意できないのであれば、ブラックボードを工夫して置くことも出来ます。
あるいは設置物とは違いますが、よっぽど人通りの多い店舗さんなら店頭にスタッフが出てティッシュ配りなどの呼び込みを行うことだって良いでしょう^^
「良い立地」選びはどうしても最初しか出来ないので、今更どうしようもないということもありえますが、のぼりやタペストリー、看板やバルーン、デジタルサイネージなどは後からいくらでも用意できるものです。
条例によって院の前にのぼりが置けなかったり、家主さんによっては取り付けられないケースもありますが、まずは交渉してみましょう!
こういった素材は継続的に経費がかかるチラシやPPC広告と違って、1度設置してしまえば基本的には維持費が掛からないのが非常に良い点ですね。(とはいえ、背景化してしまわないための対策として、定期的に内容を変更させることは有効なので、そこまで徹底するのであれば多少追加の予算はかかってしまいますが。)
少しでも治療院の店頭集客力を上げるためにできることをしましょう^^
今回紹介したものの中でやっていないものがあれば、ぜひ1つでも試してみてくださいね!
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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