予約枠を全部施術に使ってはいけない

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以前は予約制でない治療院のほうが一般的でしたが、最近では予約制(予約優先制)を導入する治療院もずいぶん増えてきましたね。

実際、自費で施術を行う場合であれば予約制でやっておいたほうが正直やりやすいです。

「待たせない(相手の時間を尊重する)」

ということ自体が一つの付加価値になりますからね。

ちなみに、あなたの院では予約枠を何分で取っているでしょうか?

20分か、あるいは30分くらいでしょうか?1人院であれば1時間枠という先生もいらっしゃるでしょうね!

そして、そのうえで施術時間は何分で考えているでしょうか?

「え?どういうこと??予約枠イコール施術時間じゃないの??」

と思った先生は要注意です。

実は、自費施術でやっている場合、予約枠の時間と施術時間がほぼイコールのままだと・・・

残念ながら自費患者さんの満足度は高まっていかないんですよ!

予約枠を全部施術時間に使ってはいけない

実は自費施術である程度の金額を頂く際には、施術だけでなく「施術以外の対応」が非常にリピート率に関わってくるようになります。

これが保険診療でやっているのであれば、それほど気にする必要もありませんが(やらないよりは、やったほうが良いとはいえ)自費施術だとこのあたりのサービスが非常に重要になってきます。

例えば、飲食店で吉野家ではただ牛丼を早く提供できれば問題ありませんが(もちろん普通に美味しいことも重要ですが)、高級イタリアンやフレンチでは料理自体の説明に加え、料理に合うワインなんかを聞かれたときに答えられるような能力(サービス)も求められたりします。(あとは単純に内装のお洒落さとか広さとかもね)

あるいはホテル業界では、ビジネスホテルならチェックインのあとは部屋に自分で荷物を持っていきますが、高級ホテルなんかだと荷物はちゃんとホテルマンが持って行ってくれたりしますね。ルームサービスの質や量、カウンターでの対応なども当然違ってくるでしょう。

こういった「料理の説明」や「荷物の運搬や各種サービス」は、厳密にいえば「料理の味」や「客室の提供」といった本質的な価値ではありませんよね?

飲食でいえば料理そのものの味、ホテルでいえば部屋の居心地や豪華さなどが本質的な価値といったところでしょうか。

しかし、商品の金額が上がれば上がるほど、(本質的な価値が高いのは大前提として)それ以外のサービスの付加価値も重要になってくるのです!

 

 

自費の治療院に求められる価値とは?

治療院でいうと本質的な価値は当然「治療」の質でしょう!

これが求められるのは大前提と言えます。

治すこともできないのに、他のサービスの質を上げようっていうのはさすがに違います。

なので、まず第一は患者さんの痛みを取り除けるだけの施術力を磨くことは大切です。

しかし、さきほどの例でも挙げたように自費施術などのように商品の金額が高くなって来れば高くなってくるほど、その周辺の付加価値が求められるようになってきます。

では、治療院でそのために必要になってくるのが何かというと・・・

それが施術前後の「会話時間」なのですね!

会話時間と言っても、ただフリートークをしろってわけではありませんよ?笑

ちゃんと患者さんの身体の専門医のごとく、身体の状態や現在の治療進行度、今後の治療計画などについてしっかりとお話をするようにするのです。

あるいは、家でできるストレッチ法だったり、日常生活での過ごし方に対するアドバイスなんかも良いでしょう。

実際に自分が現場にいる時にも検証しましたが、仮に予約枠を20分で取っていたとして、治療時間を20分ギリギリまで取って施術していた場合と、治療時間は15分程度で済ませてしまい、あとの5分は患者さんに対する会話に割いた場合では、明らかに後者のほうがリピート率が高かったです。

施術時間が30分の院であれば25分を施術に使い、残りの5分を同様に会話に割く形でも良いでしょう。

まさに患者さんが「会話(説明)」にも価値を感じている(しかも重きを置いている)証拠ともいえるでしょう。

 

 

 

まとめ.商品の価値を本質部分だけで上げようとしない

実際、治療の技術だけを無限に上げていくことは不可能に近いです。

というのも、例えば「腰の痛みが治る」という現象に対して、すでに腰の痛みを治せる技術を持っている人が、さらに技術を磨いて腰の痛みを「上手に」治せるようになっても、患者さん側からすると感じてる価値に差が生まれにくいからなんですね。(治療技術の差が明確に分かるわけでもありませんし。汗)

芸能人の格付けチェックでしたかね?あれでも実際、食材の良し悪しだとか、楽器の良し悪しなんてみんなわかってないでしょ?笑

本質的な価値って、素人では一定のレベルまでしかわからないんですよ。汗

だからこそ、その本質的な価値の周りに(わかりやすい)付加価値を足すのです。

いわゆる気遣いだったり、内装のキレイさだったり、心配りだったり、説明だったりと付加価値を足すのですね。(もちろん、施術の価値自体は最大限高めていることが大前提!)

そうすることによって受け取る相手側からすると、本質的な価値を上げ続けるよりもずっと(患者さん自身が体感できる)価値が高くなるのです。

 

また別の観点から言えば、枠いっぱいまでメインの施術をやっておくとだいたい回転にも問題が起こってくるのです。

僕のクライアントさんでもあったことなのですがEMSの設定時間を30分にしているのに、予約枠も30分で設定していたのですね。

で、「EMSの予約が5、6件続いちゃうとどんどん回らなくなっていくことが問題なんですが、どうしたら良いですか??」って聞かれたことがあるんですけど、どう考えてもEMSの設定時間をもう少し短くするか、予約枠を最初から40分くらいに設定しておかないと問題になるのは目に見えてますよね?だって、移動や付け外しなどの「絶対にかかる時間」すら考慮されていないのですから、そりゃ予約が立て続けば後になるほど時間が押してくるのは当たり前ですね。(治療でも施術30分、予約枠30分でやってたら、必ず結局30分枠に収まらない時間の使い方をするスタッフさんが出てきますよ!笑)

こういった問題からも施術時間と予約枠を同じ時間に設定しておくことには、不都合なケースが多いのです。汗

 

ぜひ、あなたの院でも自費施術を取り入れているのであれば予約枠をフルに施術時間で使い切ってしまうのではなく、こういった「付加価値」を高められるような時間に割くことを意識し、リピート率の向上を狙ってみてくださいね^^

 

 

 

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