本当に集客が上手くいくと、人は「もうこの商品は絶対に買う!」というつもりになってお店を訪れることは多々あります。
小売店や車、時計などのアクセサリーなんかはこの傾向が強いでしょう。
さらに言えば、通販なんかは「絶対に買う!」と思った瞬間に、その場で購入まで進んでしまうので、なおさら「思ってから買うまで」の過程が短くなりますね。
つまりこういった商品は「集客の成功=販売完了」の図式が成り立ちやすいため「より集客に力を入れられる」のです。
しかし・・・・・・どの業界でもこの図式が成立するかと言えば大間違いです!
少なくとも治療院業界に関して言えば「集客の成功=販売完了」にはなりにくいんですね。
何故かというと・・・・・・
治療院業界は商品への確信がない集客を行わなければならない
僕ら治療院業界の商品ってなんでしょう?
まぁ物販のような物品販売なんかもやっている治療院さんだってあるでしょうけど、基本的には僕らの商品は「(施術を提供する)人自身」とよく言われますよね。
もちろん「治療」が商品と言えば、それもそうなのですが、提供するものが「手技(人の技術)」である以上、商品が「人」と言ってしまっても過言ではないでしょう。(提供するものがEMSや痩身などのこともある?まぁそれは一旦置いておいてください。笑)
ということは、患者さんはどれだけチラシやHPの集客であなたの院や施術に興味を持ったとしても、来院してみるまで、まだ本当の意味では商品のこと(=先生のこと)が分からない状態なわけです。
なので、結局のところ「良さそうだし、1回行ってみて、先生が良かったら(商品が良かったら)ここに通うことにしよう!」というレベルでしか通院を決意できないということなんですね!(物販の場合であれば、この時点で販売が終了していると言うのに・・・)
ここまでが治療院の集客で出来る限界と言えば、限界なんですね。汗
だからこそ、そのことを理解した上で集客の戦略を考えていかなければならないのです!
治療は受けるつもりだが、あなたから受けるとは決めていない
そう。患者さんは集客によってあなたの院を訪れた段階で半分くらいは、確かに治療を受ける(=商品を買う)つもりで来院はされるのですが、必ずしもそのまま無条件であなたから続けて買おう(継続通院しよう)とは決めていないのです!
当たり前のことですが、このことが抜け落ちている先生が多すぎます。
たまにHP作成の段階でお願いされることがありますが「絶対に通うつもりの人だけが来るHPにしたいです」なんて言うのは、まさにこの部分が抜け落ちている考え方ですよね。
もちろん、意気込みとしてそれくらいのつもりのHPを作りこむ、という話なら理解できますが、本当にHPがそんなレベルになるのが当たり前、と思っているならそれは大きな勘違いですね!
だからこそ問診をして治療をしたはずなのに、患者さんが回数券を購入されなかったり、あるいはリピートしなかったら(1回離脱)
「あの人はターゲットじゃない人だった(ちゃんと通う意識が薄い人、そもそも客だった)」
なんて言い出すのです。
確かに、そういう人が0人だとは僕も言いません。
現場で長くやっていましたし、たまにはそういう人が来院されることもわかります。
しかし、本当にそれだけなのでしょうか?
患者さんはHPやチラシを見た段階では、仮にあなたの院に訪れたとしても、まだ通院する(商品を本当に購入する)とは決めていない状態なんですからね?
それなのに、ありきたりな問診しかせず、言うべきことも言わないままでは、(仮に治療自体の成果はそれなりに出ていたとしても)通院しなくなって当たり前なんです。汗
通販や小売りと違って、集客に成功したらそのまま商品の販売につながると思ったら大間違いなんですね!
治療院の本当の意味での集客というのは、問診での商品のお披露目(先生の手技や人柄)まで含めて、初めて完成なのです!
まとめ.集客は上手くいった!なら次は問診に全力で取り組む!
よく集客によって理想の顧客を集めろ、というような話を聞きますし、それ自体は僕も正しいことだと思います。
HPの文章や、チラシのテキストによって限りなくそれに近いターゲットの人を集客することはできるでしょう。
しかし、理想の顧客を集客段階で集めたとしても、それでもあなたが気を抜いて良いわけではないのです!
せっかく集客によってあなたの院に興味を持った患者さんでも、あなたが行う問診次第で「既存患者さん」や「ファン」になる人もいれば、「そもそも患者さん(だとあなたが感じる)」になる人もいるのです。(極端な話、めちゃくちゃ継続通院するつもりで来た人に対して、あなたがとても横柄な対応をして、施術を適当にしたら、継続にならないような気がしませんか?ということは、どれだけターゲットに近い人を集客できても、必ず最後に「あなた自身の対応」が評価されているということなんです。)
患者さんは治療を受けるつもり自体はあっても、決して「必ずしもあなたから続けて買おう(通おう)」と決めているわけではありません。
実際に院に訪れて、そのうえであなたという商品(人柄)が良ければ、買うつもりなのです。
これを心に刻んで、普段から問診に取り組むようにしましょう^^
そこも含めて、最後の集客ですよ!
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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