あなたの院では過去に何度商品の値上げを行なったことがあるでしょうか?
あるいは、あなたの院では過去に自費移行や自費導入を成功させたことがあるでしょうか?
僕のクライアントさんも自費移行後には、毎年1度は何かしらのメニューの値上げを行っている、という先生は少なくないです。
さすがに無限に価格を上げられるとまではいいませんが、おそらくあなたが思っている以上には、値上げというアクションは現実的な選択肢なのです。
もちろん「技術力や成果が伴っている」という前提にはなりますが、決して値上げというのは特別なことではなく、普段から選択肢にのぼる候補の1つでしかないのです!
治療院という業界で働いていると「値上げ」に対するメンタルブロックがどうしても大きくなってしまいますが、その上で価格決定には驚くほど「弾力性」が働く、というお話をしていきましょう。
もしあなたが値上げに対して抵抗を感じているなら、この考え方をしっかりとインストールしてみてください!
目次
あなたの治療院でも値上げが出来る!
意外に思うかも知れませんが、価格というのは決まっているように見えて、実は何も決まっていないというのが世の中の真実です。(いわゆる定価の話ではありませんよ?)
例えば、車なんかは同じ「乗り物」にも関わらず、その価格帯は千差万別ですよね?
まぁ確かに車なんかであれば車種も沢山ありますし、実際の性能にも幅がありますし、オプション装備や付加価値だって付けやすいのでイメージしやすいですが・・・
これが仮にボールペンとか水とかキャベツのような超超超一般的なものでさえも、価格には大きな「幅」があり「安さ」だけが選ぶ基準にはならないのです。
どういうことかというと・・・
隣に安いスーパーが出来たから、もうダメ?
例えば、あなたがスーパーを経営していたとして、少し先に野菜なんかが激安で売っているスーパーが出来たとしましょう。
「あっちのほうが安いし、ウチじゃもうダメだ・・・・・・」となるでしょうか?
不安にはなるかも知れませんが、安心してください。
キャベツや人参なんかは安さが全てでしょうか?
食材を購入するときには常にもっとも安い食材を購入するでしょうか?
もちろん、中には一定数そういった人たちもいます。5円10円安い食材を買うために、いくつかのスーパーや八百屋さんを回って、ようやく全ての食材を買い揃える人も中にはいるでしょう。
しかし、決して価格が「判断基準の全て」では無いはずです。
他に安いお店が出来たからといって、決してそれだけであなたのスーパーがダメだという確証にはならないのです!
例えば安全性
少し先に出来たスーパーを調べたところ、どうやら原産は中国のようだ。
そして、近くにあるスーパーに置いてある野菜は10円~30円ほど高いが、国内産で長野産と書いてある。
だったら、国内産のものが安心だしそっちを買おう、と思う人は少なく無いですよね?
電化製品などならまだしも、食材なんかはできれば国産のものが良い、という方も少なくありませんね。
あるいは、有機野菜なんかは価格が一般的な野菜よりも100円以上高いものも珍しく無いですが、やはりこれも現在では大人気の食材になります。
同じ食材でも、価格を重視する人もいれば、安全性を最重要視する人もいるのです。
例えば利便性
少し先には確かに少し安いスーパーがあるかも知れないけど、そこまで時間をかけて行くくらいなら、近くのスーパーで全部済ませてしまいたい。多少金額が高くなっても・・・。
こういう人がいるからこそ、利便性の塊とも言える「コンビニ」が流行っているのでは無いでしょうか?
「24時間いつでも買えるから。」「とりあえず近くにあるし」「寄りやすいから」だから、「スーパーのほうが安いのがわかってるけどコンビニで済ませる」のでしょう?
つまり、利便性も十分に価格を釣り上げる要因になるということです。
同じ量の商品をコンピニで買った時と、スーパーで買った時とでは500円以上差が開くことも珍しくありませんが、それでもコンビニで済ませたい時ってありますしね。汗
例えば付加価値
コーラっていくら??と聞かれたら、あなたは何円と答えるでしょうか?
