あなたの院では「朝礼」や「終礼」を行っているでしょうか?
本当にあなたが受付も無しに1人でやっているなら、朝礼や終礼は必要ありませんが・・・(というかやりようがないですが。汗)
スタッフを雇っている院はもちろん、バイトやパートの受付さんしかいない院でも朝礼や終礼は必ずやったほうが良いと考えています。
でも、先生1人とあとは受付さんだけって形でやっている整骨院や整体院では朝礼や終礼をやってないことが多いんですよね。汗
なので、スタッフさんを雇い始めたあたりの1人院長先生からはよく「朝礼ってなにすればいいんですか?」みたいなことを聞かれることも多いです。
冗談抜きにして、朝礼や終礼をやっている院はスタッフの結束力が高いことが多く、逆に朝礼や終礼をやっていない院はスタッフとの人間関係に悩んでいることが多いですからね。汗
当然の結果は売上や離職率なんかの形で返ってきますから、非常に重要なことと言えますね。
では、実際のところ朝礼や終礼ではどんなことを行えば良いのかと言うと・・・
目次
整骨院や整体院で行う朝礼や終礼を疎かにしてはならない
朝礼や終礼の目的は院の理念や考えをスタッフ全体に浸透させたり、スタッフ間コミュニケーションを円滑にしたり、スタッフの能力を伸ばしたり、仕事に入るモチベーションを整えていく場だと考えています。
つまり「報・連・相」としてしか朝礼や終礼を捉えていない先生は非常にもったいない使い方をしているってことなんです!!!(もちろん「報・連・相」も行いますよ?ただ、それだけじゃもったいないってことです。)
では、具体的にどんな内容を盛り込んでいくのかというと・・・
理念の浸透
あなたの整骨院や整体院に、明記された理念があるかどうかはわかりませんが、もし理念がすでにあるのであれば声に出して読む時間を作りましょう。
理念がないのであればまずは理念から作っても良いですね。
とはいえ最初は3~5つくらいの、本当に本当にコアなものだけあれば十分です。
最初から完璧なものを作る必要は全くありませんよ!(セミナーとかだと、数十項目ある理念とかクレドを見たりするかも知れませんが、必要に応じて少しずつ増やしたり修正していって完成させていく形でも良いと考えます。)
結構な割合の先生が最初から完璧な理念を作ろうとして、でもやっぱり作れずに、なかなか理念浸透のアクションまで動けていない、ということが起こります。
それで動けないままのほうがよっぽど勿体ないわけですから、最初から完璧なものを求めずにまずは少ない数から動かしていき、徐々にその内容を充実させていけば十分ですよ!
実際のやり方として、日直のような形で持ち回りで順番にスタッフが読み上げてから、他のスタッフがそれに続けて読み上げていくでも良いし、毎日院長が読み上げてからスタッフさんが続けて読み上げていくでも良いですが・・・
要は「理念を毎日意識してもらえる環境を作る」のが大事なんですね。
可能であれば、日直になったスタッフには直近で自分が理念に沿った行動を取れたと思う場面をスタッフの前で発表してもらう、というのも良いでしょうね^^
そこまでやればスタッフの中で理念と行動が具体的に結びつきやすくなってきます。
理念を作って、紙に書き起こして壁に貼ったはいいけど、スタッフが誰も見ずに、ただ風景と化してて、「うちの理念ってなんだっけ?」って質問してもあいまいにしか答えられない・・・なんて院は本当に多いのです。
心あたりがあったりしませんか?笑
理念やクレドというのは形だけ存在しても意味がありません。
もっと言えば、理念というのは作れば勝手に浸透するものではないのです。
浸透させるためにも、常に理念に触れるような一工夫が必要なんですね!
このように毎日の朝礼などを通して目にし、声に出し、考えを述べることで初めて理念というのはスタッフの思考に浸透してくるようになるのです!
報・連・相
当たり前とも言えますが、「報・連・相」も朝礼や終礼ではちゃんとやります。
終礼ではその日に起こったことでスタッフに共有しておきたい内容を報告したり、あるいはその日の予定を朝礼の段階でちゃんと連絡することも大事でしょう。
患者さんのパーソナルな情報などもしっかりと共有することが、離脱率を下げて継続率を上げることに繋がりやすいですからね^^
こういった患者さんのカルテをしっかりと引っ張りだして、情報共有を徹底しているグループ院さんは間違いなくリピート率が伸びる傾向にあります。
チーム全体で継続率を上げるためにここはしっかりと行えるようにしましょう!
