治療院経営において、これまでやっていたことを変えていくのはすごくハードルが高いことです。
たとえば「値上げ」。
たとえば「診療時間の変更」。
たとえば「内装変更」。
新メニュー導入の際などには必要になったりするわけですが、実際こういった大きな変更はすごくハードルの高いものと思われています。
あるいは、改装したわけでも、新技術を導入したわけでもないのに、「値上げ」をするのはものすごい恐怖があるのもわかります。
診療時間の変更や内装変更だって、最初の間は以前のままのほうがやりやすいこともあるでしょう。
ぶっちゃけクレームになって、来院してくれない人が出てくるかも知れません。
あるいはスタッフさんからの反発だってあるかもしれません。
しかし、そんな時は・・・こういった考えもあることを是非覚えていてください!
目次
文句を言ってるのは全体のうち何パーセントなの?
「値上げ」や「診療時間の変更」、「内装改築」などの大きな改革に関わらず、現在やっている院のやり方を少しでも変えれば、スタッフさんを複数雇っているのであれば、ぶっちゃけそのやり方に賛成してくれない人は絶対にでます。
そもそも論として「全員が100%賛成する改革」なんてものはありえないのです。(例えばアメリカの大統領選だって、すごく大事な話だからこそ大きく意見が分かれていますよね?それが普通のことなんです。)
であれば、組織改革や、値上げをするときにあなたがやらなくてはいけないことは、初めから「多少は文句を言われたり、来なくなる人がでてくる(かもしれない)」ということを受け入れる「覚悟」を持つことなんですね。(もちろん、離脱を防ぐための努力は必要ですが、それでも離脱は起きるってことです。)
例えばなんで「値上げ」がしたいんですか?
もちろん、経営的な側面があることは否定しません。院の安定を図るためという意図もあるでしょう。
しかし、治療家としての本心を言えば、値上げをすることによって、「1人の患者さんに十分な時間をかけてあげたい」、「保険だけじゃできない治療も、本当に治すために自費を頂いて提供したい」という、患者さんのためという側面もあるはずです。
こういった想いを実現するために、そのためのアプローチの一環として「値上げ」が必要になるだけなのです。
1割の声のために、9割の声を無視してはいけない
こういった「あなたが良かれと思ってやったこと」に対して、全員とは言いませんが多くの人はあなたの想いに賛同してくれます。
「施術の方法を変更した(勉強して、もっとより良いモノにした)」とか「オプション施術の内容を追加した(必要なサービスを追加した)」とか、実際ほとんどの患者さんが喜んでくれることだってあります。値上げにしたって、理由にしっかりと納得してくれて、継続して通ってくれる人も少なくはないのです。
それなのに、僕ら人間は弱いですからどうしても少数の人のクレームや文句に意識を引っ張られてしまうのです。汗
そして、そういった声を聞くたびに「あぁ。。。患者さんのためを思ってやってみたけど、やっぱりやめたほうがいいのかなぁ、、、」と気落ちして、改革にストップをかけてしまうのです。
しかし、そんな風に思う必要はありません!
最初に言ったように「全員が100%賛成する」なんてこと自体がありえません。あなただってそれを分かった上で、改革を起こそうとしたはずです。
せっかく8割9割と多くの人が賛同してくれたものを、1割2割の反対意見を気にしすぎてやめてしまうのは本当に勿体ないのです!
まとめ.あなたはどっちを大事にしていきたいですか?
値上げにせよ、施術内容の変更にせよ、あなたが本心から患者さんのために良かれと思ってやったことに対して、「喜んであなたに賛成」してくれている人と、「文句を言って否定」してくる人、どっちをあなたは大事にしたいんでしょうか?
どう考えても、自分に賛成してくれる人の声を大事にしてあげたいですよね。(もちろん、クレームだって、大切な意見としては捉えますよ?一切合切無視するという意味ではなく、意見として捉えた上で引っ張られ過ぎないって感覚です)
クレームのほうに意識が言ってしまう気持ちはわかりますが、そんな時に必要なのは「一部の人からは嫌われる勇気」です。
極端なことをいえば誰からも嫌われない人は、誰からも好きになってもらえません。
全力でやるからこそ、あなたのその想いに共感できない人が出てくることもあるのは仕方ありません。
しかし、逆にあなたの想い強烈に共感してくれる人も多く出てくるのです。
これからあなたが「組織改革」や「値上げ」をするときにも、必ず「否定派」の人は出てくるでしょう。(スタッフでも患者さんでも。)
そんな時は、「一部の人からは嫌われる勇気」を持って、「(否定する)少数派の人の声」に耳を傾け過ぎないように頑張ってみてくださいね!
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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