缶ジュース1本130円ですかね?
それとも激安スーパーで買えば1本69円くらいで売ってたりするでしょうか?
しかし「基本的にはまったく同じコーラ」だとしても、居酒屋でコーラを頼めばだいたい250円くらいはするでしょうし、USJやディズニーランドの売店、あるいはホテルのルームサービスでコーラを購入すればもっと高い料金になるでしょう。
でもだからといって「おい!スーパーで100円で買えるコーラがなんでこんなに高いんだよ!」とは怒りませんよね?笑
これはUSJやディズニーランドという場の付加価値、ルームサービスというサービス提供の付加価値があることによって、その価格での販売がちゃんと成り立っているわけです。
まさに「商品」だけでは価格が決まらない好例と言えるでしょう。
では、治療院業界はどうなのか?
このような、(もしかしたら何か少しくらい違いがあるかも知れませんが)基本的にどこで買っても同じような商品を売っている業界でさえ、料金にはかなりの差があるのです。
それに比べて、治療院業界の価格設定のしやすさなど比べ物になりません!
何故なら、施術という商品自体を提供しているあなた自身が世の中に1人しか存在しない以上、施術という商品は常にオンリーワンな希少性の要素を含んでいるからです。
自分が「提供している手技」なんてどこにでもあるから、、、と思うのではなく、「自分が提供している」手技はここでしか受けれない、と価値観を変化させてください。
これ、すごく大事な考え方ですよ。
こう思えば、どのような手技を提供していようが、基本的にその手技はオンリーワンなのです。
であれば、治療院で値上げしたい場合にはしなければならないことはたった一つしかありません。
「あなたが提供している施術」の価値に自信を持って、その価値をしっかりと患者さんに伝えることです。
価値を感じるのは、その価値を知っているから
以前は一時期水素水なんかが流行っていましたよね?(今も流行ってますかね?汗)
価格も結構いい値段で300円とかするものも普通です。
しかし、普通の飲料水ではどうでしょう?2リットル70円で売っているものもあれば、まぁいいとこ500ミリリットル150円ってとこですよね?
では、何故同じ「水」なのに、高いお金を払ってまで水素水を手に入れようとするかと言うと「水素水のメリット」を(その人の中では)知っているからです。
テレビで知ったのか、雑誌で知ったのか、友人から聞いたのかはわかりませんが、どこかで「水素水のメリット」に対する教育を受けたのです。そして価値を認めたからこそ、その人は普通の水ではなく、水素水にお金を払うようになったのですね。
まとめ.全ては患者教育
このように、商品に対する価値を相手に教育出来れば、価格よりも「価値」に人は意識が向かうのです。全員とは言いませんが少なくとも、そういった人が沢山いるのは事実です。
あなたの院ではどれだけあなた自身が提供している施術の教育を患者さんに出来ているでしょうか?
あなたが提供する施術の価値をしっかりと患者さんに伝えられれば、価格は問題では無くなり、あなたの院に患者さんは通ってくれることになるでしょう。
何故なら、さきほどお伝えしたように、基本的に「あなたが提供する”価値を伝えた”施術」は「あなたからしか受けることが出来ない」のですから。
値上げに対する恐怖があるのもわかります。
しかし、キャベツやレタス、果てはコーラや水まで同じような商品でも価格は数倍も違うものが世の中では売れているのです。
その差が「提供する場の価値」なのか「付加価値」によるものなのか「教育した知識の差」なのかは、それぞれ違うでしょうが、確かに同じような商品が大きな価格差を伴って販売され、そして実際に購入されているのです。
だからこそ、その価値の伝え方さえ十分にできるのであれば、何度も繰り返し施術の価格を値上げすることだって可能になるのです!
ですので是非、あなたもしっかりと価値を伝えることで、値下げ競争なんかに巻き込まれないようにしてみてくださいね^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
- 「いいね」ボタンを押す
ことをしてもらえると、とても嬉しいです。今後もガンガン情報を公開していくのでお楽しみに