今日は治療院経営における、
「院長がやるべき仕事」と「社長がやるべき仕事」の
違いについてお話していきたいと思います。
あなたは将来的に、誰か別のスタッフに院を任せて現場外で
社長として院の経営を行なっていきたいと思っているでしょうか？
あるいは、あなた自身が雇われ院長として経営者のもとで
働いているのであればこの違いをしっかりと理解しておくことが
大切になります。
院長の仕事って？
整骨院の院長などのように現場に出て患者さんを治療する立場に
ある人はまず絶対に必要なものが一つあります。
それは圧倒的な結果です。
別にどんな結果でも構いません。
患者さんのリピート率かも知れませんし、自費施術移行率かも
知れませんし、もっと言えば院そのものの売上かも知れません。
しかし、いずれにせよ院長であるならば現場で見える数字上の
結果でスタッフに圧倒的に勝っている部分がなければいけません。
なぜならば、スタッフは常に強い人に付いていきたいという
願望があるからです。
頼りない人に進んで付いて行きたくはないのです。
そして、その上で優しかったり、手技がうまかったり、
面白かったり、と人間性がプラスαで乗ってくるのです。
けして、先が人間性ではありません。
いろんな雇われ院長を見てきましたが、結果を出せていない
優しい院長や、面白い先生で、スタッフから本当の意味で
信頼されている先生はほぼ皆無といって間違いなかったです。
まずは、結果。
そしてその上でスタッフマネージメントに目を向けましょう。
人間関係に問題はないのか？
スタッフ１人ひとりの成長は順調か？
そういった部分にアプローチしていくのも院長の仕事です。
院長はけして１番患者さんの治療に入るのが仕事ではありません。
治療に入る量はスタッフと同じでも構わないが、
出す結果が院長のほうが上でなければならないのです。
・現場のある分野で１番の結果が出せる（数字で表せるもの）
・スタッフマネージメント
これが現場の院長がやるべきもっとも大事な仕事です。
社長の仕事って？
そして、目出度くあなたが現場を出ることになり
社長として経営をメインで行なっていくようになれば、
もちろん仕事の内容もガラッと変わります。
整骨院業界において、現場を出られる人間がしなくては
いけないことはマーケティングです。
マーケティングとは、けして集客だけを指す言葉ではありません。
・新規で導入する製品や手技する必要があるのか？
・導入するのであれば何を、どのように導入するか？
・院に少しでも多くの患者さんが来てもらえるようにどんな
集客をかける必要があるのか？
・チラシ、広告、ホームページ、電話帳・・・あらゆる媒体で
どの媒体を使用して集客をかけていくか？
・患者さんに対するフォローは十分か？そのための仕組みはあるか？
というように、どんな製品をどうやって集客し、提供するか？
またその後のフォローや仕組みを用意しているか？など、
入口から出口までの流れを考え、売上を最大化させることが
マーケティングの目的です。
それに加えて、
・スタッフでも出来るようになるマニュアルを作成
。仕組みの自動化
なども必要になってきます。
これらマーケティングに関わる全般が、
まさに社長がやるべき仕事になるのです。
もしあなたが１人院長なのであれば・・・
本来、経営者自身が院長で現場に出なくてはならないうちは、
これらの仕事を両方１人でこなしていく必要があるのです。
ただし、そんなに簡単なことではありません。
ただでさえ現場で多くの患者さんを治療しているのに、
それ以外のことをするというのは本当にしんどいことだからです。
だからこそ、早い段階でスタッフを雇い育成し、院長として
現場を引っ張っていけるように育てる必要がありません。
それが早い段階で上手くいけば、社長業と院長業を同時に
稼働させることが可能になり、整骨院が大きく発展していくのです。
多くの発展しきれない院の多くはここに問題があります。
あなたの院は現状どういった状態でしょうか？
時代はどんどん変わっていってます。
発展しきれない院は淘汰されていく時代は、もしかすると
すぐ近くまで来ているかも知れません。
そうならないためにも、社長業と院長業をしっかりと
両立させていけるような体制を作っていきましょう＾＾
それでは！
