ここ1年は新型コロナの影響でめっきりとセミナー会場に行って講習を受けるという機会が減りましたね。
もちろんzoomでのLIVEセミナーなどのように、形を変えて勉強は受けられますけど、直接会場でお会いするのもセミナーの醍醐味だったりしますからね^^
ところで・・・
治療院経営において、売上を伸ばすためにあらゆる勉強会に参加する先生がいます。
もちろんいろんな勉強会に参加するのはすごく良いことなのですが・・・・・・
自分の頭の中で、経営の全体像を描けていないと、売上を伸ばそうを思ってやったことが逆に自分の院の売上を下げかねないことになったりすることもあるのです。
何故こんなことになってしまうのか??
その理由と、対策をお伝えします。
目次
最新情報に踊らされる治療院経営は危険!
勉強会なんかに参加すると、自分の知らなかったいろんな情報を聞けたりして「やばい!うちはこんなこと全然やってない!今すぐやらなくちゃ!!!」なんて焦ったりしますよね。笑
youtubeの動画広告がやばい、と聞けば「やっぱり時代は動画や!」って思ったりしますし、グーグルマイビジネスの活用法なんかを聞けば「グーグルマイビジネスにもっと力を入れよう!!」ってなりますし、高単価の施術パッケージを最初から提案するスタイルを聞くと「これからは初回でガッツリとプリカを売ろう!」って思ったりする先生もいるかも知れませんし、物販導入している院はすごい楽ですよ??と聞けば、「うちも物販導入しよう!!」となったり、Instagram広告は費用対効果すごい、と聞けば「Instagram広告を今すぐやらなアカン!!」ってなったりするんですね。
確かに、これら1つ一つを見れば確かにそれぞれのやり方に非常にタメになる要素が含まれている訳ですが・・・
ぶっちゃけ、こんな勉強方法をしてたらキリがないと思いませんか?笑
これって何しているかと言うと、経営を強くするための行動をしているように見えて、実はただ「自分が知らない上手くいきそうなやり方が気になっている」だけなんですね。汗
本来自分の院に「本当に今」必要なものから目を背けて、あるいは気にすることなく、ただ自分が「そのときたまたま」気になったものだけを院に取り入れようとしているのです。
自分の院を強くしたいのであれば、まずは原因を明確化する
例えば、一番よくあるケースとして多いのが、新患さんの人数はまったく問題ないのに、新患さんをとにかく増やそうと行動しているというケースです。
これは本当に多いですね。
確かに売上を伸ばしていくために一定数の新患さんが必要なのは間違いないですが、売上が伸びない理由のすべてを新患さんの人数に求めるのは大間違いなのです。
これ、実際に原因を探ってみると新患さんの人数に問題があるのではなく、患者さん1人あたりのLTVに原因があったり、単純に初回問診のリピート率の低さに問題があったりすることもあるんですね。
LTVやリピート率に問題があるのに、それに気づかずに「もっと新患さんを増やすんだー!」ってInstagramに広告を出してみたり、動画広告を出してみたりしても、全然クリティカルに成果につながっていかないんですよね。当たり前ですけど。汗
つまり、多くの先生が自分の院に必要な施策ではなく、自分がやりたい施策をやってしまう最大の原因は、自分の院の数字を普段から把握していないことに大きな理由があるのです!
あなたの院のKPIシートを作成する重要性を知る
では、自分の院の数字を普段から把握して、あなたの院の経営に役立てるために何をしてほしいかと言うと。。。
あなたの院で使えるKPIシートを作成してほしいんですね!
KPIとはKey Performance Indicator(=重要業績評価指標)のことで、あなたの院を経営していくにあたってコントロールすべき重要な数字群のことを指します。
これらの数字を定期的に把握することによって、「次の段階として自分の院で何をやっていく必要があるのか?」を把握することが可能になります。
僕のクライアントさんにも必ずこのKPIシートは作成してもらうようにしていますが、このシートが経営をコントロールする源泉ともいえる要素なのです!
もし、今あなたが自分の院にKPIシート(に相当するもの)が無いのであれば、まず何か勉強を始める前にこれを作ることから始めることをオススメしますよ^^
では、どんな数字を普段から把握しておいてもらいたいかと言うと、
- 平均顧客単価
- 平均来院頻度
- 総来院数
- リピート率
- 稼働率
- 離脱率
- LTV
- 成約率
- 継続率
- 新患人数
- 再来人数
- 顧客獲得コスト
などはある程度把握しておいてもらいたいです。
その他にも、あなたが「自分の院ならこの数字が知りたい」と思うものがあれば、どんどん追加していって構いません!(多すぎてわけわからなくなるのは論外ですが、数字が細かいほど正確に院の状況を把握できるのは事実ですからね!)
これらの数字を定期的に出すことで初めて、治療院経営は「ん?この数字が悪いから来月はこの数字を伸ばせるようにがんばろう」「うーん。こっちを伸ばしていきたいから、こういう勉強が必要かな?」と経営にコントロール感を手に入れることができるのです!
まとめ.数字を出すことがコントロールへの第一歩
経営に対するコントロール感を手に入れる第一歩は間違いなく、院の数字を定期的に出す(KPIシートを作成する)ことです。
これらの数字が無いから、今自分の院の数字を伸ばすために何をやっていいかわからないように(あるいはやりたいことだけをやれるように)なってしまうのです。
だから、何か新しい情報が入るたびに「これをやったほうがいいんじゃないか!」とか「うちに必要なのはこれなんだ!」といった風に、新しい情報に踊らされるようになってしまうのですね。
ぜひ、そうならずに治療院経営にコントロール感を手に入れられるように、まずは数字を把握して、あなたの院で使えるKPIシートを作成するようにしましょう^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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ことをしてもらえると、とても嬉しいです。今後もガンガン情報を公開していくのでお楽しみに!