整骨院が自費施術を導入する際の回数券の料金設定方法

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これまで保険診療メインでやっていた整骨院の先生なんかが自費施術を導入していく際に「とりあえず回数券(プリカ)くらいは用意しておくかー」と、回数券などを同時に導入することは少なくありません。

私自身も、自費施術を取り入れていくのであれば(少なくとも自費導入初期のうちは)出来れば回数券やプリカなどの仕組みを取り入れておくことはオススメしています。

会員制なんかも悪くはないんですけど、説明の手間だったり自費そのものに対する慣れを考えると、まずは自費移行初期に関していえば回数券やプリカのような「売り切り」の仕組みのほうが単純な分、成果も伸びやすかったりしますしね^^

余談にはなりますが、1人治療院なんかだと会員制も手放しにオススメしにくかったりしますしね。汗

しかし、これまで回数券なんかを導入していなかった先生は導入に際して、ある「やりがちな失敗」をしてしまうことによって『回数券は出ているのに、なんだか全然自費の売上が伸びない』という現象に陥ってしまうことがあるのです。(あるいは、そもそも回数券が全く出ないという失敗パターンも・・・汗)

その『やりがちな失敗』とは・・・・・・?

整骨院に回数券を導入する際の料金設定で気を付けること

回数券(やプリカ)を導入する際にやりがちな失敗には大きく分けて『2種類の失敗』があります。

このどちらの場合でも結局、回数券(やプリカ)の導入による自費施術の導入は失敗しかねないので、ここは注意して回数券の料金設定をされてくださいね!

 

失敗パターン1 大したことない値引き率で回数券を設定してしまう

これはせっかく自費移行をしたのに、そこから値引きすることを躊躇ってしまって回数券の料金設定がイマイチ割高に見えてしまう時に起こる現象です。

つまり、回数券のプレゼンのハードルが妙に上がってしまうという失敗パターンですね。汗

例えばどういう設定かというと・・・

  • 1回4000円
  • 3回11700円(1回3900円)
  • 5回19000円(1回3800円)
  • 10回37000円(1回3700円)

といった具合ですね。

これ、自分が患者さんの立場に立った時にどう思います?ぶっちゃけそこまでお得な感じがしないですよね。笑(10回券を購入すれば少しはお得に感じるかな?)

これくらいの料金設定だと「途中で良くなって、来なくなるかもしれないし、ほとんど料金が変わらないから、毎回払ってたほうがいいかも??」なんて患者さんが頭の中で考えてしまうのです。まさに回数券を買った場合の割引メリットよりも、一括で支払う料金の大きさのデメリットのほうが強くなってしまっているということですね。

こうなってしまえば回数券のプレゼンはかなり難しくなるので、せっかく自費施術を導入したとしてもサッパリ回数券が出なくなってしまう・・・ということにもなりかねないのですね。汗

できれば自費施術の導入直後はささっと回数券を出して、安定稼働を目指していきたいのでこの失敗はできれば避けたいところですね!

 

 

失敗パターン2 その施術で頂きたい金額を最初に持ってきてしまう

次にやりがちな失敗は、頂きたい金額を回数券に設定する際に単発の料金に設定してしまうというミスです。

これはどういうことかというと、例えばあなたが導入した自費施術から毎回(保険請求にプラスして)3000円は頂きたいな、と考えていたとしましょう。

そして、この3000円というのを基準に回数券で割引を考えていってしまう、、、ということです。

例えば、

  • 1回3000円
  • 3回8400円(1回あたり2800円)
  • 5回12500円(1回あたり2500円)
  • 10回22,000円(1回あたり2200円)

というような具合ですね。

このケースだと、割引率はまぁまぁしっかりしているのでパッと見のお得感のおかげで回数券はそこそこ売れることになるでしょう。

しかし・・・この金額で販売を続けているとたとえ回数券が出続けたとしても、だんだんと苦しくなってくることが多いのです。

なぜならば、実際に回数券が売れれば売れるほど、常にあなたが想定した自費施術の料金以下でしか、自費施術が提供出来なくなってしまうからです。

これではほとんどの場面で、自費施術で3000円をしっかりといただけることは無くなってしまいますよね。汗

おそらく、頻繁に売れる回数券は5回券や10回券あたりとなってしまい、頂ける単価も2500円とか2200円という単価になってしまうわけですから。

結局、せっかく回数券は出てくれるのに想定した自費売上は立たず苦しくなっていってしまうのです。

 

 

正しい回数券の料金設定

上記の2つの失敗を考えると、回数券を設定する際には

  • しっかりとした割引率を設定すること
  • 回数券が出たとしても、ちゃんと利益が得られるようにすること

の2点をしっかりと満たさなくてはなりません。

 

