大手治療院グループの出店の勢いはなかなか止みませんね。
物価や人件費の上昇などが起こっている中で、こういった勢いを維持し続けていることは本当にすごいことだと思います。
僕のクライアントさんの中にも、ここから年末にかけて分院展開のための最終準備を進めている先生も数名いらっしゃいます^^
それに最近では開業前にしっかりとプレオープンを行い、開業初日からある程度の患者さんを確保してスタートを切る、という院も多くなってきましたね。(むしろ主流になりつつありますね!)
個人的にも開業前にプレオープンを行うのは賛成派です^^
やはり初動の段階で一定数のカルテ枚数があるかないかで、かなり治療院経営のスタートダッシュと安定感が変わってきますからね!
そこで今回は、特別珍しいアクションという訳ではありませんが、開業前のプレオープンの際に是非ともやって欲しい「ある取り組み」についてお伝えしたいと思います。
これをやるだけで、初動のカルテ枚数が全く違ってきますよ^^
目次
開業前には地域の人へ挨拶周りをする
開業前に、地域にある他の治療院に挨拶回りをするという先生はよく聞きますね。(やり手の先生が分院展開するとかだと、どこかで噂を聞いてるのか、同業からは門前払いくらいこともあるとか。実際、自分も分院出すときに似たようなことありましたしね。挨拶もさせてもらえませんでした。笑)
まぁ、それはそれでいいんですけど、治療院である以上僕らの顧客は地域の人達のはずです。(地方の院なら数キロはあるでしょうけど、都市圏であればそれこそもっともホットな商圏なんて1~2km圏内くらいだったりしますね)
それなのに、地域の家1軒1軒に挨拶回りをして回る先生はひじょーーーに少ないのです。
プレオープンのチラシを業者さんを使って撒けばそれで十分だと思いますか?
地域にお店を立てれば自然と地域に住むみんなが知ってくれると思いますか?
甘いです!それじゃ甘すぎるんです!!!
開業前にはプレオープンのチラシを持って挨拶回りをする
間違いないですが、プレオープンのチラシを作成してただ地域に配布するだけなのと、何百枚か何千枚かのチラシだけは自分の手でチャイムを押しながら近隣の各家に挨拶がてら渡していくのでは、プレオープンに来てくれる患者さんの数に大きな違いが出ます。もっといえば、できれば近隣の飲食店や美容室なんかの店舗にだってぜひ挨拶周りを行ってもらいたいです!(もちろん挨拶回りは院で使う予定の制服を着てですよ?)
人は基本的に、直接見た人や会った人の言葉のほうがはるかに無視しにくいのですね。
ですので、これに関しては自分でポスティングをして配布費用を浮かすことが目的ではありません。
「チラシを配る」ことを口実に、一度「実際に地域の人と会う」のが目的なのです。
でも、多くの先生は恥ずかしいのか、手間を惜しむのか、本当に時間が確保できないのか、ここまではやらないことが多いです。(開業自体の準備で忙しいのも分かるんですけどね。汗)
これは非常に勿体ないことです。
実際、ただプレオープンのチラシを撒けばチラシの反応率は(オファーにもよりますが)1/300~1/1000くらいは出るでしょうけど、挨拶を含めた手配りであれば50軒から100軒くらい回れば1人予約が取れる、なんてケースも少なくありませんからね!
それに加えて、個人がやっている店舗などでも複数店舗挨拶に回れば2桁くらいの人数が来てくれるなんていうこともごく普通に起こる事です。
費用対効果だけで考えても、もはややらない理由がありませんよね!
開業してから、なかなか患者さんが来院されず集客に困っている、なんて話は腐るほど聞いたことがあるはずです。
そんな中で開業直後の初動からある程度のカルテ枚数が確定していることがどれだけ精神的な余裕を生むか、、、、、、このメリットを考えれば多少の手間や恥ずかしさなんて押し殺してでも頑張るべきでしょう!
ちゃんと一言しっかりと何をして欲しいか伝えることも重要
そして、このチラシ配り挨拶回りにおいて重要なことがもう一つあります。
それは、しっかりと「相手に何をして欲しいか伝える」ということです!
日本人は文化的に、謙虚は美徳、と感じるようでなかなか相手にお願いするということが得意ではありません。
しかし、せっかくチャイムを押して対面できたのに「今度治療院を開くのでこのチラシをどうぞ」では効果も半減なのです!
せめて、「今度〇〇で治療院を開きます。ご家族に肩や腰の痛みに悩んでいる方はいませんか?」とか「今度プレオープンを開きますので、ぜひご来院されてください!こちらが詳しいことが書かれたチラシになります。」くらいは伝えたいですね。
押し売りみたいになってはダメですけど、軽くそういったことに触れておくこと自体はそんなに変な風には受け取られませんよ^^
店舗の場合であれば「今度〇〇で治療院を開きます。従業員さんなんかで身体が痛いと言ってる方なんかがいらっしゃったらぜひ教えてあげてください。チラシをお渡ししておきますので、もしよければスタッフルームのテーブルにでも少しの間置いておいて頂けると助かります!」なんて伝えて、オーナーだけでなくそこの従業員さんの目にもチラシが触れる機会をぜひ作っていきたいですね!
このように「痛みがあるならプレオープンにぜひ来て欲しい」「気になるならプレオープンに来てほしい」と素直に伝えるべきなのです。ここで変に遠慮や引け目を感じるのはせっかくの努力を棒に振るくらい勿体ないことですよ!(ちなみに、本人に痛みや悩みがあるケースでは、あいさつ回りしているその場で予約が取れることも珍しくありませんよ!)
まとめ.最初は特に地味な努力を惜しんではダメ
売上の高い院を見ていると、すごくスマートなやり方で集客をしていたり、売上を上げていたりします。
最終的にそういった費用対効果も時間対効果も高いスマートな方法を目指していくことは良いことでしょう。
しかし、最初からその真似をしてスマートにやりすぎるのは頂けません。
むしろお金が無い、あるいはかけられない時期だからこそ、こういった泥臭い活動のほうが結果的に院の経営を助けるのです。
ホームページを作れば大丈夫。ホットペッパーだけで十分。チラシを作って配れば大丈夫。
そうではなく、誰が聞いても「それはちょっと大変じゃない??汗」と思うようなことまで泥臭くやれる人が、初動での成功を手に入れられるのです。スマートにやっていくのはそれからでも遅くはありません。
土台がまだまだ安定していないからこそ、あれこれ動いて成果を目指すのです!
治療院の立ち上げ初期や、分院展開直後なんて特にまだまだ集客導線が安定しきっていない時期ですからね!
これから治療院を開業される先生はぜひ、プレオープンを行い、さらに地域の方々への挨拶回りまでしっかりと可能な限りご自身でされてくださいね^^
プレオープンでの予約数にグッと差が出てくるはずですよ!
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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