治療院経営を行っている一般的な治療院の多くには「弱点」と言えるものがあります。
それは、ほとんどの先生が患者さんに対して「院内」でいかにアプローチをするか?どのようなサービスを「院内」で提供すれば売上(あるいは満足度)が上がるか?という視点で経営を行っている点です。
弱点というと少し強めの表現と言えるかも知れませんが「院内」でしか患者さんに対してアプローチする手段を考えていないのであれば、それはやはり弱点とも言えるでしょう。汗
店舗で経営を行っていると、どうしても視野が「店舗内」に向いてしまいやすいのは仕方ないんですけどね。汗
とはいえ、アパレル業界などでは少しでも売上を伸ばすために「あるマーケティング手法」を意図的に使うことで、「店舗外」に居る顧客に対して強い影響を及ぼすことを可能にしています。
治療院経営でも確実に使えるマーケティング手法だと考えているので(というか実際に使っている先生も沢山いるので)、ぜひあなたもこの概念を理解して利用してみてくださいね^^
目次
治療院経営でもリストマーケティングを使えるようにする
結論から言えば、あなたに知っておいてもらいたい手法というのは「リストマーケティング」という概念になります。
「なーんだ。リストマーケティングね。知ってる知ってる。もうやってるよ!」
という方は今回の記事は気にしなくても大丈夫です^^
ただ、リストマーケティングという言葉を知らない先生や、あるいは知っていても「うーん、イメージは分かるんだけどイマイチ自分の治療院経営では使えてないんだよね・・・」だとか「やったほうが良いのは分かるんだけど、なんだかんだでリストがあんまり集まらないんだよね・・・」という方はぜひ今回の記事を参考にしていただきたいと思います^^
治療院が何故リストマーケティングの概念を取り入れるべきなのか?
冒頭でもお話した通り、「院内」での患者さん対応は普段からあなたも全力で頑張っていると思います。
しかし、治療院という性質上どうしたって患者さんは離脱(卒業も含む)してしまいますよね?
飲食店なんかであれば、味が気に入ってもらえれば10年でも20年でも通い続けてもらえる(それこそ親から子供、その孫まで何代にも渡って家族で利用しているという飲食店だってあるかも知れませんね)可能性もありますが、治療院(保険診療ならまだしも自費では特に)に10年通い続けるということはなかなかあり得ません。というより1年続かない患者さんのほうが人数としては多いくらいでしょう?
美容室なんかも、特に通院期間が長い業態と言えるでしょう。人によっては数年、ヘタすれば十数年同じ美容室にしか行ってない、という方もいらっしゃるくらい通院期間が長かったりするわけですからね^^
業種・業態の違いといってしまえばそれまでかも知れませんが、ぜひ参考にしたいところです!
ということは、治療院というのはせっかくしばらく通院してもらったとしても、通院が終了した後には特に関わりもなく、再び患者さんが院に来てくれるかどうかなんて患者さんの気分次第になってしまうわけです。(再び体を悪くしたって、また自分の院を選んでもらえるかなんてわかりませんしね。実際、再び体に痛みが出た際に別の治療院を選んでいる人は決して少なくないでしょう。)
しかし、リストマーケティングという手法を意識して行っている院は違います。
リスト、というのは顧客情報を使いやすい形で保持・利用するという概念を指して使われる言葉です。
1度来院された患者さんの情報を、ある程度使いやすい形で保存して、なにかあるたびに簡単に接触できるようにしているのですね!(保険診療であればレセコンに住所情報などが残ってあるでしょうからリストと言えなくもないですが、「使いやすい形」という点では、使っているレセコンの性能次第ではちょっと不便だったりすることもあるかも知れませんね。)
”リスト”という概念を使うマーケティング手法だからリストマーケティングと呼ばれたりしているわけですね!
この”リスト”を保持・利用するという概念を持てば、いつまでも「1度でも訪れた患者さんに対して」接点を持てるからこそ、リストマーケティングは治療院経営にも効果を発揮することができるのです^^
実際のリストマーケティングの効果
僕のクライアントさんには出来る限りリストマーケティングを意図して行ってもらえるように、日頃から患者さんの情報を”リスト化”してもらっています。
以前はメールアドレスをリストとして活用していましたが、正直最近ではほぼLINEでの登録によってリスト作成を行ってもらっている場合がほとんどですね。
届きやすいし、読んでもらいやすいし、LINEはリストとして活用できる媒体としてはめちゃくちゃ優秀ですからね^^
ちなみに、僕のクライアントさんも、
- 自院のリストに対して適切なメッセージを発信することで57枚のプリカ販売を既存および休眠患者さんに対して成約し、203万円の売上を作ったクライアントさん
- 自院のリストに対してメッセージを発信することで、事故患者さんを3名獲得したクライアントさん
- 自院のリストに対して適切なメッセージを発信することで17枚のプリカ販売を既存および休眠患者さんに対して成約し、57万の売上を作ったクライアントさん
など、しっかりとリストを活用して売上を作ることに実際に成功しているのです。
もちろん、これは一過性のものではなく、あなたがリストを保持し続ける限りずーーーっと繰り返し使い続けられる施策なのです。
正直リスト集めは初めてすぐに増えるものでもないので、僕のクライアントさんでもすでにLINEのリストが2000を超えている院もあれば、まだまだLINEのリストが200くらいの院もありますが、今後もコツコツとリストを増やしていくことができれば、来年再来年と時間た経てば経つほど、もっともっと成果が出やすくなってくることでしょう^^
まとめ.治療院でもリストマーケティングを行う
今回お話したように、リストマーケティングという手法を使えば、たとえ離脱や卒業した患者さんでさえ、簡単に接触を持つことが可能になります。
僕のクライアントさんで言えば、定期的に自宅で出来るケアの動画なんかを撮影してLINEで送ってもらったり、お役立ち情報などを流すなどして普段から継続的に関係性の構築をはかっていますが、普通に感謝のメッセージとか届いて患者さんに喜ばれているのが分かるそうです。(こういう普段の配信を行っていないと、いざセールスメッセージを送っても反応率がなかなか上がりませんからね。汗)
どうしてもリストマーケティングを行う上でネックになりやすいポイントは最初のリスト集めの部分ですね。
なんとか頑張って集めてくださいと伝えても、いつまで経っても登録数がなかなか伸びない先生も入れば、すぐにガツガツと行動を起こして500名とか600名くらいのリストをドカッと集めてしまう先生も居たりしますが、とにかくこのリストを定期的に集めるという流れを構築しなければ、そもそも使えないという点はリストマーケティングのネックと言えるでしょう。
しかし、それを超えてしまえば本当にあなたの院に大きな恩恵を与えてくれますよ!
もちろんメッセージを送ったからといって、100%常に何かを購入してくれるわけでもありませんが、タイミングさえ合えば上記でお話したクライアントさんと同じようにたまたまそのタイミングであなたの院の商品を購入しに戻ってきてくれる可能性だって十分にあるのです。
もしあなたが卒業した患者さんや、今来ていない患者さんを「顧客」とみなしておらず、今来院している患者さん「だけ」を「顧客」とみなしているのであれば、売上の観点からもフォローの観点からも片手落ちと言わざるを得ません。
ぜひ、リストマーケティングの手法をあなたの院でも取り入れて治療院経営を安定させるための柱として使ってみてくださいね^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
- 「いいね」ボタンを押す
ことをしてもらえると、とても嬉しいです。今後もガンガン情報を公開していくのでお楽しみに