あなたの院では毎月何人くらいの旧患さんが再診に来てくれるでしょうか?
もちろんこれまでに積み重ねてきたレセプトの枚数にも違いがあるので、再診が毎月何人以上来てるところが偉い!!っていうことはありません。
しかし、安定して整骨院の経営を行なっていこうと思うのであれば既存の患者さんから選ばれ続ける院としてブランディングすることは非常に大切になってくるのも事実です。
旧患さんが毎月一定数戻ってくる院ならば、新規の集客が多少上手くいかなくても十分カバーが効きますね。
逆に旧患さんの戻りが今ひとつ・・・っていう院は、常に集客に困ることにもなるでしょう。
そこで今回は「現場レベルでできる旧患さんが増えるブランディング法」をお伝えしたいと思います。
目次
患者さんは「治ったと宣言してくれる」院に来る
患者さんとは痛みを取り除いてくれた整骨院よりも、しっかりと「治ったよ!」と伝えてくれる整骨院に信頼をおきます。
もしかしたら、「え?何か違うの?」って思ったかも知れませんね。
しかし、「痛みが無くなったこと」と「治ったと伝える」ことは若干意味合いが違ってくるのです。
目先の利益を手放す勇気を持つ
まず、ほとんどの整骨院は患者さんの施術を終了させることをしません。
極端な話、痛みが無くなっても予防だとか何とか理由を付けて治療を引き伸ばしたいのです。
何故なら、患者さんが継続して通ってくれればくれるほど、利益が増えるのですから通って欲しいと思うのは変なことではないですよね?
ただ、これは決して経営目線だけで治療を引き伸ばしているのではなく、確かにその人のことを考えると予防として通ってもらうこと自体は間違えではないのです。
ただし、ここを患者さんの了解を取らずにやってしまうと、結果的に旧患になりにくい患者さんを増やしてしまうことになってしまいます。
永遠と予防で通わせてしまう・・・
例えば、予防で通いだした患者さんに改めて、「そろそろ終了しましょうか」なんて話しはあまりしませんよね?
おそらく、その患者さんは気づいたら来なくなっていた・・・という場合がほとんどのハズです。
つまり、患者さん自身の都合で来なくなったということですね。
これが「痛みを取り除いた」というだけで終わってしまったパターンです。
このケースで終わった場合、再び患者さんが体の不調が出た時「以前行ってた整骨院があるけど・・・あそこは長く通わなくちゃいけないからな・・・」と、どうしても治った時の良いイメージより、その後の長く通わされたというイメージが先行してしまうのです。
このようなブランディングでは、なかなか旧患の数は伸びません。
勇気を出して「予防か終了か」を聞いてみる
逆に、痛みはしっかりと取り除き、数回程度の予防通院もした患者さんに大して「〇〇さんは痛みの再発もないようですし、一旦これで治療を終了しても問題ないでしょう!頑張りましたね^^」と声をかけた場合はどうでしょう?
もちろん「終了してもいいですし、〇〇さんがこれからも定期的に予防で通いたいっていうなら、私がしっかりと施術しますし安心してください。どっちがいいですか?」と一声かければなお良いですね。
こうすれば、患者さん側から予防で通い続けるか、終了するかの判断を聞けます。
確かに、こんなことをすればこの時に終了してしまう人も一定数います。
そういう意味では、目先の利益は下がってしまっていると言えるかも知れません。
しかし、この「治った」と言われた患者さんはこのあとにどうなる可能性が高いと思いますか?
再び体に痛みが出たときは間違いなく最初にあなたの院を思い浮かべるでしょう。
そして先ほどのパターンとは違い、ダラダラと治療が引き伸ばされたイメージよりも、治るまでしっかりと面倒を見てくれた!というイメージが先行しやすいため再診へと繋がりやすくなるのです。
(あるいは、再診しなくても「あそこはちゃんと治してくれるよ!」と口コミをしてくれるかも知れませんね)
結果的に、この後何度か旧患として再診に来てくれるのであれば、目先の利益以上に大きな利益を受け取ることが可能になるのです。
じゃあ一体どのタイミングで聞けばいいの?
って思われた先生もいらっしゃったかも知れませんね。
では、そのタイミングの計り方をお伝えします。
あなたの院の既存患者となってずーーーっと通ってくれている患者さんもいると思います。
しかし、仮にそういった一部の層を除いた患者さんたちの平均通院回数はどれくらいでしょう?
100枚くらい適当にレセプトを選んだとして、永遠と通っている患者さんを除けば、その平均回数は5〜10回以内ってところではないでしょうか?
もちろん院によって違いもありますし、一概には言えませんがおおよその数字は分かるはずです。
仮にあなたの院に来てから、離脱するまでの平均通院回数が8回程度とわかったのであれば、そのタイミングが「終了か?予防で継続通院するか?」を改めて聞くベターなタイミングとなります。
(それ以降はどんどん患者さん自身のジャッジで来なくなる人数が増えてくるのですから、むしろ最後のタイミングとも言えますね。)
まずは、この数字を基準に治療の終了クロージングを始めてみてはいかがでしょうか?(ちゃんと痛みが取れているならですよ!笑)
まとめ.旧患を増やしたければ、あなたの院のイメージを最良の状態にしろ!
今回の話は確かに、全員がそうだとは言いません。
中には痛みが取れたら、即座に自身でジャッジして通院を止める人もいるでしょう。
そしてまた痛みが出たら来院する、というパターンだってもちろんあります。
あくまでも可能性の話です。
が、確かに整骨院側で「治ったから終了しましょうか」と宣言して治療を終了した患者さんのほうが旧患として再診に来てくれる可能性が圧倒的に高いというだけです。
うちの院では毎月40人〜50人ほど旧患さんとして院に戻ってきてくれるのですが、やはり6割〜7割の患者さんが整骨院側で終了を宣言した人で、残りの3割程度が気づいたら来なくなっていた患者さんという割合なのです。
もし、あなたの院が何故か旧患さんの再診が少ないと感じているようであれば・・・
すぐに効果を実感できる戦略ではありませんが、1度現場で頑張ってみてはいかがでしょうか?
気づくとだんだんと旧患さんがガンガン来る院へと変わっていると思います^^
それでは!