治療院業界のマーケティングは遅れている。時代に取り残されていっている、と言っていいんじゃないかとさえ思います。
これは僕自身事実だと感じるし、言い訳もできないんじゃないかと感じています。
最近はだんだんとマーケティングの重要性を感じている先生が増えているようですが、それでも全体としては極々一部というところではないでしょうか。
なぜこのような状況に陥ってしまったのか?それは昔から続く「ある文化」のせいでは・・・?と思っています。その文化とは?
目次
初診料っていう文化がこびり付き過ぎてる
治療院業界にマッサージ店やカイロが増えてきたと言っても、やはり大多数を締めるのは整骨院ですよね。
その整骨院に務めたことのある先生なら分かると思うんですけど、基本的に保険診療でやっている整骨院なら「初診料」がもっとも高いんですよね。(1500円前後に設定してるところが多いんじゃないかな?)
そして2回、3回と来院すると最終的に保険請求分のみであれば単価としては200円〜500円くらいで収まるって感じです。
つまり、窓口で頂くお金としては初回が1番高く、あとはだんだん安くなっていくという形がすごくすごくすごーく一般的なわけです。
この形態が悪い!!!と僕は思っています。これがマーケティングの導入を妨げるメンタルブロックを作る癌なんですよ!
他の業界を見渡してみよう
ちょっと周りを見渡してみてください。
スーパーの食品売り場では何をやっていますか?そう、『試食』ですね。
この試食で味見をして、美味しいから商品を買うことを決めるのです。
では、デパートの化粧品売り場では何をやっているでしょうか?そう、『試供品サンプル配布』ですね。
試供品サンプルで効果を体感するからこそ、実際に本製品を試してみようと思うわけです。
では、車のディーラーだったらどうでしょうか?そう、『試乗』ですね。
乗り心地も試さずに、あれだけの価格の商品を買うことを決定するのは怖いと思いませんか?
ネット業界だったらどんなものがあるでしょう?ウイルスソフトの『30日間無料お試し』や、本製品前に機能制限された『無料体験版』なんかを使わせてもらえますね。
通販業界はどうでしょう?「ドモホルンリンクル」や「やずや」なら『2週間分無料!』なんてことをザラにやっていますね。
どうです?何か気づいてきませんか?笑
初回料金を値下げすることに抵抗あるでしょ?
つまり、何を言いたいかと言うとマーケティングが上手な業界はどこも『初回が1番安いんだぞ!』ってことを言いたいわけです。
初回の料金が安くなることで、消費者には「本当に効くかどうか安い料金で試せる」というメリットが生まれるんです。そして、このメリットは提供者である僕らにも「多くの新規を集めてくれる」というメリットを与えてくれます。
なのに、整骨院で保険請求という文化に触れてしまった先生の多くは「初回料金」より「リピート料金」のほうが高いことにメチャクチャ違和感を感じるようになってしまっているのです。
果たして「初回」でわずかな金額しか払わなかった人が、2回目、3回目の来院で「正規金額」を払ってくれるのか?と。
結論から言うと、「施術効果に納得してくれたなら、まったく問題なく払ってくれる」のです。もちろん一部の人は初回だけで終わってしまうでしょう。でもそういう人はどちらにしろリピートしませんって。汗
まとめ.集客人数を増やしたいのであれば、初回料金を下げるのがてっとり早い
もちろん、中身がスカスカで体験した人が誰もリピートしてくれない状況ではダメですよ?笑
でも、しっかりと治療効果が出せて腕に自信がある先生ほど、初回料金を下げた『お試し価格』を用意することは有効です。
ちなみに、お試し価格ってどのくらいに設定するの?って先生は、過去記事治療院における初回割引の考え方をご覧ください。
あなたがまだ整骨院で働いているとすれば、今回の内容を行うのはひと工夫必要かも知れませんが、整体院やカイロだったら今すぐにでも取り入れられる考え方です。(もちろん整骨院だって導入は不可能ではありません。)
ぜひ、『初回より高いリピートはしてもらえないんじゃないか?』というメンタルブロックを外して、マーケティング導入の第一歩を踏み出してみてくださいね^^
追伸
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。お金はいりません。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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