あなたの院の目標は月商いくらくらいでしょう?
整体院でまずは月商100万を上げたい人もいれば、整骨院で月商200万、300万を超えたいという先生もいるでしょう。
スタッフさんを雇って、月商500万円は超えていきたい先生もいると思います。
あるいは、1つの到達目標である月商1000万を今年の目標に据えた先生もいらっしゃるかも知れません。
決して簡単なこととは言いませんが不可能なことではありませんし、非常に目指しがいのある目標ですね!
このときにご自身のプレゼン力やスタッフさんの能力も、もちろん売上に関わりますが・・・
やはり大前提として、院側そのものが目標達成のための準備が整っているかどうかが重要となります。
仕組みという大前提の上に、スタッフさんが能力を発揮することで目標達成に繋がるのです!
もし目標達成をしていきたいのであれば、もっとも重要なことは最初から「このメニュー以外を用意しない」という戦略部分なんですよ!
目次
目標にたどり着かない分単価のメニューを用意してはダメ
結論から言えば目標を達成したいのであれば、そもそも目標設定している売上に届かない料金設定をしていてはダメだよってことです。
「え?そんなことするわけないじゃん??」って思う人もいるかも知れませんが、回数券やプリカを導入した時にうっかりと分単価が目標を達成できなくなってしまう先生も少なく無いのです。なんなら、そういった設定をしてしまっている先生なんて普通にいらっしゃいますね。
というよりも、あるいはもしかしたらそもそも目標を達成するために必要な分単価を計算して出していないのかも知れませんが・・・汗
まずは目標達成できる分単価を計算する
例えば窓口での売上目標が100万円だったとしましょう。(整体院ならこれが売上のすべてですし、整骨院であればここに保険請求分や自賠責での売上もさらに加算されますが、いったん窓口のみで考えます。)
仮に1分単価が100円だったとします。1時間で考えるとMAX6000円の売上ですね。
1日の診療時間が9時間。月の稼働日数が22日だったと仮定すると・・・
6000円 × 9時間 × 22日 = 118万8000円
おめでとうございます!
無事窓口で目標の100万を達成しました!!!!!!
とは、残念ながらならないんですよねぇ。。。汗
確かに理論上は100万を超える計算ですが、現実的に考えて毎日1分も休まずに、22日稼働し続けるなんてありえません。汗
実際の稼働時間はだいたい6割、7割もいってたらそこそこ忙しさを感じ始めるくらいです。(もちろん1院であれば稼働率が8割、9割行っている先生もいますが、10割がずっと続くのはさすがにありえません。身体を壊します。)
ということは、実際の計算では多少幅を持たせたとしておおよそ
118万8000 × 6~8割 = 71万2800円~95万400円
がいいとこってくらいなんですね。汗
ということは、どうやら分単価100円では、窓口のみで100万円を達成するのはなかなか厳しそうということが分かります。
では、分単価150円ならどうでしょう?1時間フルで動いた場合で考えると9000円の売上ですね。
9000円 × 9時間 × 22日 = 178万2000円
これに、稼働率を6割~7割でかけていくと
178万2000円 × 6割~8割 = 106万9200円~142万5600円
となります。
どうやら窓口で100万を現実的に超えられるラインは分単価150円以上の設定からのようですね!(もちろん、院の稼働率によって計算は変わりますが、再現性のある数字という意味ではこのライン)
もちろん、この仮定はそもそも1人院で売上を計算した場合のものなので、施術スタッフが3人とか4人とか居る院であれば、目標売上次第では分単価130円とか120円とかでも十分目標に届いたりするケースもあるので、そこは院の人数と目標売上次第でご自身で一度計算してもらっても良いと思います^^
一番メインで出していく回数券やプリカでも分単価を意識する
それと、時々いらっしゃるのが、この分単価150円を「単発の一番ベースの料金」に設定してしまうというミスをする先生がいます。
どういうことかと言うと「自分の院は施術枠は20分だから、分単価150円で考えると1回3000円に設定しておけばいいな!」ということで単発の料金を窓口3000円に設定するのです。
このメニューしかないならいいのですが、この後に回数券なんかを用意してしまうと・・・
- 1回 3000円
- 5回券 13000円
- 10回券 25000円
といったような料金体系になってしまったりします。
でも、よくよく考えればこれってまずいですよね?
5回券をメインでオススメしていくのか、10回券をメインでオススメしていくのかはわかりませんが、回数券を出すつもりだから作ってるわけでしょう?
なのにこれだと、仮にどっちの回数券が出たとしても気づけば分単価が150円をクリアできなくなってしまっているのです。汗
あくまでも分単価をクリアしているのが単発の施術だけになってしまっているのですね。
もしこの状態で回数券を作ろうと思ったら
- 1回 4000円
- 5回券 17500円
- 10回券 30000円
という風に、10回券が出た場合でも分単価150円を超える設定にしておかなければならないのです!(あるいは、明確に5回券をメインで出していく!という方針であれば、5回券が分単価をクリアしていればどうにかなったりします。)
つまり、いろいろなプレゼン方法はあれど、目標を達成していくために大事なのは「目標に届かなくなってしまう分単価で設定してしまっているメニューをはじめから用意しない」ことがまず大事なのですね!
ここを意識するだけでも、グッと目標達成できる確率は高くなってきますよ!
まとめ.目標達成のためにメニューを見直してみる
あなたの院のメニューはどうでしょうか?
契約率が下がるのが嫌だからと、分単価の低いメニューも残したままにしていたりしませんか?(特に、延長施術などを用意している院などは延長施術を利用された際に分単価が下がり過ぎたりするケースが多々あったりしますね。)
気持ちはわかりますが、そのために目標達成に必要な分単価を割ってしまうメニューが出てしまっている状態ではどうしても目標達成は厳しくなります。(1人院目標100万であれば分単価150円を目指したいですが、この数字はスタッフ人数と目標売上で増減します。)
もし本格的に目標達成を目指すのであれば、プレゼンを磨いたりするのと併せて、ぜひそもそもメニューから目標達成できなくなってしまう分単価のメニューを外すということを試してみてくださいね^^
ぶっちゃけ「人はあれば買います」。
ということは、分単価の低いメニューが存在すれば、それだけでどうしてもそのメニューが売れてしまうリスクを抱えてしまうわけです。(逆に言えば、単価の高いメニューをとりあえず作成しておけば、それはそれで販売のチャンスが常に生まれるということです。)
だったら分単価が低すぎるようなメニューは初めから無い方がいいですよね、当たり前ですが存在しないメニューは誰も買えません。だって存在しないのですから。笑
そうすればあとは、集客やリピート率や離脱率の頑張り次第で、必ず目標に届くようになっていきますよ!
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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