高額メニューを取り入れることで、急激に院の売上が伸びる院というのは、全部とは言えなくとも、それでも決して珍しくはありません。
僕自身、このメルマガなんかでも高額メニューを取り入れた「バックエンド」商品を作ること自体はオススメしていますが・・・
そこで1つ気を付けてもらいたいのは「よそで上手くいっている商品」を導入したからといって、それがそのままあなたの院でもうまくいく保障にはならない、ということですね。
セミナーや勉強会なんかに参加するとどうしても「〇〇の機械で売上数百万あがった」とか「〇〇で集客が止まらない」とか「〇〇施術でどんどん患者さんが集まるようになった」とかいう話が耳に入ってしまうので、そういった商品を自分の院にも取り入れたくなる気持ちはわかります。
あなたもそういった話を耳にすると「これは・・・もしかして取り入れればウチの院もチャンスがあるんじゃないのか!?」と考えたりしてしまうのではないでしょうか?
確かに、それらのチャンスの全てがダメということはありませんし、いくつかはスマッシュヒットを飛ばすこともあるでしょう。
しかし・・・今現在あなたのまわりに(あるいはあなた自身の院でも過去にあったかも知れませんが)新しい機械なんかを導入したけど、何故か自分の院ではサッパリ患者さんが受けてくれない、全然資金が回収できてない・・・という話がどれだけあるでしょうか?
EMSや痩身メニューなんか、成果の出てる院と出てない院の差ってめちゃくちゃデカかったりしますからね。汗
きっとこれはこれで頻繁に聞く話なんじゃないかなと思います。汗
ある商品を導入したことによって爆発的に成果を得る院と、同じ商品を導入したはずなのにまったく思うように成果が出ない院と、その差はどこで生まれてしまうのでしょうか?
それは・・・
圧倒的成果を出している商品を導入しても上手くいかない理由
結論から言ってしまえば多くの場合、成果に大きな差が生まれてしまう理由は「商品自体」で売上があがっているわけではない、ということを理解して行動できているかどうか、なんです。
「え?でもその先生はその商品を入れて一気に売上が伸びたって言ってましたよ??」という声が聞こえてきそうですね。笑
誤解がないように言えば、確かにその先生が導入した商品(それが機械なのか手技なのかは問いませんが)自体が良いモノだったのは事実なのでしょう。
美容痩身などの商品でいえばすごく痩せやすいとか、健康系サプリでいえばすごく効果を実感しやすいとか、手技でいえば治療効果がめちゃくちゃ高いとか、EMSなんかでいえばやられている体感がすごいとか、とにかく商品自体は確かに素晴らしいのだと思います。
しかし・・・残念ながら今の世の中「(商品が良いのはすでに大前提で)商品が良ければ購入する」という時代ではなくなってしまっているんですね。汗
考えても見て下さい。
確かにすごく良い商品だったとしても、これだけ世の中にモノが溢れかえっていれば他でいくらでも代用となるものがあるわけで・・・
良し悪しの差はあれど、今の世の中、本当の意味で「一切類似品が存在せず、代用の全く効かないモノ」なんて商品を探すほうが珍しいくらいですよね?
あとは実際にコストパフォーマンスなんかを考慮しながら、その中から商品を選んでいるわけですからね。汗(ほんとにみんな一番良い商品しか購入しないのであれば、世の中にはたぶん軽自動車は存在しなかったでしょうし、ユニクロや100円ショップ、古着屋なんかも存在しなかったことでしょう。別に低価格でも実用に際して納得できる商品の代用があれば、それはそれで構わないのです。)
圧倒的な成果の裏を知る
外から見た時にはパッと見で「商品」がわかりやすいので、どうしてもその商品によって売上が伸びたように思ってしまうのですが、実は実際にその売上を支えるのは裏側にある戦略なんですね。
なのであなたがもし何か新しい商品やメニューを導入しようと検討しているのであれば、その商品を成果に結びつけるために他院が行っている裏側の戦略に目を向けてみてください。
例えば
- 集客はどのような導線で行っているのか?
- ターゲットの集客導線は院内なのか院外からなのか?
- 1人あたりの集客にかかるコストは?
- どのような集客媒体を使っているのか?
- ターゲットはどのような人達なのか?
- どのようなメッセージを記載しているのか?
加えて、
- 単価設定はどのような形なのか?
- 単発なのか回数券なのか会員制なのか?
- 契約率を上げるためのプレゼン内容は?
- 継続率を伸ばすためのフォローの仕組みは?
その他にも
- 1人治療院向きのやり方なのか?
- グループ院向きのやり方なのか?
- ライバル院との差別化はどんな点なのか?
などなど。あるいは
- そもそもその院はどういった商圏条件にある院なのか?
- 都市圏なのか、田舎のほうなのか?
- ライバル院はどれくらい存在しているのか?
- 商圏内の人口や平均の世帯収入はどれくらいなのか?
- 駅近くなのか?郊外型なのか?
なんていう立地による条件の変化などもそうですね。
ある商品で成果を出すためには多くのことを考えて実行に移していけなければならないのです。
最初にもお話したようにすでに今の時代「良い商品」を導入しただけで、どんな条件下にあろうと、バンバン新患さんが来て、どんどん既存患者さんが購入してくれる、なんてことはほぼありえないんですね。汗(地方のほうで、まだ市内でやっているところは1つもない商品を導入した、なんていう状況が作れるのであれば有利には働くでしょうけど。)
しかし逆に言えば、これらの戦略をしっかりと練った上で「良い商品」を導入することができたからこそ商品の魅力を十分に伝えることに成功し、成果が得られるようになるのです!
この順番に気を付けておかなければ、常に商品に投資ばかりかけてしまって、一切資金が回収できないようなことになってしまいますよ!
まとめ.良い商品ではなく良い戦略を探す
ぶっちゃけてしまえば、そこそこの商品でも抜群に良い戦略があればそれなりの成果が出せてしまうケースも多々あるものです。
でも、できれば治療家として、経営者として地域に貢献したいのであれば、良い戦略は良い商品を広げるために使ってもらいたいものです^^
そういう意味では良い商品をセミナーや勉強会なんかで聞いて導入すること自体に反対するわけではありません。
しかし、その時に本当に成果を出したいのであれば大事になるのは、その院がその商品を出すために行っている裏側の戦略なのです!
その院は先行者利益的な部分で勝ちを拾えた、なんていう可能性だって0ではないんですからね!田舎のほうで爆発した商品・戦略が都会のほうではサッパリ通用しなかった・・・なんてケースだってあるにはあるんです。汗
ここを念頭において、セミナーや勉強会なんかで戦略周りやその院の状況・状態などのことをしっかりと質問などで聞き出しておけると、実際の商品導入の際に各段に成果が出しやすくなってきますよ!
逆に、商品とあわせて戦略を一緒にしっかりと学んでおかなければ全く成果が出ないまま終わる、、、なんて悲しいことになりかねないので、ぜひこれからは商品を導入する際にはその裏側の戦略まで知った上で導入するようにされてくださいね^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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