初回問診にしっかりと力を入れて頑張り、初回のリピートがうまくいくと、次に考えることはその後も継続して患者さんに通ってもらえるかどうかですね。
患者さんの症状を根本から改善していこうと思えば、これは当然非常に大切なことになります。
誰しもが1度の施術で全部の症状を取れるようなゴッドハンドをお持ちなわけではありませんからね。汗
そして、継続的に患者さんに通ってもらえるようにするためには、院全体としていろいろと取り組んでいかなければならないこともたくさんありますが・・・
まずは初回問診に入った先生がしっかりと意識すれば、とくにお金もかけずに、今すぐにでもはじめられることはコレです。
すごく単純なことなのに、たまーにここが出来てない先生がいらっしゃるのでお伝えします。
何も特別むずかしいことではありませんよ!
目次
患者さんに回数券を継続購入してもらいたい時に意識すること
結論から言えば、通院回数を伸ばしたい時や、継続的に回数券を購入してもらいたい場合に非常に単純で有効な戦術は「最初のうちから複数回の通院ペースを詰めてもらうこと」になります。
「え?通院のペースを早めるだけ??」って思われるかも知れませんが、意外と保険診療から自費移行して日が浅い先生なんかはここが欠けていたりすることが多いのです。(というか、自費でそこそこ長い期間やっている先生でも、リピート率が低い院さんの話を聞いてみるとこのあたりが出来てないことが多かったりします。)
保険診療から自費施術に移行された先生なんかは、料金が上がったことによるメンタルブロックにより、通院ペースをついつい週に1回とか言ってしまって、以前より通院ペースを下げようとしてしまうことがあるのですが・・・これではなかなか継続的な通院が起こらなくなってきてしまうのです。(あるいは、2回目とか3回目くらいのかなり早い段階で次回の通院ペースを開けようとするパターンとかですね。)
もちろん、中には最初から週1のペースでスタートしたとしても、ゆっくりとずっと通い続ける人もいたりはしますが、データを計測すると初回から5~6回目くらいまでの通院を1ヶ月前後くらいで済ませた患者さんのほうが圧倒的にその後のリピート回数や、継続での回数券の購入率が高い場合が多いです。
次回の通院指導を早く言えるマインドセットを整える
ここで大事なことは知識よりも覚悟や勇気です。
知識としては「初診から最初の5~6回くらいまでは1ヶ月前後(詰められるならもっと詰めて)で通ってもらう」だけですからね。
仮に単価が以前よりも上がっていようと、堂々と患者さんに対して初診から「明日か明後日、またこれますか?」と言えるかどうかなのです。(もちろん、ここは患者さんの都合もありますから、問診表などで予め患者さんの通院しやすい曜日などをヒアリングした上で、患者さんに取っても通いやすいタイミングの中で、できる限り早いタイミングを伝える、というイメージです。)
これは何も継続させたいからというだけでなく、治療という観点から見ても初動の通院ペースが早いほうが症状を治しやすいのは間違いないからこそ、だったら「しっかりと早く治すために詰めてきてもらいたい」と治療家として堂々と言うべきなのです。
中には1度で患者さんの痛みは治せるよ、なんていうゴッドハンドな先生もいるかも知れませんが・・・・・・一般的に根本改善を目指そうと思ったら、多くの場合では患者さんに複数回通ってもらう必要があるでしょう。
であれば(もちろん、取り扱っている施術の内容にもよるでしょうけど)本当に治そうと思えば初日から「週1のペースではじめていきましょう」なんて言葉は(患者さんがどうしてもそのペースでの通院でしか無理な場合以外は)出てこないのではないでしょうか?
通院ペースを伸ばしがちで言ってしまう先生ほど、治療という本質ではなくお金のことがチラついている証拠とも言えるかも知れませんね。(だって、もし無料で治療をしていて、患者さんに痛みがまだ残っているのであれば、明日も来てって堂々と言うでしょ?通院ペースを気にしてるなら、それは自分が一番お金のことを気にしてる証拠です。)
まずはお金のことは気にせずに、治療という観点から堂々と詰めて通院ペースを提示できるマインドセットを持つことが大事になります。
次回の通院指導は決して押しつけではない
ちなみに、次回の通院指導をする際に「次回いつ来れますか?」と患者さんに振ってしまうと、患者さんとしては適切な通院ペースが分からないので「じゃあ、来週のまた同じ曜日と時間くらいで・・・」なんて返ってきてしまいます。
これは最悪の通院指導のやり方で、こんな通院指導の仕方を「相手の意志を尊重してる」とか、「押しつけではない」とか勘違いしてはダメです。
これは患者さん側からすれば「適切なペースがわからないから、自分がもっとも都合の良い時間を指定している」だけなのです。
でもこれは患者さんが悪いわけではありませんからね?
先生側が適切な通院ペース、通院推奨日を患者さんに言わないまま相手に通院日を決める主導権を放り出してしまったからこそ起こってしまっている現象です。
どんな患者さんにもしっかりと「次回なのですが、できるだけ次回の治療も(これこれこういう理由があるから)早くやったほうが治りが良くなるので、明日かあるいは明後日のどちらかで来れたりはしませんか?」と伝えるからこそ、患者さんは「(あ。そんなペースで来てもいいんだ!だったら)明日も来ます」と選べるようになるのです。(もちろん、このあたりの通院ペースの話は問診でしっかりと話しているとは思いますが、このときにももう一度念のため言っておくべきです。)
このときに相手から「明日や明後日はさすがに無理です、、、来週なら・・・」と言われてはじめて、「では、来週でも構いませんので、来週だったら一番早く来ることができそうな日はいつでしょうか?^^」とペースを擦り合わせていくのです。
ここで相手の意見を無視しなければ、最初に明日か明後日などに来てもらいたいとまずハッキリとこちらの意思を伝えることは、決して押しつけのようにはならないのですね^^
まとめ.自費だからと通院ペースを曲げないことが良い結果に繋がる
結局、自費だとか保険だとかの料金を気にせずに、治療家目線として必要な分を必要なペースでしっかりと伝えることが結果的に回数券などの継続購入なんかにも繋がりやすいという良い結果に結びつくのです。
そのほうが治療効果自体も実感しやすいというのもありますからね^^
今回の話は聞くだけならば簡単かも知れませんが、自費移行を始めたばかりの先生というのは意外とこういうところで躓くことも少なくありません。
あるいは、すでに自費移行をして少し経っていたとしても、この辺りの提案には苦手意識を持ったままという先生もいらっしゃるかも知れませんね。
しかし、本当に患者さんの症状をしっかりと治すことを目指すのであれば、ぜひご自身の治療技術に自信を持って、負い目を感じることなく堂々と患者さんに、先生が本当に通ってもらいたいペースで患者さんに通院指導をできるようにしてみてくださいね!
そのうえで、相手の都合を無視するのではなく、相手の都合を尊重しつつ、通院ペースの擦り合わせを行っていけるようにしましょう!
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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