僕は目標設定が大好きです。
しっかりと未来の目標を定め、そこから必要な要素を逆算し、達成するためのアクションを行動に移すからこそ、結果的に目標が達成できるようになると、固く信じています。
そこで今回は実際に、あなたの治療院が目標を達成するために、日々どれくらいの数字が必要なのか、具体的にシュミレーションしてみることにしました!
目次
治療院の売上達成シュミレーション
正直な話、日々がんばっていれば何か結果が出る、とか一生懸命取り組めば望む成果が得られる、と思っているのであれば、それは甘い話です。
というよりも、もしそれが努力だと思っているのであれば、努力の定義を少し変えてみてください。
努力とは、目標を定めずに、がむしゃらに目の前のことを頑張ることではありません。
努力とは、目標をしっかりと定め、達成するために必要なアクションを絞り、一つひとつ集中していくことを指すのです。(これはあくまでも僕の解釈ですけどね。)
ただガムシャラにやることを指して「見てみろ!がんばってるじゃないか!」というのは、そもそも最初の段階で「考えることをサボっている」ことの裏返しなのです。最初の大事なステップをサボってるのに、頑張るとか言っちゃダメです。
仮にあなたが従業員であるなら、指示は院長や上司が出すでしょう。考えることをサボって、言われたことをガムシャラにこなすだけでも構いません。それも努力の一つでしょう。
しかし、あなたが経営者で、自分が考えたことが、そのまま院の方針になるのであれば、最初の思考は絶対にサボってはダメです。
実際にどれくらいの数字を出せば目標に届くのかを出す、とはこういうこと。
例えば、月商500万円の売上を上げたいと考えているとしましょう。
多くの人はこの目標を漠然としたイメージの中だけで終わらせてしまっているから達成できないのです。
しかし、本当に月商500万を達成したいのであれば、500万を達成するために必要な「数字」まで細く分割していく必要があります。
例えば、顧客単価というのはあまり毎月毎月大きく変わるものではありません。基本的に窓口での支払い料金が先月と今月でがらっと変わる、なんてことが無いからです。(回数券やプリペイドカードの販売で多少は変わるでしょうが。)
あなたの院では、毎月の平均顧客単価を出しているでしょうか?僕のクライアントさんには必ず出してもらうようにしています。
では、仮に平均顧客単価(1回あたりに支払ってもらえる金額)が4600円の院があったとしましょう。
あなたの院では毎日何人くらいの患者さんが来院されていますか?
仮にここでは平均して50人くらいの患者さんが来院されていることにします。
そして、治療院の月の稼働日数といえば、だいたい22日〜25日稼働ってとこですね!仮にここでは22日稼働ということにすると、この院の月商は、
4600円 × 50人 × 22日稼働 = 506万円
となるのです。
いやいや、そんなに窓口で払ってもらえないよ。。。
上の計算を見て、あなたはそんな風に思ったかも知れませんね。あるいは、「いやいや、そんなに毎日多くの患者さんは来ないよ」と思ったのかも知れません。
ただ、現状がどうか?というのはどうでもいいのです。
大事なのは、理想の売上に対して、現実とどれだけ差があるのかをしっかりと認識することが大事なのです!
どういうことかお伝えしていきましょう。次は、理想に届いていないパターンを例に上げます。
1人院長で、仮に売上目標が200万の整骨院にしたいんだったら?
もちろん、目標が違えば、必要な数字も違ってきます。
例えば、整骨院であれば保険請求も入ってきますし、単価ももう少し低いかも知れませんね。
では、仮に保険請求と窓口を合わせた顧客単価が1500円くらいの院があったとしましょう。
1人院長ですし、1日に診られる患者さんの人数は30人ってとこですかね?^^
仮に診療日数を24日だとすると、この院の売上は
1500円 × 30人 × 24日稼働 = 108万円
となるのです。
あらら・・・?
これは目標の200万円まであと半分も届いていませんね。(整骨院なら交通事故の売上もあるので、実際はもう少し売上も高いでしょうけど、ここでは交通事故の売上は考えないでいきますね。)
だったらどうすればいいでしょうか?
時短を推し進めて、診れる患者さんの数を60人にしますか?ちょっと現実的ではないですね。笑(スタッフを雇って良いのであれば、この方法は可能かも知れませんが。パターン①)
じゃあ月の稼働日数を倍の48日にしますか?そんなの、もはや物理的にも不可能ですね。笑
ってことは、結局この院で売上を200万に届かせようと思うのであれば、保険請求も込みでの顧客単価を3000円に設定するしかないのです。(パターン②)
どう考えても、それしか答えが無いですよね?(もちろん、顧客単価を2500円、患者数を40人、というように分割して上げても大丈夫ですが、今回はたとえ話ですので・・・笑)
こうやって始めて、この院は目標である月商200万を達成出来るのです!
あなたが本当にするべき価値のある努力とは?
冷静に考えれば、上記の例であれば、あなたが目標を達成するために全力を上げてでも努力すべきことはパターン②の「なんとしてでも患者さんから3000円払ってもらえるようなサービスを提供し、実際に払ってもらう」ことなわけです。
あるいは、パターン①のように1人院長でいることを諦めて、スタッフを雇って、倍の人数の患者さんを毎日診れるようにする、という場合でも良いわけです。
このように、やるべきことが明確になっているアクションであれば、とにかく行動すれば良いです。これこそまさにやるべき努力なはずです。
それなのに、数字から目を背けて、日々頑張っていれば少しずつ患者さんは増えるはずだ・・・とやっているから目標にたどり着かないのですよ!
料金設定を変えなくて顧客単価は上がりますか?少しずつ患者さんが増えるはずだと頑張って、スタッフも雇わずに1日60人診れるようになりますか?
これはおそらく無理でしょう。これが、まさに目標を定めていない、ただのガムシャラなアクションなのです。
まとめ.あなたの理想と、現実との距離は?
このように、すべての努力は、その目標設定と分析から始まります。
分析が出来ていない行動は、本当に目標に一生辿り着かない可能性だってあるんです。
あなたがもし漠然と目標とする売上は頭の中にあるのに、実際にそれを達成するために必要な数字を把握できていないのであれば、1度だけでもいいです。「今すぐ」1度だけ数字をはじき出してみてください。
あなたの行動は、いつかその目標に辿り着くためのアクションになっているのか?
その答えが出るはずです。
追伸
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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