1人院長である程度いい感じに頑張っている先生というのは、実際のところ売上金額以上に能力が高かったりします。
治療院の現場で必要とされる能力と、経営における集客やマーケティングで求められる能力がまるっきり違うのに、それを全部自分でやっているのですから、そりゃ高い能力が求められますよね。汗
そして実際に、能力が高いからこそ治療から集客やマーケティングまで全部を自分でやろうとしてしまうのですが・・・・・・
確かにそれはコストがかからない方法ではあるかも知れませんが、実は失うものも大きいリスクの高いやり方なのですね。汗
良かれと思ってやっていることが、裏目に出ているかも知れないこともあるんですよ?
これは実際にクライアントさんであった話なのですが・・・
全部を自分で抱え込むのをやめれば売上は伸びる
僕のクライアントさんの話ですが、もともと1人治療院で売上120万~150万くらいの水準で頑張っている先生がいました。
この先生は現場での治療はもちろん、診療が終わってから自身のHP作成やチラシ作成、もっと言えばチラシの配布やSNSの投稿なんかも全部自分でやっている先生でした。
その先生から言われたことが
「もっと売上を伸ばしたいんですけど、もうこれ以上何かをする時間がありません。どうしたらいいでしょうか?」
ということでした。
そりゃ確かにそうですよね。汗
ただでさえ治療院という現場で長時間拘束された上に、HPやチラシまで自分で作成して、配布まで自分でやってたら確かに他に何かする時間は取れなさそうです。汗(寝る時間を削れ?いやいや、数日ならまだしもずっとそんな調子では絶対に身体壊しますよね。汗)
ですので、僕が最初にその先生に行ったアドバイスがコレです。
自分にしかできないこと以外を手放す
そう。確かに自分でHP作成やチラシ作成なんかをすればコストはかかりませんね。
しかしそのために「売上が伸びるかも知れない他のことをする時間」が一切取れなくなってしまってはあまり意味がないです。汗
さらに言えば自分で出来るとは言ったって、本業でそれをやっている人に勝てるほどクオリティの高いものでは決してないわけです。
HPの作成やチラシの作成ができる、なんて言ったってそれはあくまでも「作成ができる」程度のことなんですね。(作成ができることと、反応が起こせること、の間には死ぬほど大きな隔たりがあります。)
しかし治療は違います。
このクライアントさんは治療技術を学ぶことが大好きで、技術なら負けない自信がある、と言い切れる先生でした。
実際に本当に誰にも負けないかはさておき、ご自身の中でそれだけの自負を持っていることがとても大事なのです。
それだけの自負があれば、間違いなく患者さんに対して自信を持って接することができますし、それは患者さんを惹きつける魅力にも繋がってきますからね^^
ということは、治療の技術こそが代えの効かないこの先生の強みだったわけです。
ですので、僕は「HP作成やチラシ作成、あるいは他の集客は全部外注にしたほうが良い。そして空いた時間に院内でできる患者さんへの対応、初回問診、治療技術の研磨にエネルギーを注ぎ込んでください」と伝えさせてもらったんですね。
手放すことで強みにエネルギーが注ぎ込めるようになる
そこからの変化は劇的でしたよ。
最初は6回程度続けて通ってくれる患者さんの割合は3割にも満たなかったのが、なんと6割7割を超えることも少なくなくなってきたのです。
当然LTVは激増しました。
また、思い切って外部に任せた集客も、自身がやっていた時以上に新患さんの問い合わせを持ってきてくれるようになり、かなり安定した集客・経営を行えるようになりました。
そりゃそうです。やはりその道のプロに任せてるわけですから、自分がやるよりは成果も出やすいというものですね。
結果的にこの先生はそこから1年後には毎月200万を越える売上を作れるようになりましたし、さらにその後には普段からの月商が300万や350万を超えるようになるまでに売上を伸ばすことができました。(さすがに、現場内での手技のレベルで手が足りなくなってきたので受付さんなどのスタッフは増員しましたけどね。)
もちろんそのために毎月コストを支払うようにはなりましたが、HPの修正やチラシ作成など、もろもろの外注のためにかけているコストは毎月10数万円といったところです。
つまり、毎月10数万円のコストをかけることによって、200~250万の売上アップを実現できたのです!
確かに安い金額とは言いませんが、それで上がった売上を考えれば十分な費用対効果を得ている投資だとは思わないでしょうか?^^
10数万円のコストを抑えるために自分でやっていた作業を全て手放したおかげで、自分の持てるエネルギーのすべてを強みである現場での治療に注ぎ込めたからこそ、患者さんの定着率がアップし、院の売上増加に繋がったのです^^
もちろん、今回のケースはうまく行った例ですし、ここまで極端な数字は出ないこともあるでしょうけど、実際に「強みに集中できる環境を作る」ことで、こういった劇的な変化をもたらす可能性も十分にあるのです!
まとめ.コストを消費ではなく投資と思う
たしかにできればどんなことにもお金はかけたくないものです。
いわゆる経費削減の精神ですね。これは確かに一部正しい考えです。
実際、余計な固定費をカットすることでキャッシュフローを健全化することも、治療院経営を安定させる方策として有効な一手ですからね!
気持ちはわかります。
しかし、そのお金がただの消費なのではなく、大事な投資となる部分なのであれば、もっとたくさんの選択肢があなたにも広がっているんです^^
毎月10万20万のコストを惜しむばかりに、100万150万の売上増加できるだけのエネルギーが自分から失われているとしたら・・・・・・そっちのほうがもったいないと思いませんか?
あなたのエネルギーは有限です。エネルギーをリソースと捉えた場合、どうしてもリソースには限りがあります。
だからこそ、そのリソースは自分にとってもっとも価値のある部分に注ぎ込まなくてはならないのです。
ぜひ、一度自分がやっていることを見直してみてください。
そして「あれ?これって本当に自分がやらなきゃいけないことなんだろうか??」と思えるようなことがあるのであれば、ぜひ外注などを使ってその部分を手放し、自分のエネルギーをコアな部分に注ぎ込むようにしてみてくださいね^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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