売上の柱を複数持つことは大事だが小さい柱を増やしすぎるのはダメ

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あなたの院には今現在いくつの(十分な売上のあがっている)メニューがあるでしょうか?

治療院経営の安定化を目指す手法の一つとして、収益の上がる柱を複数持つということは非常に理にかなった戦略です。

一輪車と二輪車と三輪車と四輪の自動車が、それぞれ地面に接しているタイヤの数が増えれば増えるほど安定性が増すのと同様、治療院でも売上の柱が複数あるほうが売上が安定しやすいのは事実ですからね。

保険のみで経営を行っている院よりも、保険と自費を組み合わせて経営を行っている院のほうが。

保険と自費に加えて美容メニューなども取り入れている院のほうが。

さらにそれに加えて物販などの販売も積極的に行っている院のほうが。

経営基盤が強いのはなんとなく想像がつくと思います^^

しかし・・・・・・。

実は、ある程度太い柱を増やしていくのは経営に取ってプラスになるのですが、小さい柱を増やしすぎるのは逆に経営に取ってマイナスに働くことも多いんですよ!

これは気をつけてくださいね!

売上の柱を複数持つことは大事だが小さい柱を増やしすぎるのはダメ

大きい柱というのは「保険」だったり「自費施術」だったり「美容(ダイエットとか)」だったりのように、それだけである程度大きな売上(50万とか、できれば100万以上とか)になるものを指します。

これに対して小さい柱というのは、自費施術の中で「頭痛専用の手技を使った頭痛施術」とか「ぎっくり腰専用の手技を使ったぎっくり腰施術」とか「外反母趾専用の手技を使った外反母趾施術」のように大きな柱をさらに細分化させるようなメニュー(各メニューの売上規模が月10万とか、行っても20万には届かないくらい)を作っていってしまうことを指します。

あるいは「美容」であれば「痩身」と「下半身やせ」と「小顔」と「美顔マッサージ」と「セルライト除去」とか、そんな感じにメニューを細分化してみたりね。

 

こういった風に、メニューをどんどん細分化させていく先生は「メニューがたくさんあれば、それだけ集客が有利になるはず」という風に考えて、いろんな手技を勉強してきてメニューを細分化させていくわけなのですが・・・

残念ながらそんな風にやっていてはメニューを増やすのも結局時間がかかりますし(新しい手技を習熟するのもある程度の時間はかかりますしね。汗)、何より他の誰かにやり方を引き継ぐことが出来なくなって行ってしまうのです。汗

 

メニューを増やしすぎる弊害

教育の負担

例えば、さきほど上げたように各症状に合わせて専用の手技を、いろんなセミナーに出向いてどんどん身につけていってメニューを増やしたとしましょう。

自分1人でやっているのであれば良いかも知れませんが、スタッフなんかを雇う際にはすべての技術をそのスタッフが身につけてできるようになるまでどれだけ時間がかかってしまうのか?という話です。

数にもよるかも知れませんが、メニューが7つとか8つまで増えてしまえば、全メニューを十分にできるようになるまで1年かかる(あるいはそれ以上)なんてこともあり得るわけです。汗

そんなことをしていては(売上を作れない期間の)スタッフの人件費が重くのし掛かってきますし、スタッフをどんどん雇っての分院展開なんてとてもではありませんが教育ペース的に無理になりますよね。汗(出店ペース次第では教育が追い付かない・・・・・・なんてことがあり得るわけです。)

 

美容だって同じです。

痩身だけであればある程度できるのに、他にも「小顔」も覚えなきゃいけないし、「美顔マッサージ」や「下半身痩せ」も覚えなきゃいけないし・・・なんてことになると、全メニューを覚える頃にはヘタしたら退社する予定になっていた、なんてことにもなりかねないのです!

