保険請求がどんどん厳しくなっていく現在。
自費に移行し、整骨院から整体院へと経営体系を変えていきたいと考える先生もどんどん増えてきているようです。
そんな時にセミナーなどでよく受ける質問は「どうやって患者さんを自費移行させればいいのですか?」といったような質問が多いのですが、実は自費移行で本当に大変なのはそこでは無いのです。
本当に大変なのは自費移行後の集客
ぶっちゃけた話、どれだけ準備して、どれだけ上手に自費移行しても、自費移行すれば半分近くの患者さんはあなたの院から離れていってしまいます。
これはほぼ避けようがありません。
「だったら、やはりそこが1番難しいんじゃないか!?どうやったら患者さんを離脱させずに自費移行出来るか考えたほうがいいのでは??」という発想に行ってしまう人も多いですが、患者さんを手放さずに自費移行するのは、基本的に不可能だと思って構いません。
なので、完全な自費移行を決心した段階であなたの考えるべきことは「患者さんが一旦少なくなるのだから、そこからどうやって増やせばいいか?」ということなのです。(もちろん、離脱する人数を減らすこと自体は出来ますし、そのためにしなければならないことも沢山あります。が、それだけしても半分近く離脱する、ということです。)
値上げ後でも集客できる?
究極的なことを言ってしまえば、この質問が全てです。
あなたは初回の料金、あるいは継続して頂く料金が高くなったとしても、新しい患者さんを意図的に集客し続けられる自信があるでしょうか?
自費移行で本当にシンドいのは、値上げ後でもこれまでと同じか、それ以上に集客し続けなければいけないことです!
これまで初回で1500円程度頂いて、それから毎回窓口で300円とか400円負担してもらっていたのとは訳が違います。
初回の料金で4000円頂いたり、その後毎回窓口で3000円頂いたり、、、。
それだけなら出来るでしょうが、逆に言えば、自費移行というのがこの「高単価を請求すること」だと勘違いしていたら、確実に新患さんの数は減ってきます。
同時に院内の患者さんの数も減るので、どんどん院内の雰囲気が暗くなってきますね。
そうすれば、せっかく単価を上げた以上に新患と、来院数の減少で売上が下がってしまうのです。これではせっかくの自費移行も意味がありません。
自費移行後はすぐに大量に集客をかける
あなたが思い切って完全に自費移行して整体院としてやっていくというのであれば、集客に対する制限は整骨院の頃よりもかなり楽になるはずです。(単価アップよりも、こっちのほうがメリットとして大きいんじゃないか?と思うくらいです。笑)
であれば、自費移行してすぐにこれまでやっていなかったような集客まで行なって、『自費の料金に納得して来院する』患者さんを増やさなくてはいけません。
手段はなんだっていいんです。ホームページを強化するのもいいでしょうし、チラシを撒くのもいいでしょう。
とにかく、「これまでよりも集客のハードルがあがったんだ。今までと同じことをしていても、今までと同じようには患者さんは来てくれないんだ。」ということを腑に落とし、出来る限りの集客導線を増やしていきましょう。
これが出来て始めて、まともに自費移行というものが動き始めるのです。
まとめ.自費移行の肝は単価アップではなく、集客
先生が院内で行うことの一番大きな心理的ハードルはたしかに『患者さんにこれまで以上の料金を請求すること』だと思いますし、そこに抵抗があるのも仕方ないことだと思います。
しかし、その部分をマインドセットを鍛えて超えたとしても、結局集客に対して意識を向けていなければ自費移行はほぼ失敗します。
目の前のご自身の問題ではなく、その後にやってくる院の大きな問題への対処まで考えて、自費移行を頑張ってみてくださいね^^
追伸
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。お金はいりません。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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