整骨院や整体院などの治療院集客において、今後PPC広告を活用していくことの重要性は前回の「治療院集客におけるPPC広告は最高の媒体の一つ 知識編」のほうでお話させて頂きました。
今回はさらに実践的な内容として、どのように活用していったらPPC広告の費用対効果を上げることができるのか?(今回もテキスト広告に絞ってお話します。)
どのように活用していったら満足のいく新患さんを連れてくることが出来るようになるのか??
などについてお話していきたいと思います。
目次
治療院集客におけるPPC広告の活用について
PPC広告を活用していくにあたって、当然ですが費用対効果を十分に出し満足のいく新患さんを集客できるようになることがもっとも望ましいですよね。
全部をここで紹介することはできませんが、そういった状態を作るにあたって意識すべき大事なポイントの3つを今回お伝えしていこうと思います。
治療院集客における費用対効果を出すためのPPC広告3つのポイント
適切なページへの誘導
良くやりがちなミスであるのが、どんな症状、どんな広告文でもクリックした際に飛ぶページが「全部トップページ」というものがあります。
もちろん専門院でそもそもトップページしかないようなサイトは別ですが、ある程度多くの症状(例えば腰痛や肩こり、骨盤矯正など)に対応している院であれば、自分がどんな広告を作ったのか??によって、飛ばすサイトも変えなければなりません。
こんなやり方ではなく、ちゃんと
こんな風にしておかなければなりません!
え?こんなこと当たり前なんじゃないか??
なんて思ったら大間違いです。残念ながらこのような設定にしている人はかなり多いですし、むしろ大手のリスティング会社さんでさえこのような設定で済ませてしまっているところも少なくないんですよ!(大手さんの場合は知らないのではなく、設定が面倒だからまとめてやってるだけだと思いますが。汗)
品質スコアを高くする
あなたは品質スコア(広告ランク)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
PPCに関してよくある誤解なのが「高い金額を入札した人が1番上位表示を取れる」というものがあります。
まぁ確かに無限に広告費を出せるなら、この理屈も通らなくもないのですが・・・それだと費用対効果が合わなくて意味がなくなりますよね?笑
実はPPC広告というのは「入札額」以外にもう一つ「品質スコア」という要素があり、この掛け算でポイントが高いものが一番上位表示される仕組みなのです。
例えば、下図のような入札額、品質スコア(広告ランク)だとすると掲載順位はこのようになるのです。
どうでしょうか?
これを見てわかる通り、決して入札額が高ければ掲載順位が上になるわけでないのがわかると思います。
もちろん入札額も関係するのですが、これを見ればわかる通り、品質スコアが高ければ低い入札額でも上位に表示される可能性が高まるわけですから、より高い費用対効果を出そうと思ったら少しでも品質スコア(広告ランク)を高くすることが一番重要なんですね!(品質スコアのマックスは10まで)
では、どういった部分を意識すれば品質スコアが上がりやすくなるかというと、
- キーワード、広告文、飛んだ先のページに一貫性を持たせる
- クリック率を上げる
などが特に有効です。
1番は最初に書いた「適切なページへの誘導」とも被りますね。
グーグルの至上目的はユーザーに有意義な情報を提供することです。
その際にキーワードと広告文と飛んだ先のページに一貫性があることはグーグルとしては譲れないポイントなんですね。
極端な話PPC広告なら設定しようと思えば、キーワードが「腰痛」、広告文も腰痛に関することなのに、飛んだ先のページは「頭痛」のページにすることも可能なわけですが・・・これでは残念ながら高い品質スコアは得られにくいよってことです。
2番目もグーグルの理念から考えれば当然ですよね。
良くクリックされている広告ならたくさんの人から求められている情報に違いない!という理屈です。
ですので、高いクリック率を叩き出すことができれば自然と品質スコアも伸びていきやすくなります。
この時に必要なのは、クリックしたくなるような広告文を考えることと(誇大広告はダメですよ?)、オプションなどを活用して出稿範囲を広げることが重要になってきますね!
オプションなどの設定方法についてはここで詳しくは話しませんが、「サイトリンク表示オプション」「コールアウト表示オプション」「電話番号表示オプション」「住所表示オプション」、次点として「価格表示オプション」「構造化スニペット表示オプション」などは使っていきやすいので、上手に活用するとクリック率向上に役立ちますよ^^
ちなみに、オプションを設定していない広告の表示はこんな感じになります。
これに対して、表示オプションを活用したPPC広告の表示はこのような感じになります。
どうでしょう?
表示されている広告のボリューム感がまったく違うのがわかるでしょうか?
このオプションは残念ながら設定すれば100%表示されるというものではないですが、設定することによってクリック率に良い影響を与える場合が多いので、ぜひ上手に活用していきたいところですね!
除外キーワードの活用
PPC広告のキーワード設定には「完全一致」や「部分一致」や「絞り込み部分一致」などいくつかの設定方法があり、これらを上手に組み合わせながらキーワードを抑えていくのですが・・・
その際にどうしてもこちらが意図していないキーワードで広告が表示されてしまったりするのです。
あるいは、意図していたキーワードだったんだけど、まったくコンバージョンに繋がらないキーワードとかですね。
こういったキーワードを放置しておいたままにするとクリック率が伸びにくくなるだけでなく、最悪コンバージョンに繋がらない無駄クリックで費用だけが発生してしまうという状態になりかねません。
例えば極端な例ですが「東京都 整体」でキーワードを設定していたとしましょう。
この時に、「新宿 整体」で検索した場合でも「渋谷 整体」で検索した場合でもPPC広告が出稿されてしまったりする可能性があるのですが、よくよく考えてみると「渋谷」から来る患者さんは居たとしても、「新宿」から来ている患者さんは居ない、とかね。
であれば、除外キーワードとして「新宿」を設定することで今後「新宿 整体」や「新宿 腰痛」などで検索されても広告を出さないように設定できるのです!(まぁそもそも「東京 整体」なんていうキーワードで設定する強者なんて居ないと信じていますが。笑)
PPC広告では自分の広告がどんなキーワードで検索された時に出稿されているかを確認することができるので、自分がいらないと思うキーワードは積極的に除外キーワードに設定して、少しでも広告の費用対効果を上げられるようにしていきましょう!
まとめ.治療院でPPC広告を上手に使うなら最低でもこれくらいは気を付ける
今回は説明を省きましたが大前提として自分の治療院周りに広告が出稿されるようにちゃんと設定してくださいね?(日本全国でも、県内でも、自分の院から半径〇キロ圏内でも設定できますから。)
そのうえで上記の3つのポイントを押さえながらPPC広告をかけていけばある程度の成果は出るようになります。
ここで治療院集客におけるPPC広告の可能性を感じた先生は、さらに突っ込んで勉強していけばよいでしょう^^
日本中全部の地域とはいいませんが、PPC広告は上手に活用していけばかなり費用対効果高く新患さんを集客できたりもするので、ぜひこれから新患さんを増やしていきたい先生は一つの集客媒体としてPPC広告の実施を検討されてみてくださいね^^