最近では治療院でもプリカや回数券を導入する院もかなり多くなってきましたね。
僕自身そういった先払いで料金を頂くシステムは経営面から見ても良い仕組みだと考えているので、クライアントさんの院でも積極的に導入を検討してもらっていたりします^^
しかし、いくら良い仕組みとは言っても気をつけるべき点は気をつけておかないと、逆に院に混乱を起こしてしまう原因にもなりかねません!
メリットの多い仕組みとは言え、落とし穴的なデメリット部分として注意しなければいけない面だってやはりあるのです。
では、プリカや回数券を導入する際に何を気をつけなければいけないのでしょうか?
治療院にプリカや回数券を導入する際に気をつけること
結論から言えば「既存患者さんへ一気にプリカや回数券を導入する際には、その後2~3ヶ月の集客をいつもよりも多くしなければならない」ということです。
そういった意味ではプリカや回数券の導入タイミング自体も、集客が伸びやすくなる4月~6月や、9月10月くらいなんかが導入しやすいとも言えるでしょう!
新患さんに対してだけプリカや回数券を導入するような形であれば、それほどこれらの仕組みの導入で気をつけることはありません。(契約率が高いか低いかという問題くらい)
しかし既存の患者さんにも一気に導入するとなると、上にあげた問題にもしっかりと対応できるように準備しておかなければならないのです!
導入後2~3ヶ月の新患数を増やせるようにしておく
あなたの院が現在抱えている患者さんの総数にもよりますが、カルテ枚数が400枚とか500枚ある院が一気に既存の患者さんに対してプリカや回数券の提案を行い、販売を行うと誇張なしに売上がポーンと500万~1000万レベルに伸びることもあります。
実際、僕のクライアントさんでも去年初めてプリカを導入した方が居ましたが、その院のプリカ導入月の売上は800万円を超え、見事に過去最高の売上記録を作ることができました。
しかし、ここで気をつけて欲しいことがあるのです。
それはプリカや回数券を販売した既存の患者さんからは、その後しばらく売上が立たなくなる、ということなんですね。
本来であれば言うまでもない当たり前のことなのに、何故かこのことがすっかりと頭から抜けてしまう先生が多いのです。汗
これまでは単発の窓口で料金を支払い、毎月の院の売上に貢献されていた方達に対して回数券で一気に代金を頂くわけです。
厳密に言えばこれは売上の増加というよりも、あくまでも売上を先に頂いているからその月の売上が増えているように見えるだけなんですね。
例えばもともと既存の患者さんから300万円の売上があった院が4月にプリカや回数券を既存患者さんに一気に販売すると、本来であれば5月や6月にその患者さん達から期待できていた売上分を4月に計上するような形になるわけです。
こんな感じですね^^
ということは、このまま何も対策をしなければ(突然既存の患者さんがどこかから増えるわけでは無いので)プリカや回数券導入後の5月や6月の売上が下がることはほぼほぼ規定路線となってしまうのです。汗
これが「プリカを導入した初月はよかったけど、それからはどんどん売上が下がっていった」という院さんが辿っている道なわけですね。(そんなこと気を付けるに決まってるじゃない!って思うかも知れませんが、結構な割合でこのケースを辿る治療院さんも少なくないのです。汗)
これを避けるために必要なのが、いつも以上に多くの新患さんになってくるわけです!
いつも40人前後の新患さんが来ているのであれば、5月と6月だけは60人~80人の新患さん獲得を目指す、とかね。
いつも20人前後の新患さんが来ているのであれば、しばらくは30人以上の新患さん獲得を目指すくらいのペースでも良いでしょう。
そうしておけば既存患者さんから期待できない売上を、新患さんへのプリカや回数券販売の売上でカバーすることができるのです!
え?そんなお金はない??
そんなバカなことを言ってはいけません。プリカや回数券の導入で4月に上がった売上があるじゃないですか^^
この売上を「売上が上がった!やったー!」と喜ぶのではなく、即座に次の月の新規集客に回すという視点が大事なんですね!
そもそもプリカや回数券のメリットの一つは未来のキャッシュをすぐに手元に手に入れることにより、未来のお金を使って「今」から投資を行うことが可能になる、という点です。
であれば、プリカや回数券からの売上がぜひしっかりと次月以降の集客などに投資していかなければならないのです!
新規オープンの院でプレオープンの月だけプリカで死ぬほど売り上げがあがったのに、その月以降は(集客に十分な投資をしなかったために)売上がダダ下がりして経営が苦しくなった・・・という先生なんて沢山見てきましたよ。汗
ここを意識するだけでも、プリカや回数券導入後の「最初はよかったけどだんだん・・・」という悲しいストーリーを回避できる確率がぐっと上がりますよ^^
まとめ.プリカや回数券導入は導入月の先まで予定を組む
おそらくこれからもどんどんプリカや回数券を導入する治療院は増えてくるでしょう。
もしかしたらあなたも導入を検討されているかも知れません。
僕自身、導入することに関しては大賛成なのでぜひ導入してもらいたいと思いますが、、、
その際は必ず導入する時の流れだけでなく、導入した次の月と、その次の月くらいまでの新規集客のストーリーまではしっかりと考えて導入されてくださいね^^
導入月のことばかりに意識が向いてしまって、それ以降の売上がガタガタになるケースも多々見てきました。
ここが抜けてしまうと、結局なんのために苦労して既存患者さんにまで勧めたのかが良くわからない結果になってしまい、「新患さんだけの導入でよかったんじゃないか??」なんてことになってしまいますよ!
ぜひ、この部分に気をつけられてプリカや回数券の導入を行ってみてくださいね^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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