あなたの院では「産後の骨盤矯正」メニューを取り扱っていたりはするでしょうか?
分かりやすく自費メニューを導入する際の一つとして「産後の骨盤矯正」は非常に分かりやすいメニュー(既存の他のメニューと差別化がしやすい)なため、近頃の自費メニューを取りあつかっている整骨院でも、かなりの確率で導入されている人気商品と言えますね!
実際、市場からの需要もしっかりとあるので今後も導入していく院は増えていくことでしょう。(とはいえ、年々減少していく出生数を考えると手放しではオススメしにくいですけど。汗)
しかし、そうなると「集客での争い」が起きてしまうのは必然とも言えますね。
確かに産後のママさん達からの需要もあるのですが、それ以上に地域に産後の骨盤矯正を行っている院が多ければ、新患さんの取り合いになってしまい、思うように産後骨盤矯正での新患さんが獲得できない・・・という状況になってしまいかねないのです。汗
そして、需要があるとは言っても、コロナ禍を経て全国的に出産数が激減(といっても過言ではない)していることも向かい風となっています。
そこで今回は、この状況から少しでも抜け出すための方法の一つとして「マタニティ整体」を絡めた集客の導線作りについてお伝えしていきます。
目次
マタニティ整体から産後骨盤矯正の流れをしっかり作っていく
産後の骨盤矯正は行っていても、マタニティ整体はやっていない、という整骨院や整体院さんは多いです。
いや、まぁ新患さんとして来れば施術はするのでしょうけど、特に専門的に妊婦さん用の手技メニューがあるわけではなく、とりあえずお腹に負担がかからないような姿勢になってもらってマッサージするだけだったり、HPの中にも妊婦さん用メニューのページや内容が一切無かったりという風に、意識して取り組んでないって意味です。
妊婦さんはデリケートですから、メニューとして率先して組み込むことに抵抗のある先生も居らっしゃるかも知れませんね。
しかし、想像してみてもらえれば分かる通り出産前から通っていた院があれば、産後にも当然そのままその院に通う確率が高くなりそうな気はしますよね!?(その院が産後の骨盤矯正メニューを取り扱っていて、その患者さんに骨盤矯正をしたいという意思があれば。)
ライバル院が出産後に「産後の骨盤矯正」として集客する前に、自分の院が産前の身体の痛みを取るための「マタニティ整体」の段階で集客を始めてしまえば、ライバル院よりも一歩先んじれるということですね!
集客というのはユーザーと出会うタイミングが少し早いだけでもかなり優位に立てるので、出産の前段階で接触が持てるというのは非常に大きなアドバンテージになりうるわけです!
実際「マタニティ整体」にちゃんと取り組んでいる院の先生に聞くと、だいたいはこのような思惑があってマタニティ整体を導入した、という先生が多いですね^^
意外と取りこぼすマタニティ整体からの産後の骨盤矯正
しかし、実際に「マタニティ整体」を導入していた先生のコンサルを受けたりすると、意外と「マタニティ整体に来てくれた患者さんが、そのあと絶対に出産してるハズなのに、産後の骨盤矯正で戻ってきてくれないんですよね・・・」という相談を伺ったりします。
つまり、せっかく「マタニティ整体」という一歩先んじた集客に成功したにも関わらず、そのチャンスを「産後の骨盤矯正」に繋げられずに失敗している先生が意外に多いってことなのです。(もちろん、あくまでこれはそういう相談を受けることが多いっていうだけで、全部の院がそうだとは思いませんけどね。)
マタニティ患者さんの辛さを取ってあげたい!!という思いだけでやっているのであれば、それでも良いかも知れませんが、考えとして「マタニティ患者さんの段階で集客できれば、そのまま産後の骨盤矯正でも通ってもらえるかも・・・」というビジネスモデル的な発想の上であれば、産後の骨盤矯正にうまく繋げられないのは、大きな損失ですし、大きな問題ですからね。
では、一体そういった治療院さんには何が足りないことが多いのかというと・・・
産後の骨盤矯正自体の教育と続けて受けやすい環境作りが大事
結論から言えば、大事なことは「産後の骨盤矯正自体に対する教育」と、「産後の骨盤矯正を(お得に)受けやすくする環境作り」の2点をしっかりと徹底することです。
ここを徹底できれば、少なくとも現状よりは確実にマタニティ整体から産後の骨盤矯正に流れる患者さんは増えますし、今後マタニティ整体を導入するつもりがあるのであれば、スムーズに産後の骨盤矯正に繋げていける流れを作っていけることでしょう!
