現状の治療院業界の集客でメインになっているものと言えば、SEO対策やMEO対策、PPC広告(の中でも特にテキスト広告)やホットペッパー等のポータルサイト、チラシなどの「今すぐ客」を狙った集客が良く見られます。
もちろん、これらの集客手法は現状有効ですし、僕自身も普段からメインの手法として活用していますが・・・
しかしこれから数年先の時代を見た時に、「今すぐ客」だけをターゲットにした集客を行っているようでは、確実に治療院経営における集客が苦しくなってくる時代が来そうです。汗
何と言っても、どんどん治療院や間接競合が増えて言ってるのに、そこまでターゲットとなる患者層が増えて言っているわけではありませんからね。
当然競争過多になってくるのが目に見えています。汗
そこで今回は、これまでの「今すぐ客」への集客に変わる「そのうち客」を集客するという視点の変更についてお伝えしていきます。
ここに目を向けてしっかりと対策を取れれば、圧倒的にターゲットとなる母数を増やすことも可能ですよ!
目次
治療院集客は「今すぐ客」だけでなく「そのうち客」も視野にいれて集客を行う
そもそもの話として、まずは「今すぐ客」と「そのうち客」ってなんなの???という方のために少し解説を行っておきます。
「今すぐ客」というのは、読んで字のごとく「今すぐにでもサービス(施術)を受けたがっている人達」のことになります。
例えばグーグルなどの検索サイトで「地域名+整骨院」とか「症状+治療」なんてキーワードで検索している人なんて、今まさに体のどこかが痛くて治療できる整骨院や整体を探していることがキーワードから透けて見えますよね?^^
通常、治療院に訪れるほとんどの方がこの「今すぐ客」と言えるでしょう。
ただ、一般的にマーケティングの世界ではこの「今すぐ客」というのは全体から見るとかなり割合が少ない層と言われているのです。
その少なさは全体の約「1%」とか言われたりするくらいです。笑
治療院業界で言えばそこまで割合が少ないとも言いませんが、それでも全体から見れば圧倒的に少ない(2~3%程度くらい)んだよって話です。
ということは、従来通りの集客では実はほとんどの人に対しては集客が効果的にかかってない状態っていうことなんですね!
それに対して「そのうち客」というのは、「なんとなく悩みは感じているんだけどそれほど緊急性を感じておらず、問題解決を先送りしている層の人達」のことになります。
直接的なキーワードでの検索も起きずらく、検索するにしても「仕事中 座ったまま 肩 ストレッチ」とか「自宅 快眠 方法」とか、新型コロナの大流行以降に仕事環境が在宅に変わっている方なら「在宅ワーク 肩こり」なんていう風に、ちょっと体には気を使ってるんだけど、ふわっとしたワードでなんとなく検索するような方が多いのがこの層ですね。
まだまだ自分の身体に起こっている不調に対して、自分で出来ること程度のことで対処しよう(誤魔化そう)としている段階とも言えるでしょう。
求めている内容も実際の治療院を探している、というよりはyoutubeに投稿されている身体をほぐすストレッチ系の動画だったり、Instagramに投稿されている知っ得情報、のような内容だったりするわけです。
(集客という観点から見れば残念ながら)まだ治療院に通うまでにはもう少し時間がかかる層とも言えそうですね。
こういった層に対しては、問題が解決しなかった場合に生じるデメリットを理解してもらい、問題解決に対する優先順位を上げてもらうことにより結果的にサービス購入(来院)に結び付けていくというような必要があります。
そのためどうしても「教育」に掛かる期間が生まれてしまうので、「今すぐ客」と比べて来院するタイミングが遅くなってしまうから・・・あんまり治療院の経営者の皆さんはここに対する集客をしたがらないってところがあったりするんですね。笑(実際「手間がかかる」のは事実ですしね。汗)
ただし、「今すぐ客」と比べるともともと母数の多いゾーンではあるため、ここから集客が出来るようになると一気に集客できる人数が増えるという、ある意味で言えば非常に「可能性」に満ちた層なのです。
従来のPPC広告やチラシでは「そのうち客」は反応しない
上記にも書いたように「そのうち客」というのは「緊急性を感じていない状態」のためあまり積極的に問題解決のために自分では行動を起こしにくい状態と言えます。
当然自身で「地域名+整骨院」や「症状名+治療」なんていう検索を普段からかけたりはしないし、集客用のチラシを見ても「あー、なんか腰痛い気もするけど、まだ別にいっかぁ」とゴミ箱にチラシを捨てられてしまうような状態であり、「今すぐ客」を狙った集客ではアプローチしにくい存在なのです。
というよりも「そのうち客」にすぐに来院してもらおうということ自体が「そのうち客」に対するアプローチとして適していないんですね。
だからこそ、しっかりと「そのうち客」も集客の範囲に取り込むためには改めて従来とは別のアプローチで集客を行っていかなくてはいけないのです!(PPCで言えば、ディスプレイ広告はこういった「そのうち客」にも若干アプローチ可能な広告ではありますが・・・)
「そのうち客」集客はSNSを活用したコミュニティ作りを意識する
では、「そのうち客」を治療院に集客していくためには何をしていかなければならないかというと・・・上記にも書いたように「問題解決に対する優先順位を上げるような教育」をかけていく必要があるのです!
