値上げはどれくらいの値上げ幅を基準に考えればいいのか?

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電気代や各種食材、さらには人件費や税金に至るまで、世の中における様々なものが値上がりしていますね。

このインフレ時代の波を受けて(あるいは受ける前から)、あなたの治療院でも各種商品の値上げを行ったり、検討している方も多いのではないでしょうか?

軽い気持ちで出来るものではありませんが、かといって1度も値上げをしないまま経営を行っていくというのもキツイ世の中になっていますからね。汗

物価が上昇している以上は、あなたの院が値上げという選択肢を取るのも合理的な判断だと考えます。

とはいえ、この「値上げ」というアクションをいざ取ろうとするときには必ず「いくらくらい上げるのがいいですかね??」という質問もセットで聞かれるものです。笑

もちろん「たった1つの正解」があるような問題ではありませんが、マーケティングにおいては過去の様々な企業の値上げの結果による経験則から、値上げする際に念頭に置くべき「値上げ幅の基準」となるような考え方もちゃんと存在するのです。

では、値上げする際にマーケティングにおいてまず検討すべき値上げ幅がどれくらいかと言われているかというと・・・

治療院の値上げはどれくらいの値上げ幅を基準に考えればいいのか?

まず、値上げをする際の目安となっている基準点は2つあり、それぞれ「目標値上げ率は20%」そして「上限値上げ率は30%」ぐらいだと言われています。

あくまでも「目安」となる基準ではありますが、これらの数字が何を根拠に出されているのかをお伝えしていきます。

 

目標値上げ率20%

先生によっては「えっ?そんなに上げていいの??」と思われる方もいるかも知れませんね。

しかし、他業種も含めた中小企業の経営者さんが過去に値上げをした際には、むしろ5%や10%くらいの中途半端な値上げをしたほうが、売上・利益にマイナスの影響を及ぼすケースが多かったということが良く言われているのです。

なぜこういったことになるかと言えば、大前提として「値上げをしたら、必ず一定数のお客さんは離れてしまう」ということがあるからなのですね。

言ってしまえば値上げ幅に関わらず値上げという事実だけで一部の方は離れてしまう、ということなのです。

ただ、ここから重要なのはそういった「値上げという事実だけで離れる層」というのは値上げ幅が5%だろうが、10%だろうが、20%であっても、その比率は変わらないと言われているのです。

そしてその際に値上げという事実だけで離れる層の割合は多くても、どの業種でもだいたい10%程度だと言われているそうです。(もちろん3%や5%程度に収まることもあります。)

 

ということは、仮に最大で値上げによる客離れを10%と想定すれば、値上げ幅が10%以下だとトントンか、最悪売上減少という結果になってしまうのです。

だからこそ、客数減に影響がでないのであれば20%ぐらいまでしっかりと値上げをしておいたほうが売上や利益にポジティブな結果が出せるようになるのですね!

大胆に値上げをしているように感じるかも知れませんが、こういった過去の結果を踏まえて有効性があると考えられているのです。

 

 

上限値上げ率30%

上記で「値上げという事実だけで離れる層」は、その値上げ幅が5%でも20%でもその比率はあまり変わらない、と書きましたが、もちろんどこまでも値上げをしてしまえばそういった層とは別の「値上げ幅が高すぎると感じて離れる層」が生まれてくるのは当然ですよね?

では、多くの人が元の数値からどれくらい数値に変化が起きると「大きく変わった」と感じるのかと言えば・・・これは30%以上元の数字からかけ離れると多くの人が「大きく変わった」と認識するようになると言われているのです。

ここまでいってしまうと、客離れの影響が大きくなり過ぎてしまい、単価を30%アップしたにも関わらず売上が低下してしまうことも可能性としては考えられてしまうため、値上げ上限の1つの目安として考えるとよいでしょう!

これをマーケティングの世界では「1.3倍の法則」なんて言われたりもします。

 

つまりもともとの商品が3000円であれば3900円を超えるようになると多くの人が「なんか一気に高くなったな・・・」と感じるようになったりするということです。

もともとの値段が5000円であれば6500円を超えると、同様に「高くなったな」と感じる人が増えるということですね。

この法則はセブンイレブンなどでも価格決定の際には基準として採用されていたりもするらしいので、値上げの際はこの数字はぜひ意識してもらいたいですね!(余談ですが、これはあくまっでも全体的に値段が30%以上上がってしまった場合の話で、他のメニューの価格を据え置いて、1つのメニューだけ他よりも1.3倍程度高いメニューがある場合は逆に「プレミア感」を演出できるような効果もあるので、単一のハイグレードメニューを作る際には逆にこの1.3倍の価格での値付けを行うのはアリですよ^^)

 

 

 

まとめ.値上げは上限を気にしつつ出来るだけ上げる

今回の話を総合すれば、値上げは20%前後を意識しつつ、上限として30%は超えないように意識するのがベターと考えられるのですね。

30%以上の値上げは客離れの割合が一気に読めなくなるので当たればデカイかも知れませんが、リスクも高くなりすぎるのですね。(もちろん、顧客層そのものの入れ替えを検討していて、今の患者さん層は一気に離れてしまっても問題ない、というレベルで値上げを検討しているのであれば100%でも200%でも値上げしてよいと思います。)

逆に、「値上げという事実だけで離れる層」が存在する以上は、細々とした値上げを何度も繰り返すことも悪手となりやすいことを考えれば、1度の値上げでグッと上げてしまったほうが値上げによる悪影響を抑えやすいため、出来る限り1度の値上げで20%~25%くらいまで値上げすることを目指すのがもっとも合理的というわけです!(そもそも先生だって何度も何度も細かい値上げをすることは精神的にも避けたいでしょうからね^^)

最初に述べたように、これが唯一無二の正解というわけではありませんが、もし今現在あなたが「(患者さん離れの影響を出来る限り抑えながらの)値上げってどれくらいなら大丈夫なんだろう??」と悩んでいるのであれば、1つの指標として今回の数字を念頭において値上げ幅を決定されてみてくださいね!

 

 

 

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