では、まずは割引率についてですがこれは実は業種業態によってかなり差が出てくる項目になってしまいます。

どういうことかというと、100円や200円のお菓子が10%引きと言われたって「ふーん?」としか思わないでしょう?笑

でもこれが車とか家の10%引きだったらメチャクチャ大きいですよね!(実際、消費税が8%から10%に上がった2019年には、不動産の駆け込み需要が起こり、家の販売数が大幅に伸びたそうです。つまり住宅なんかになると2%の差でも人は動くってことですね。)

なので、業種によって少し違いはあるのですが一般的な人間心理からすると18%くらいで値引き感を感じ、さらに30%引きくらいを提示されると「強くお得感」を強く感じるようになる、と言われています。(これはあくまでも参考程度にしてもらいたい数値ではありますが。)

自費導入初心者の先生であれば、まずはこれくらいの割引率をベースに考えていくと回数券が高く見られるせいで買われない・・・という失敗は防ぎやすくなるでしょう!

 

その上で、あなたができれば自分の自費施術で毎回4000円は頂きたいと考えているのであれば、この時には単価4000円を一番メインで押していく回数券の部分の料金設定にして考えなければならないのです

 

仮に5回券を1番出していくつもりでプレゼンしようと考えているのであれば、

  • 1回
  • 3回
  • 5回20,000円(1回あたり4000円←ここに4000円を設定しなくてはダメ)
  • 10回

ってことです。

こうすれば、あなたは初めから5回券をメインでプレゼンしていくつもりなわけなんですから、5回券が出た時にあなたは自分が想定した売上を確保出来るようになるわけです!

 

そのうえで最初にお話しした割引率30%を適用して考えると

  • 1回 5800円(4000円の約3割増しに設定。)
  • 3回 通常17400円 → 15660円(とりあえず10%割引程度で設定。そこまでお得に見えない)
  • 5回 通常29000円 → 20,300円(1回あたり4030円←ここに4000円を設定しなくてはダメ。30%引きでパッと見でお得に感じる。)
  • 10回

っていう単発の料金が決まりますね^^(ちょっと値引き幅が大きいように感じられるかも知れませんが、まぁ今回はあくまでも一例ですので微調整のほうは行ってくださいね!)

手順が逆のように感じてしまうかも知れませんが、このようにして5800円を単発の料金で設定しておけば、5回券の割引率が結果として30%引きとなるのです。

あとは3回券の部分なんかを割引率10%程度にしておけば3回券がお得には見えなくなるので、あなたがメインでプレゼンしていきたい5回券がより際立つようになるでしょう^^

出来れば表記のほうも打消し線を入れたり、あるいは「通常より〇〇〇円お得!」などを実際に記載してお得感を計算しなくても分かるようにしてあげるのも、回数券を出していくためのテクニックとしては取り入れて良いでしょう^^

 

 

 

まとめ.回数券の料金はテキトーに決めているわけではない

今回の例では4000円を頂きたい先生という設定でお話をしていきましたが、先生によっては毎回5000円、7000円と頂きたい先生も沢山いるでしょうから、まずはあなたの院が毎回どれくらいの単価を頂かないと利益が残らないのかは計算してくださいね^^

「別に1回1000円でも頂ければ・・・」なんて言ってて、実は計算してみると全然利益が残らない単価設定になっていたというのでは笑えませんからね。汗

利益の源泉となる価格設定はあくまでも理詰めで考える必要があります。

月の売上目標が〇〇〇万円!!っていうのが先生の中にあったとして、そしてそれだけの売上をあげるためには、毎回の施術単価を〇〇〇〇円で設定しなくてはいけない。(ここがメインで押していきたい回数券のベース)

じゃあ「回数券が出たとしてもこの金額にしておかなければいけないから、単発の料金はもう少し高めに設定して・・・・・・」なんていう風に考えていけば、実は悩む要素なんてないまま回数券の料金設定なんて決まってしまうのです。

コンサルを始めた際に、自費移行初期の先生なんかには結構な確率で「回数券(プリカ)の価格設定をどうしていいか悩みます・・・」という相談を受けたりするのですが、実際にこんな感じの流れで新たな料金設定を決めてもらっています。

今現在すでに回数券を導入されば上手くいっている先生ならば、わざわざ今回の話に合わせて仕組みを変えていく必要は一切ありませんが、もしこれから自費施術を導入していきたいとか、回数券を作っていきたい、という風に考えてらっしゃる先生は、ぜひ今回の考え方を一つの参考にされてみてくださいね^^

 

 

 

 

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