あなたは普段からホームぺージなどの内容変更をしっかりと行っているでしょうか?
現場に出ている先生なんかは非常に忙しいため、毎日HPの修正をしろ、なんて言いませんが。笑
ただ、しっかりとした「根拠」を持って修正したほうが良いページなんかを把握していくことは非常に重要です。
新型コロナによる緊急事態宣言も解除され、このタイミングで集客を増やすためにHPの修正を検討している先生も多いことでしょう。
ほとんどの先生が集客が悪いと感じた時に「とりあえずHPを修正したほうが良さそうかな?」と、感覚で判断したりしますが、ちゃんとツールなどを利用すれば修正する必要のあるページと修正する必要のないページがしっかりと見えてくるものです。
そこで今回は、ページの内容を修正する際に利用する視点の1つについてお伝えしていきます。
目次
整骨院や整体院のHP修正における判断材料
まず整骨院や整体院のHPを修正するべきか否かを判断する際には、大前提としてグーグルアナリティクスというツールを活用します。(ここでは説明を割愛しますので、「グーグルアナリティクスってなに??」と言う方は先にそちらをgoogleで検索されてみてください。)
グーグルアナリティクスには毎日あなたの院のHPに関する膨大なデータがどんどん蓄積されています。
今回はその中の「直帰率」というものに注目して、ページの改善について見ていきたいと思います。
「直帰率」を調べる
まず、グーグルアナリティクスにログインして頂き(パソコンでの操作の場合)左側のメニューから「行動」のタブをクリックします。
その次に「行動」の中に含まれる「サイトコンテンツ」をクリックしましょう。
最後に「サイトコンテンツ」の中に含まれる「すべてのページ」をクリックします。
すると、こんな感じのデータが入っているページが表示され、ここに各ページの「直帰率」が表示されているはずです。
詳しい説明は省きますが、「直帰率」というのはざっくりと言えば「あなたのサイトのそのページを訪れたけど、その1ページしか見ずにそのままサイトから出た割合」のことを指します。
つまりこの直帰率が高ければ高いほど、他のページにはいかずそのまま離脱した人が多いページになっている、ということなんですね。
こういう話をすると必ず「じゃあ直帰率って何%以下だったら大丈夫ですか?」とか「直帰率のだいたいの目安ってどれくらいなんですか?」という質問が出ます。
確かに気持ちは分かるのですが、厳密に言えば「直帰率の目安というものは存在しない」のです。
なので当然、直帰率が何%以下だったらOKという明確な指標も存在しなくなってしまうのです。
これはどういうことかと言うと・・・
例えば、自分でグーグルを使って検索して入ってきたユーザーよりも、何となく広告をクリックして入ってきたユーザーのほうが直帰率が高くなるのは想像がつくと思います。(それが検索連動型広告ではなくディスプレイ広告なんかだったりするとなおさら。)
あるいは、いろいろなページへのリンクを貼っているトップページよりも、リンクが予約フォームへしか貼られていない症状ページのほうが直帰率は高くなりますよね?(まぁ、さすがにサイドバーにくらいは他のページへのリンクはあるでしょうけど。)
とはいえここで言いたいのは、どんなサイトのどんなページで、そしてどういう経路を辿ってユーザーが入ってきたかによって直帰率は大幅に変動するってことなんですね!