まず当然ですが出産前に腰や肩が痛くて「マタニティ整体」を受けに来たからといって、必ずしもその患者さんが「産後の骨盤矯正」をしようと考えているとは限らないってことですね。(流れとしては一連のものであったとしても、興味があるかどうかは別の話ですからね)
もしかしたらその患者さんは出産後に骨盤が開いて体型が崩れる可能性が高まってしまうことや、ホルモンバランスが変化することで太りやすくなってしまう可能性があることや、あるいは骨盤が開くことで再び体に痛みが出てしまう可能性があることなどをあまり知らない(あるいは、他人事として捉えている)可能性だってあるのです。
さらに言えば、もともとその患者さんはあなたの院を「マタニティ整体」が受けられる院として認識して訪れているわけですから、そもそもあなたの院でクオリティの高い「産後の骨盤矯正」が受けられると知らないままの可能性だってあるのですね!(HPを1度は見ているからと言って、その時はマタニティ整体を探していたのですから、他に産後骨盤矯正のページがあったとしてもあまり記憶に残ってない可能性もあるんですからね!)
こういったことをちゃんと治療院側が認識し、マタニティ整体を受けに来られた患者さんに施術の間に「産後に骨盤矯正を行う必要性・重要性」や「自分の院でも骨盤矯正をやっていること(できればそれが他の患者さんから支持されていること)」などを伝えて(教育して)行かなければならないのです!
当たり前のように感じるかも知れませんが、こういった部分が足りなくて、患者さんが出産後に戻ってきてくれないケースも十分にあるんですよ!
待合室にディスプレイなどが置かれている院であれば、そのディスプレイで繰り返し「産後の骨盤矯正」を取り扱っていることや、その「重要性などを伝える動画」などを流すことで、自然と来院された患者さん全体に産後の骨盤矯正の理解が浸透していったりもしますし、直接先生がトークで伝える以外にも、何か仕組みを導入しておくのも良い手ですね^^
さらにもう1点、特にこちら側が足りない治療院さんのほうが多かったりするのですが、マタニティ整体を受けられた患者さんに対して産後の骨盤矯正まで連続して受けやすくなるような仕組みを用意することも重要なのです!
例えば、もともと僕に相談してくれたクライアントさんの院では、
・それまではマタニティ整体の回数券と産後骨盤矯正の回数券を分けていたものを、どちらにも一貫して使ってもらえるお得なプリカに変更した
・マタニティ整体で来院した患者さんには、産後の骨盤矯正で来られた際にはお得に受けられるクーポンがついているパンフレットを配布するようにした
・公式LINEアカウントに登録してもらって産後にオススメのストレッチ動画や、産後骨盤矯正のクーポンを配信するようにした
などなどのアクションを加えてもらったりしました。
それぞれ別の院の話で、全部一緒にやっているわけではなかったりもしますが、大事なのは「マタニティ整体」に来たからこそ、(もし産後骨盤矯正を受けるなら)産後の骨盤矯正から新しく来る患者さんよりも「少しだけ特別扱いをする」仕組みを加えた、ということですね。
実際にはそれほど違わなかったとしても、こういう扱いがあるからこそ「あー、もともとどこかで産後の骨盤矯正はするつもりだったけど、だったらこのままここで受けようかな??」という気持ちがより強くなるのです。
もともとこちらだってマタニティ整体に来られた患者さんが産後の骨盤矯正まで受けてもらえることを期待しているのだったら、そのために何かしらの後押しとなる仕組みまでちゃんと用意しておいたほうがいいよってことですね^^
神は細部に宿る、はちょっと言い過ぎかも知れませんが、ちゃんとこういった部分まで意識することで出産後に戻ってきてもらえる確率が上がるのです!
まとめ.結局はマタニティ整体から骨盤矯正の流れも自分達の取り組みが大事!
上記で書いたように「ちゃんと教育をして」「一連の流れとして通いやすいようにお得な流れを用意する」ということを意識すればマタニティ整体から産後の骨盤矯正に戻ってきてくれる患者さんの確率はグッと上がります^^(もちろん、大前提としてマタニティ整体にしっかりと取り組んでいて、サービスとして満足できて、先生の人柄などが好かれることが前提ですが。)
絶対的な事実として、近年では全国的に出産数はどんどん減少しています。
ライバル院がどんどん増えている地域もあるでしょう。
地域によっては産後の骨盤矯正での集客がすでに大変になりつつある地域もどんどん増えてきています。
産後の骨盤矯正と比べれば、マタニティ整体の需要や検索数は大したことありませんが、ライバルが少ない分、最低限の集客はしやすかったりもします。
僕のクライアントさんでも、もともとマタニティ患者さんが産後に繋がらずに困っていたのが、しっかりと仕組みを整えることで、スムーズに産後の骨盤矯正で戻ってきてくれるようになってからは、マタニティ整体の集客にもよりしっかりと取り組むようになっていますしね^^
もし、現状マタニティ整体に取り組んでおらず、産後骨盤矯正の集客で苦労しているようであれば、1度マタニティ整体に取り組んでみるのはいかがでしょうか?
そして、現状マタニティ整体をやっているのだけど、同じように産後の骨盤矯正に戻ってきてくれる患者さんの人数が思わしくないのであれば、ぜひ今回お伝えしたことを1度意識して取り組んでみてください!
きっと現状を変えていけるキッカケになるはずですよ^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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ことをしてもらえると、とても嬉しいです。今後もガンガン情報を公開していくのでお楽しみに