若い女性スタッフだと、冗談抜きで入社から1~2年くらいで寿退社などもあり得ますからね。

せっかくようやく技術を身に着けてきたと思ったら「退社します・・・・・・」なんて言われてしまった日には泣きたくなりますよ。汗

 

集客コストの負担

こういった教育の問題だけではなく、当たり前ですが新しいメニューで患者さんが欲しいならそのメニューで新患さんが訪れるように集客をかけていく必要があります。

全部が全部、すでに自分の院にいる既存患者さんだけに提案するアップセル方式でやっていくのであれば集客コストはそれほど気にしなくても結構ですが、それはそれで広がりがありませんし、結局「せっかくメニュー作ったんだし・・・」と集客を始める先生がほとんどですからね。汗

しかし、そのせいでどんどんと新しい余分な広告費もかかることになり、(それで本当に集客が成功して、広告費に見合うだけの売上が上がれば良いのですが)コスト面での負担も大きくなっていきかねないのです。汗(もちろんPPC広告を使って、ダイエットページなどのすでに存在するページに対して例えば「脚痩せ」などの新しいキーワードを足すだけでOKということならやっても良いと思いますが、新規で「脚痩せページ」のLPを作成して、別途で「脚痩せ」のキーワードなんかを抑えたとしても、ほぼ「すでに存在してあるダイエット」と類似メニューなわけですから、掛けた労力ほど成果が上がらない場合がほとんどですよ!汗)

 

 

こんなことにならないようにするために自費施術であれば「基本はこの考え方のこの手技だけ」とか、美容なら「うちは痩身だけ」といったようにやり方を絞って、そこに集中していくことが大事なんですね!

実際、過去に僕も現場に出ていた時にたくさん美容メニューがあったので「これ、こんなにメニューいらないだろ・・・」というようなメニューをどんどん消して本当に売上のあがるものだけを残してそれに広告費も人材教育のための時間も集中させたことがあります。

結果的には以前の3倍近くの売上を毎月上げられるようになったわけですが、それくらい「余計なものを減らして成果が上がる部分にリソース(集客予算も教育時間も)を集中する」ということが大事なのです。(もちろん、あくまでも「美容」という柱を増やしたうえで、その中でメニューを絞るという意味ですが。治療を捨てて美容に集中しろって言ってるわけではありませんよ!)

 

 

同じ手技でメニューを増やすのはOK

それでも新しいメニューを増やしたい先生は「手技を変えずに増やせるメニュー」だけをどんどん増やしていくことを検討してみてください^^

「ん?どういうこと?」と思うかも知れませんが、例えば施術の技術なんて、肩こりと頭痛でやっていることは基本同じ、なんてことは珍しくないんじゃないでしょうか?

腰痛とヘルニアの施術も多少差があっても基本の考えは同じやりかた、とかね。

実際1つの手技がたった1つの症状にしか対応してないなんてことはありませんし、全身に施術を行えば同じ考え方の施術で腰痛と肩こりの両方に効果がある、なんてことはごく一般的だと思います。

ということは、今現在あなたがやっている手技のまま「集客の表現を変えるだけでメニューを増やすことは十分可能」っていうことなんですね。

考えてみてください。

あなたが現在行っている手技で対応できる症状のことを、そしてそれらは本当にあなたのホームページに全部しっかりとページとして作成されていますか?

トップページにその症状のバナーを配置し、症状ページに飛ぶようにリンクされているでしょうか?

されていない症状ページがあるのであれば、そのページを今から作ればいいのです。

そうすれば、ほら。手技を新しく増やさないで集客用としてはメニューもちゃんと増えてるじゃないですか^^

どうしても対応できない症例もあるので限界はありますが、このように考えるだけで何も新しい手技を学ばなくても集客の導線となるメニューはちゃんと増やしていけるんですね!

 

 

まとめ.柱を増やすことと手技を学ぶことはイコールではない

柱を増やすこと自体は重要ですが、そのために毎回新しい手技や手法を学んできたのではアクションも遅くなりますし、スタッフへやり方を継承していくこともできなくなってしまいます。(毎年新入社員を大量に雇うグループ院なんかだと、教育にかかる手間が果てしなく増加しすぎてしまいます。汗)

だからこそ、柱を増やす際には美容であればダイエットだけを学んで「脚痩せ」とか「二の腕痩せ」のように細かくメニューを分け過ぎないとか、自費施術は今の手技で対応できるメニューページは増やすけど、今の手技で対応できない症例はあえて除外する、というように広げつつも絞っていく考えが重要になります。

新しいやり方を学ぶのだってお金と時間がかかりますし、その上でうまく売上に繋がるかどうかわからないんですからリスク高いですよ(><)

それなら現在うまくいっているやり方で対応できる派生を考えていくほうが技術の集約にも繋がりますし、確実にリスクは減らせます。

ぜひこれまで新しい柱を作るためのメニューを増やすためには、新しいものを学んでこなければ始まらないと考えていた先生は、そんなことをしなくてもメニューは増やせないか?と考えてみてくださいね!

 

 

 

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