そしてそのために使えるのがyoutubeやInstagramやTikTok、公式LINEアカウントなどといったSNSなのですね!
例えば普段からyoutubeやInstagramなんかで健康に関するお役立ち動画を上げ続けていたとしましょう。
積極的に治療院に通いたいわけではないけど、普段自宅で出来るような簡単なことであれば「そのうち客」でも調べたりしているわけです。
そして動画や投稿をちょこちょこ見ているうちに「あー、この人の配信はなんだかんだで役立つことが多いな。チャンネル登録しとこ」とか「この人の投稿わかりやすいしInstagramフォローしとこうかな」とか「HPがいい感じだったし、とりあえずLINEに登録しとこ」って言う風になるわけですね。(筋トレ系の動画チャンネルや、ダイエット系の動画チャンネルなんかはまさにこういった「役立つ」と感じる人がどんどん登録して言ってるわけです。それと比べれば健康系は母数としては劣りますが、まったくニーズが無いわけでもありません。)
こういった「チャンネル登録者」や「フォロワー」や「公式LINEアカウントへの登録者」というのは言ってしまえば、あなたを中心とした「コミュニティ」ともいえるモノなんです。
この状態になれば「コミュニティ」に入っているユーザーに対してあなたは積極的に自身の配信や投稿を使って定期的に「教育」を仕掛けていくことが出来るのですね。
コミュニティに存在する人達は、あなたの動画や投稿を見るたびに「やっぱりちゃんとした先生に診てもらったほうがいいのかな?」と治療に対する意識が上がってくるわけです。
こうすることで「そのうち客」を(時間をかけて)「今すぐ客」に変化させていき、実際にあなたの治療院に足を運んでもらえるようになるのです!
まとめ.すでにコミュニティを作り集客を行っている治療院は沢山ある
実際僕のクライアントさんでもコミュニティ作りを意識し、それらの媒体から集客を行っている先生もたくさんいます。
Instagramのフォロワー数をどんどん増やし、投稿を読んでもらうことで毎月新患さんの集客を獲得している先生や(実際、Instagramのフォロワーになったのは数カ月前だけど投稿を見ているうちに行きたくなった、というような方が集客出来ています。まさに教育の成果と言えるでしょう。)、youtubeチャンネルのチャンネル登録者数をどんどん増やしていき、配信した動画を見てもらうことでyoutubeからの新患さんを獲得している先生もいるのです。(チャンネル登録してすぐ来院されるわけでなく、これも登録後しばらく、いくつかの動画を見ているうちに来院することに決めたというような方です。)
このようにすでに「そのうち客」を育てるためのコミュニティ作りに力を入れ始めている先生は沢山いるのです。
これからの時代「今すぐ客」だけを狙って集客をし続けているようでは(誰もかれもが「今すぐ客」は狙っているため)凄まじいレッドオーシャンの中で傷つきながら戦っていかなくてはならなくなるのです!
というより、すでにそのような状況になっている地域だってたくさんありますね。汗
そうではなく、まだそこまでライバルや競合が存在していない「そのうち客」をターゲットにした市場を、ぜひあなたの治療院も視野にいれて集客活動を行えるようにしてみてくださいね^^(ただし、院をオープンしたばかりとか、まだまだ売上が月に100万を超えていないような院はまずはすぐに反応が返ってくる「今すぐ客」をメインとした集客を行って、しっかりとキャッシュフローの土台を作っていくことを優先しましょう!ここがまだ整っていないのに、時間のかかる「そのうち客」の集客をメインにするのはちょっとシンドくなることが多いですからね。汗)
これからも競争はどんどんと激しくなっていくでしょう・・・もはや「めんどくさい」とか言ってる場合ではありませんよ!
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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