ミーティングや意見の討論などをする際に、結論がどれほどクオリティの高いものになるかは、どれだけミーティングに参加しているスタッフの全員が積極的に自分の意見を発言できるか?にかかっていると言っても過言ではありません。
その意見のすり合わせによって、案がブラッシュアップされていくわけですからね^^
この討論の場のレベルが高い院というのは、やはり院としてのステップアップも早く進んでいきやすいのは間違いありませんね!
しかし、日本人の美徳というか、謙虚さが悪い方向に出ているというか・・・・・・。
どちらかと言うとミーティングなんかだとあまり積極的に発言をせず、淡々と進んでいく院が多かったりするんですよね。汗
極端に言えば院長だけがしゃべって、スタッフはただ頷くだけ、みたいな。笑
これ。実は「ある勘違い」が原因になっていて、意見をぶつけることを出来なくなっている人が多いのです。
これは以前自分が現場に出ていた時にもあった現象なのですが・・・、ここをスタッフに理解してもらい、腑に落とし込むだけでもミーティングのクオリティを一気に上げることも出来るようになりますよ^^
意見の否定は人格の否定ではない
結論から言えば、討論や意見のすり合わせに苦手意識を持っている人の多くは「意見」と「人格」を同一視してしまっていることが多くあります。
つまり、「意見」を否定すると、意見を発言した人の「人格」まで否定してしまっているように感じている、ということなのですね。(逆に言えば、自分の意見を否定されると、まるで自分自身が否定されたように感じてしまう人ですね。男性だと急にカッときたり、女性なんかだと泣いてしまったりすることもあります。)
この点を勘違いしたままのスタッフが多数居る状態でミーティングを行うと、下記のようなミーティングになってしまいます。
危険なミーティング
もうかなり前のことですが、あるスタッフAさんが、新しい商品の導入についてミーティングでプレゼンを行いました。
すると、そのミーティングに参加していた他のスタッフからも最初は「いいんじゃないでしょうか?」というような風に同調を返していたんですね。
あー、、、これで決定するのかな???と思って見ていると、
あるスタッフBさんが「いや、まだ一つ前に導入した商品が稼働しきってないのに、ここで次の商品入れるのはどっちも中途半端になるんじゃない?」と意見を出したのです。
そうすると、先ほどまで賛成意見を出していたスタッフも「あー、、、実は私もそう思ってました。」とか「1つ前の商品とポジション被るし、前の商品が出れば、別に新しい商品は必要ないくらいかも」という意見まで出始めたのです。
もうね。(聞き役に回っているつもりだったのに)激怒ですよ!笑
ついさっきまではAさんの意見に同調していたくせに、反対意見が出た瞬間にその流れに乗るのですから!!
これがBさんの意見が誰も気づいていない視点での発言で、それに気づけて意見を変えたというのなら別に怒りはしないですが、明らかにみんな「実は自分もそう思ってました、、、」って意見なんですからね。
どんだけ自分の意見を殺してるんだ、と。
明らかにAさんの意見には無理があった。
そしてそれにみんな気づいていた。
なのにAさんが先輩だと言うことでみんな意見を控えたのです。
もしBさんが居なかったら、Aさんの意見が採用されていたかも知れません。
そして、2つの商品がうまく共存せず、あとから誰かが「あの時なんでアレ入れたんだよ」って愚痴をこぼしていたことでしょう。
「意見」 ≠ 「人格」
確かに、謙虚さなんかは日本人の美徳だとは思います。
それはそれで素晴らしい在り方でしょう。
しかし、それは「意見」を言わないのとは決して違います。
普段の日常生活ならまだしも、そもそも議論とは意見を練りあう場なのですから!
何故自分の意見を言えないのかと言うと、その人の「意見」をその人の「人格」と結びつけているからなんですね。(単純に恥ずかしいとか、そういった原因もありえますが。)
相手の意見を否定すると、相手の人格を否定する(攻撃している)ことになるのではないか?と勘違い(心配)しているのですね。
しかしこれは間違いです!
どんなに素晴らしい人格の持ち主でも判断をミスして、トンチンカンな意見を言ったりします。
どれだけ頭の良い人でも、情報不足から誤った意見を述べることはあります。
逆に普段どれだけ素行の悪い人でも、1点に関してだけは正しい意見を述べることもあるのです。(まぁ普段から素行の悪い人の意見が、「意見が正しいから」という理由だけで採用されるかどうかは議論の余地がありますが。)
ここを理解しておかないと、意見の良し悪しではなく、立場とか成績なんかの政治的な力関係だけで会議が進んでしまいますからね!!(もちろん、初めから立場が上の人に対してゴマを擦っていくスタンスなのであれば意見そのものではなく、その人が出す意見に必ず賛成するという考えはもっともですが。汗)
まとめ.スタッフにちゃんと説明しておく
中には違う意見を言った瞬間、人格を否定されたような気になって急に怒り出す人もいます。
頑張って発言したことが反対されて、「頑張って言ったのに何でダメなんですか!?」とか怒ったりね。
いやいや。汗
頑張って発言しようが「意見は意見」ですよね?
頑張って発言したことは(よく恥ずかしがらずに発言できたね!と)褒めたとしても、「意見」としての討論はしなくてはなりません。
こういう人は、情と理論を混同させすぎて、何に対して議論しているのかすらわからなくなってきます。ヘタをすると「自分の意見」を通すことが「自分を認めさせること」と捉え始めますからね。
ですので、こういう人には特にまず最初に「意見」と「人格」は違うことを丁寧に話して、理解してもらわなくてはいけません。(というか、スタッフ全員の共通認識にしておかなければなりません。)
そこの理解を得て初めて、お互いの「意見」をぶつけあえるのです。
討論とは決して相手の「人格」を攻撃する場では無く、お互いの意見を擦りあってより良い結論に到達させる場なのですから^^
はじめはそれでも慣れてなくてギクシャクするかも知れませんが、これが出来るようになると確実にスタッフ同士の関係や、ミーティングで出る意見のレベルが上がるようになるので、ぜひ試してみてくださいね^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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