
あなたの治療院では普段いくつの集客媒体を利用しているでしょうか?
そして、その際の広告費はそれぞれどのくらいになっているでしょうか?
そのときに「あれ?もしかして自分の院って広告費高すぎる?」と感じることはあったりするでしょうか?
大きく分ければ治療院の集客はPPC広告やInstagram広告などのオンライン媒体と、チラシやミニコミ誌などのオフライン媒体に分けられます。(もちろん紹介や通りがかりもありますが、紹介や通りがかりは基本コストがかかる方法ではないので、今回の広告費の話からは省きます。)
そこで今回は適切な集客を行うために、それぞれの媒体でどれくらいの集客コストで納めれば、安定した利益体質の治療院経営が行えるかをお伝えします。
目次
治療院集客における各媒体ごとの適正集客コスト
今回は「全体での集客コスト」「オンライン集客コスト」「オフライン集客コスト」の3つに関して、それぞれの「1人の新患さんの獲得コスト」の適正水準をお話していきます。
まずは自分の院のLTVを用意する
集客の適正水準を知るに当たって必ず必要な数字が「LTV」になります。
この数字はそれぞれの治療院ごとに違うわけですから、あなたの院のLTVをまず最初に出しておかなければ、あなたの院にとっての集客の適正水準はわからなくなります。
今回はLTVの話がメインではないのでLTVの計算がわからない先生は過去記事にいくつかLTVに関する記事も載せているので参考にされてみてください^^
今回の例ではとりあえずLTVが35000円の院だということにしておきます。
オンライン集客の適正水準
まずはPPC広告やInstagram広告などを含むオンラインでの集客コストです。
オンライン媒体で集客を行う場合は、1人の新患獲得コストの目標水準をLTVの20%程度で考えておけば問題ないです。
例のLTVが35000円の治療院であれば、オンライン媒体によって1人の新患さんを獲得するためにかけてよいコストは平均7000円くらいを上限で考えておけば良いってことですね。
実際、ネット広告をうまく使えば1人の新患さんあたり3000円前後とかで集客することも可能ですし、あくまでも20%くらいを上限に考えておいて、それを超えるようであれば少し広告内容や、媒体を検討したほうがいいという感じですね^^
特にPPC広告なんかを行う際に、しっかりと作り込まれたウェブページを利用すればかなり少ないコストで新患さんを獲得できたりしますが、逆にあまり作り込まれてないウェブページでPPC広告を行っても、なかなか費用対効果が上がりにくかったりしますし、ただPPC広告やInstagram広告を使えばOKというのではなく、オンライン集客を行う際は常に自身のウェブページのクオリティに注意を払うよう気を付けてくださいね^^
オフライン集客の適正水準
次はチラシやミニコミ誌が含まれるオフラインの集客媒体ですが・・・
ぶっちゃけこっちのほうが1人あたりの獲得単価がかかるケースが多いです。笑
印刷や配送料など、どうしてもネット広告では発生しない「原価」的な費用が乗っかってくる分仕方の無いことですね。汗
そういったことも考慮した上で、オフライン媒体で集客を行う場合は、1人の新患獲得コストの目標水準をLTVの30%程度で考えておけば問題ないです。
例のLTVが35000円の治療院であれば、オンライン媒体によって1人の新患さんを獲得するためにかけてよいコストは平均10500円くらいを上限で考えておけば良いってことですね。
ネット広告とは違い、オフライン集客は逆にうっかりするとこのコストを超えてしまう可能性もある媒体なのでしっかりと意識して頑張っていきたいところですね^^
とは言っても、うまくやればチラシ集客なんかでも4000円~7000円くらいで1人の新患さんを獲得できる地域も少なく無いので、「チラシなんて・・・」と言わず何でも一度は試してみよう!くらいの精神でチャレンジしてもらいたいところですね。^^(しかも、プレオープンなんかだともっと費用対効果は高くなりますね)
治療院全体の集客コストの適正水準
上記のようなコストがかかる集客に加え、紹介や通りがかりなどほとんどコストのかからない集客も全部混ぜた上で、可能であれば普段から集客にかかるコストは売上の10%以内に収まるようにしておきたいところです。
広告費をかけなければ、なかなか売上が上がりにくいことは事実ですが、とはいえ過度に広告費を払って利益が残らない・・・・・・というのも避けたいところです。
もちろん立ち上げ初期なんかは売上が少ないのに広告費をかけなくてはいけなかったりする時期もありますし、10%を意識しなくても構いませんが、ある程度院の経営が軌道に乗っている院さんなんかは10%どころか、徐々に広告費も下げて5%~8%くらいで経営を行っている院さんも多いですよ!
そういった意味では、広告費を売上の10%以内くらいのコストに収めて治療院の運営を行えるようであれば、十分利益が残ってくる経営が行えるはずですので、ぜひこのあたりを目安に考えてみてくださいね^^
まとめ.まずは適切な水準を知ることから
今回の水準はあくまでも「利益体質で安定経営できる治療院」の集客コストです。
ぶっちゃけた話、今回の水準よりも多少コストがかかってたとしても治療院経営自体は十分成り立ちます。(治療院経営って必要な固定費も少ないしね。)
しかし、しっかりと利益を残し、スタッフにも十分に還元し、そのうえで力強い治療院経営を安定して行っていきたいのであれば!
ぜひ今回の水準を意識して、治療院の集客を行ってみてくださいね^^
それだけでもかなり安定した経営を行えるはずですよ!
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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