多くの治療院で、現在仕組み化やシステム化の重要性が認識されています。
そして僕自身も、仕組み化やシステム化を得意としており、絶対に必要な要素の1つだとも考えています。
しかし、多くの先生に話していると『仕組み化』をちょっと捉え違いしているのではないかな??ということを感じることが結構あるのです。どういうことかというと・・・
仕組み化は数字の最大化ではない
多くの先生が「仕組み化」に抱いている最大の勘違いは、仕組みを取り入れると全部自動で、しかも仕組みが無いときよりも成果が最大化すると考えている点です。
仕組みを導入すれば、自分やスタッフが何もしなくても最大の成果が出る、あるいは仕組みに任せたほうが、自分たちが頑張るよりも成果が出る、と考えている人がメチャクチャ多いのです。
仕組みは最低限の成果を保障するもの
残念ながら、仕組みとは最大限の成果を手に入れるためのものではなく、最低限の成果を保障してくれるという認識のほうが近いのです。
例えば喜びの声を集める時なんかがそうです。
『〇回目の治療の際は受付で患者さんに喜びの声・感想アンケートを渡すことを仕組み化』したとしましょう。
もちろん一定数はアンケートにちゃんと答えてくれます。が、残念ながら全員がちゃんと書いてくれるわけではありません。
仕組みで出来るのはここまでなのです。
そこからさらに先生が直接、「〇〇さん、実は今治療で良くなった人からは喜びの声を頂くことになっているんですけど、もしよかったら書いて頂けませんか?」と言うからこそ、紙を渡されるだけでは動かなかった患者さんも喜びの声を書いてくれるようになるのです。
仕組み化をすれば、この「声かけ」すらしなくても良い、と考えている先生も多いようですが、それは違います。
あくまでも成果の最大化には先生自身のアクションが必要なのです!
成果が最大にならないんだったら、仕組みって必要ないんじゃない?
ここまで読むと、「どうせ最後は自分が動かなきゃいけないなら、仕組みって意味なくない?」と思った先生もいるかも知れませんね。
しかし、そうではありません。仕組みでは成果が最大化しなくても、やはり仕組みは絶対に必要なのです。
例えば、先程の喜びの声を集める例ですが、、、現場が忙しくなったり、あるいはスタッフが増えてきたりすると、必ず「声かけ」を忘れたり、出来なかったりすることが増えてきます。(メチャクチャ忙しい時にそんなことに気を回せ続けられる人のほうが稀です。)
そうすると、仕組みを一切用意していなければ、現場が忙しくなると誰からも喜びの声を集められなります。
が、ここで最低限受付でアンケート用紙を渡すことだけでも仕組み化しておけば、現場で声かけを忘れていても、自動的に最低限の喜びの声だけはコツコツと集まるようになっているのです。(この時の成果は最大限ではなく、むしろ最低限の成果と言えます。)
このように、意識だけではうっかりと忘れてしまう部分をしっかりとカバーしていくためにも仕組み化自体は必要なのです!
まとめ.仕組みってのは魔法ではない
仕組みってものはあればあるだけ良いのは事実です。
そのほうが『最低限得られる成果』の数字が底上げされていきますからね!
しかし、覚えておいて欲しいのは、仕組みだけで得られる成果は最低限の保障でしかなく、そこからさらに自分たちで取れるアクションを行なっていって始めて最大の成果が得られるということです。
仕組みを入れたことによって、現場でまったくアクションを取らなくなるくらいなら、いっそ仕組み化なんてしなくて、そのまま頑張り続けたほうがよっぽどいいです。
仕組みで得られる成果はせいぜい半分。そこからさらに成果の数や売上を伸ばしていきたいなら、自身のアクションは必須だと肝に免じて、現場で頑張ってみてくださいね^^
追伸
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