整骨院や整体院における患者さんのリピートに対して、初回の問診というのは非常に大切です。
これはもはや言うまでも無いことでしょう!
毎回毎回の施術の際に話す内容ももちろん大切ですが、やはりこの最初の問診で伝えるべきことをしっかりと伝えられているかどうかが、もっとも患者さんのリピートに関わってくることは間違いありません。
売上の高い院は初回問診のクオリティを高めることに余念がないですし、だからこそ高いリピート率・安定した売上を長い期間維持できているのでしょう!
そこで今回は、患者さんのリピート回数が非常に多い院と、リピート回数がなかなか伸びていかない院では、初回の問診で伝える「期間」についてどんな違いがあるのかお伝えしていきましょう!
目標達成までの期間を短く伝えすぎない
患者さんのリピートが伸びない整骨院や整体院の特徴の一つとして、「目標期間を短く設定し過ぎる」ということがあります。
ちなみに、もともと先生の頭の中で長く設定していないというよりは、初回での問診では「実際に通ってほしいと考えている期間」を患者さんに対して明言することを避けてしまっている・・・というような傾向が多いように感じます。汗(先生によっては、そもそも患者さんから長く院に通ってもらうこと自体に抵抗を覚えている先生もいらっしゃいますが。汗)
例えば、どう考えても患者さんの望む成果を出すためには3ヶ月間くらいの期間があったほうがいいと分かっているのに、「そんなに長い期間治療がかかると分かったら、患者さんは通ってくれないんじゃないか??」と先生自身が勝手に心配して、「まずはしっかりと3〜4回施術をして痛みを取っていきましょう。そして痛みが取れたら、またその後の予防の話をしていきますね。」なんていう風に伝えてしまうのですね。(回数券なんかで言えば、本当なら患者さんの要望を叶えるために24回券とか16回券を勧めたいにも関わらず8回券を提案している、とかそんな感じですね。)
そして、その3〜4回通ってくれている間のトークで何とか継続してもらえるようにしよう、と考えているわけです。
残念ながらこれではリピート回数は伸びていきにくくなるのです。
患者さん自身が期間に納得すれば、ちゃんと言うことを聞いてくれる
僕のクライアントさんにも最初コンサルの依頼を頂くときに多かったりするのですが、最初の目標地点を5回とか6回の継続通院に置いている先生は非常に多かったりします。
まずはこの5〜6回くらいで、一番気になっている痛みを取っていきましょうね、と伝えるわけです。
別にこれ自体が悪いことはありません。
実際に問診を行なって、5〜6回で痛みの大部分が取れるだろう、と判断したのであれば素直にそれを伝えればいいのですから。(あるいは、9〜10回くらいは痛みを取るのにかかりそうと感じたなら素直にそれを伝えるべきですし、2〜3回で十分と判断したのであれば、ちゃんとそう伝えるべきでしょう。)
ただし。
痛みの大部分が取れることと、患者さんの望んでいることって、決してイコールではなかったりするわけです。
もちろん、痛みが多少あっても、ある程度収まればそれでOKという患者さんも居ますが、しっかりとヒアリングしていくと、痛みが取れるのは大前提で、出来れば痛みがぶり返さないようにちゃんと根本的に痛みの原因を治して欲しい、という方も多いわけです。(特に整骨院や整体院に来る患者さんはそういう欲求を持っている人が多いです。痛みが少し引けばいいか、なんて考えている人はマッサージ屋さんで済ませる人も多いですから。)
そうすると当然5〜6回の治療では患者さんの本来の目標は達成出来ていないということが分かるわけですね。
痛みを取るだけでなく、根本の問題を解決したいんだったら、もう少し2ヶ月とか3ヶ月とかのスパンで治療を考える必要が出てくるわけです。
この部分をしっかりとヒアリングして、患者さんの目標に沿ってしっかりとビビらずに伝えている整骨院や整体院さんはリピート回数が伸びる傾向にあるのです!
ちょっと細かい内容は省きましたが、本当に必要な期間を恐れずに最初から全部患者さんにしっかりと伝えることが大事なのですね。
ここを隠して、
こんな感じで話してしまうと、あとから「根本改善のためには予防も必要なんですよ」なんて言っても、患者さんからしたら「後だし感」が消えないのですね。
で、言ってることは頭では理解できるけど、なんとなく(感情的に)納得出来なくてそこで通院を辞めてしまう。
こんなことが本当に多くの整骨院や整体院で起こっています。
「後だし」に感じられるくらいなら、絶対に最初から素直に伝えていたほうがいいんですね^^
まとめ.意外と長い期間でも患者さんは素直に聞いてくれる
今回の話は大前提として集客段階である程度は悩みが深い方を集客できている院の話です。
そもそも集客の段階で肩こりとか寝違えとかギックリ腰のような症状を「急に体が痛くなった方」「ちょっと体が気になる方」なんて風なメッセージで集客しているのであれば、来院した段階で患者さんも「ちょっと体が痛いだけだし、今日1回見てもらえれば少しは良くなるかな?」くらいの気持ちで来ますからね。
このような方をただその場のトークだけで考えを変えていくのは、不可能とまでは言いませんが非常に難しいです。
あくまでもちゃんと本気で悩んでいる人に刺さるような内容で集客を行っている院であればこそ、今回の内容が非常に重要になってくるのです!
実際僕のクライアントでも、「痛みを取るのに必要な期間」を伝える問診ではなく、「患者さんの希望を叶えられるのに必要な期間」を伝える問診にすることで、6回目時点のリピート率が31%くらいだったところから56%以上にまで急増した先生もいます。(しかも、まだ伸びている最中で、きっとまだ数字は良くなると思います。まぁ最初の時点のリピート率がちょっと悪すぎたってのもありますけど。汗)
当然、最初の問診で患者さんに伝える期間はメチャクチャ伸びました。
「まずは数回通院してください」って言っていたところに、「3ヶ月くらいは掛かります」って患者さんにしっかりと言うわけですからね。(実際に希望を叶えるためにはそれくらいの期間が必要な人には、ですよ?)
でも、患者さんからしたら始めからそれを希望して院に来ている(そういう人をターゲットに集客している)わけなのですから、こっちがしっかりと伝えれば、患者さんは思った以上に素直に言うことを受け入れてくれるのです。
もしあなたが「あんまり長い期間かかるなんて伝えると、リピートしてくれないよな・・・」と一歩引いてしまって、患者さんに最低限の回数しか初回の問診で伝えられていないようであれば、ぜひそこは思い切ってビシッと本当に必要な期間を伝えてあげてみてくださいね^^
思った以上にリピート回数や期間にポジティブな影響が出てきますよ!
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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