極端な話、いろんな商品のおいてあるショッピングサイトなら直帰率は30%台のこともあるようですが、毎日更新しているようなブログサイトなら(毎日読んでる人は基本1日1ページしか見ないで済むわけですから)90%近くの直帰率になっちゃうことも珍しくないですしね。
整骨院や整体院のページだって、トップページと症状ページで直帰率に違いがあれば、PPC広告からのアクセスが多いか自然検索でのアクセスが多いかによって直帰率も大幅に変わってしまうのです。(今まで広告をかけずに直帰率が50%台だったページにPPC広告をかけてアクセスを流すようになったら直帰率が80%超えた、なんてことも普通にありますしね。)
なので、直帰率に関して言えば絶対の指標で「〇〇%以下じゃなきゃだめ」なんていう風に捉えるのではなく、あくまでも自分の他のページと比較した際にそのページの直帰率が高いのか低いのか?というような考えで見るようにしてくださいね^^
「平均ページ滞在時間」を調べる
次にページ滞在時間ですね。
先ほどと同じページには、そのページにおける平均ページ滞在時間という指標も置かれています。(ただし、この数字は計測が難しくざっくりとした計測値としてしか表示されないので、過度に信頼せず目安程度に捉えるのが良い、という考え方が一般的です。)
このページ滞在時間も直帰率同様、様々な要因で簡単に変化してしまうため明確に「〇分以上が良い」という基準があるわけではありません。
あくまでもあなたの他のページと比較して見ることが大切です。
そういった視点で見てみると、少し他のページよりも平均ページ滞在時間が短くなっているページが存在することに気付くでしょう。
「直帰率」と「ページ滞在時間」からページ改善の必要性を判断する
上記の2つの指標を調べたらざっくりと以下のような「推測」をしていきます。(外部要因や数字自体が多少あいまいな以上、あくまでも少し確率の高い「推測」にすぎませんが、当てずっぽうよりもずっとマシです。)
直帰率が低く、平均ページ滞在時間が長い場合
これは、多くの場合問題がないページと言えるでしょう。
他のページの閲覧にも興味を持ってもらえるくらいじっくりと読み込まれているページと言えるわけですからね。
こういったページはSEO対策で順位を向上させたり、各種SNSでもっと多くの人に見てもらえるような工夫をしていくと良いかも知れませんね^^
直帰率が低く、平均ページ滞在時間が短い場合
もしかしたら、こういったページは読みごたえがないページなのかも知れません。
しかし何か注意を引く内容が含まれており、直帰されることは防げているようですし、もっとコンテンツを充実させて魅力のあるページにしていくのもアリでしょうね。
(ちなみに、トップページなんかはすぐに症状ページに飛んだりすることも多いため、自然と直帰率が低い割に、平均ページ滞在時間が短くなりやすいです。)
直帰率が高く、平均ページ滞在時間も短い場合
これがもっとも早急に「修正」を必要とするページの可能性が高いです。
前提としてお話したように、数字自体が少し曖昧なので「絶対」に悪いと断言はできませんが、それでも多くの場合こういったページは何か問題点があることが多いです。
実際こういったページは一度しっかりとページを見直して、加筆・修正を加えることで大きく直帰率や滞在時間が改善することも多いです。
そういった意味では、まずはこの「直帰率が高く、平均ページ滞在時間も短い」ページを見つけて修正していく、というのがやりやすいでしょうね^^
直帰率が高く、平均ページ滞在時間が長い場合
こういったページは、コンテンツ自体は満足し、しっかりと読んでくれているわけなのですが・・・
残念ながら、サイトの作りか、デザインか、あるいはその両方でサイトの回遊率(他のページの見やすさ)が悪くなっていると言えるでしょう。
例えば、「関連記事のブログをページ下に表示する」とか、「サイトマップを設置する」とか、「関連するページに飛べるリンクを記事内に貼っておく」なんてことをすることで、他のページにも興味を持ってもらい、うまく他のページまで見てくれるようになれば直帰率も自然と下がっていくでしょう。
まとめ.ページ修正は勘でやるべきではない
今回の方法は、あくまでもページ修正における1つの視点にすぎません。
他のデータも見ながら、もっと多角的に調べていけばより改善すべきページなども見えてくるのですが・・・
まずはこのあたりがわかりやすいので、1つの視点として紹介させて頂きました^^
このように、ホームぺージの修正というのはある程度しっかりとした「根拠」を持って取り組まなくてはいけないのです。
勘で自分が気に入らないページをただ修正しているようでは、いつまで経っても成果は上がりません。(むしろ、修正する必要のないページを修正して、成果を下げる恐れすらあるのです。)
ぜひ、こういったデータを参考にしながら、(絶対ではないまでも)ある程度の根拠を持った上でサイト改善に取り組んでみてください!
そうすれば、根拠として数字が改善しているかどうかで、ページの修正も成功だったか失敗だったかちゃんと判断できる修正になりますよ^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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ことをしてもらえると、とても嬉しいです。今後もガンガン情報を公開していくのでお楽しみに