こういったやり取りを、思いついた時に行うのではなく、ちゃんと時間を取って行うことでスタッフ間の情報共有は確実に精度があがりますよ^^
トーク力や反応力を伸ばす練習
スタッフさんの人数が多かったりするのであれば「1分間スピーチ」なんかを行うのも良いですね。
テーマは別になんだって良いですが、1分間話すほうは話題を簡潔にまとめつつ話すトーク力の練習になりますね。
この際に絶対に意識してもらいたいのが、聞く側のスタッフさんはそのスピーチをただ聞いているだけではなく、出来る限り「オーバー」にリアクションを取る練習をしてもらいたいのです。
ぶっちゃけ現場では「オーバー」なくらい感情表現をしないと患者さんに伝わりにくかったりします。
初回問診なんかで淡々と患者さんの話を聞いている先生なんかいたりしますが、ハッキリ言って黙って聞かれるだけなのって話す側からしたらめちゃくちゃ話しづらいのです。
だからこそ、問診なんかでは患者さんの話している内容に対して「感情豊かに」しっかりと反応しながら聞くことが(リピートや成約に直結したりするくらい)とても大事なことなのです。
なかなか、話したり、聞いたり、ということを普段から練習する場なんてありませんからね。
こういったことを朝礼で続けていくだけでも、驚く程トーク力やヒアリング力が上がっていくものですよ^^
承認の場にする
これは終礼の時向けですが、スタッフ同士(もちろん院長も含む)がお互いの良かったと思う場面を褒める時間を作りましょう。
全員が言うのは大変なので、日直などでやっているのであれば、持ち回りで日直が代表してその日に気づいたスタッフの行いを褒めるようにしてみてください^^
仕事をしているとついつい「自分はこんなにやっているのに!!!」と考えがちになります。
しかし面白いことに他の人も「自分はこんなにやっているのに!!!」と考えているのです。笑
人間関係がうまく行っていない職場はだいたいこのサイクルに嵌ってしまっていて、自分だけが頑張っているように錯覚しがちになるようです。汗
だからこそ、日直になった人はルールとして「その日1日の中でスタッフが頑張っている所」に目を目けてもらうようにしたいのですね。
すると面白いもので「あ、〇〇さんこんなことやってるんだ」とか「おー、今の〇〇さんの患者さん対応よかったな」とかいろんなスタッフの良い面が見えてくるようになります。
気恥ずかしいかも知れませんが、それを終礼などでみんなの前で承認するようにするのです。
普段あんまり褒められることってないでしょ?
僕も現場にいる時はずっとこれやってましたけど、新人スタッフなんかだと褒められて泣く子もいますからね?
それくらいスタッフは「承認」に飢えているのです。
自分が頑張っていることを知ってもらいたいし、認めてもらいたいのです。
ぜひこういった「承認」をルーティーンで行えるような場を作ってあげてみてください^^
声出し
これは個人的に僕は好きでしたが。笑
朝礼なんかで大きな声を出して仕事に入っていくスイッチを入れていました。
僕らは「5つの仕事に対する姿勢」を大声でスタッフ全員で声出しして読んでいましたが、まぁここは気持ちを切り替えていくのが目的なのでなんでも良いと思います。笑
大きな声であいさつする、とかだけでも良いでしょう。
時々「今起きたのかな??」って感じでダルそーに仕事に入る先生いるでしょ?
あれ、絶対仕事のスイッチ入ってないですから。汗
僕自身、朝のうちからチラシを作ったりHPをいじくったりと頭の中がマーケティング方向に寄っていることが多かったので、こういった声出しで頭の中を「現場モード」にできるのは良かったと思っています^^
単純ですが仕事にメリハリがつくと思うので、ぜひ試してみてください!
まとめ.朝礼や終礼で院の底上げを行う
朝礼や終礼の最大のメリットは「毎日ルーティーンとして行える」ことです。
だからこそ、朝礼や終礼に「やればやるほどスタッフ間のコミュニケーションが円滑になる」ことだったり、「やればやるほど理念が浸透していく」ようなことを入れておけば、自然とどんどんスタッフの底上げが可能になるのです。
朝礼とか別にただの連絡でしょ?なんて見くびっている先生。
習慣こそ一番能力を伸ばしていける手段なのです。
個人的には朝礼や終礼こそ、スタッフ全体のチーム力を底上げをしていくために必須のものだと考えていますので、ぜひ時間を調整してでも取り入れることを検討されてみてくださいね^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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