現場で頑張りすぎていると治療院の売上は伸び悩んでしまうという現実

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全国的に緊急事態宣言も明けて、先月末くらいのタイミングからちょっと厚めに集客を行うように打ち合わせをしていたので、クライアントさんから続々と「新患さんが増えて、既存患者さんも戻って来てるから来院数が以前の状態に戻ってきている」というような報告をたびたび聞いています。

割と院内が忙しくなっているようで、充実感も感じられているようですね!

いやー、よかったよかった^^(まださすがに全クライアントさんが戻ったという訳ではないので、まだまだ頑張らなきゃですが!)

ただ・・・、ところであなたは普段、現場で1日何時間くらい施術を行っているでしょうか?

新型コロナの影響などで、いまいち来院数が少なくて施術時間が思うように伸びない先生も居れば、逆に来院数が多すぎて1日のアクションがほぼ施術だけで終わってしまう・・・という先生も居ると思います。

気持ち的には患者さんがパンパンに来ているほうが頑張ってる感じもしますし、ついつい油断しがちになってしまいますが・・・

実は、毎日患者さんがパンパンに来ていて稼働率が高くなりすぎて、身動きが取れなくなっているというのは、割と危険な状態なんですよ!

現場で頑張りすぎていると整骨院や整体は潰れてしまうという現実

すぐに潰れてしまうというほどではありませんが、それでも患者さんがパンパンで常に現場で施術を行い続けているような状況が続いていると、整骨院や整体の「経営」としての成長は止まりがちになったり、むしろ徐々に下降していってしまうことが多いのですね。

その結果、いずれ潰れてしまう・・・というような院も出てくるという可能性だってあるでしょう。汗

これはどういうことなのかと言うと。

 

施術時間は経営とは基本的に無関係

まずハッキリ言ってしまえば、施術をしている時間は「経営面での成長」という観点から見るとほぼ全く院の成長には関与しないんですね。汗

「え?そんなことないでしょ??」と思われるかも知れませんが・・・残念ながらそうなのです。(もちろん、初回問診での成約率や、通院指導などによる離脱防止など、単月の売上や現状維持には大きく影響しますが。)

 

例えば、トヨタの業績が伸びるかどうかは新車販売のコマーシャル戦略だったり、円安や円高などの外部要因だったり、ライン作業の効率改善のためのシステム化だったり、部品などのコスト削減だったり、新車の企画開発などなど、だったりするわけです。

残念ながら実際に車を作っている現場の工場で働いている作業員の方が、ひたすらライン作業を頑張ったからといって、来期の成績が2倍になる・・・なんて業績に大きく関わることはありません。

 

あるいは、コンビニの業績もそうですね。

立地の検討や、新製品の開発、流通経路の模索やフランチャイズ契約戦略などによって業績が変わるのであって、実際に店舗で働いているスタッフが1日1日を頑張ったって業績に反映することはなかなかありません。(とはいえ、社会的な問題を起こして営業停止、なんてことも今では起こりえるので「法を犯さない」だけのモラルは必要ですが。汗)

 

もちろん、車を作る作業員がいないと車は出来上がりませんし、品出しやレジ打ちをするスタッフがいないと営業ができないので、そういったスタッフが大事なのは大事ですよ!

そういう意味で「日々の売上」をしっかりと作ることが現場のスタッフや作業員の大事な仕事であることは間違いないでしょう!

ただ、あくまでもそれは「現場での作業」であり、経営成長に影響を与える要素とは別という話です。

 

 

施術時間ではなく、経営に影響を与える時間を作る

整骨院や整体院も同じで、院の売上が伸びたり、成長したりする院というのはほぼ確実に「施術以外に経営に影響を与える仕事」を行っている院なのですね。

施術時間をなんとか予約を工夫することで空き時間を作って(あるいは早起きしたりして)、その間にチラシを作ったりHPを修正したりといった集客に関わる時間を作ったり、年度末などの節目には新しい料金体系に変更するような施策を行ったり、スタッフ全員の成約率が上がるようなツールを用意したり、スタッフに対して技術指導の時間を割いたり、新しいアップセル商品を導入したり・・・と、院の売上を伸ばすためには施術以外の時間が大事だとわかっているのですね!

 

しかし、施術時間が増えれば院が成長してると思っている先生は患者さんがパンパンになれば院を締める時間を遅くして施術を行ったり、あるいは院を早く開けて患者さんを迎え入れたりしてしまうわけです。(そして、疲労がたまったからといって夜はすぐに帰って休むようにしたりね。)

その結果、作業時間ばかりが伸びていって、大事な「経営」に関わる作業を行う時間が削れていったりしてしまうのです。

治療家として1人でも多くの患者さんの施術を行おうとする姿勢自体は素晴らしいものですが、それをスタッフさんがするならまだしも、経営者であるあなた自ら「経営に影響を与える仕事の時間を削って」までそれをしてしまうと、確実に院としては力が弱まって行ってしまうのです。汗

 

 

 

まとめ.常に経営に影響を与える仕事の時間を確保する

患者さんの人数が増えてくると、どうしても現場で施術する時間のほうを確保しようとして動いてしまう先生が多いです。

それはそれで確かに必要なことではあるのですが、その結果どんどん集客や経営の仕事をする時間を削っているのであれば気を付けてください。

本当に診療時間をだらだらと伸ばすのが正しいのか?

いっそ来院数をコントロールして、しっかりと経営の仕事をする時間を確保したほうがいいのではないのか?(実際、1人院長で本当に売上が高い院というのはけっこう休みが多いです。スタッフさんが現場で働いていて、経営の仕事に関わる仕事を院長かオーナーが別でやっている院は、開業時間も日数も多い傾向にありますけどね。)

診療時間を長くすることがそのまま院の本当の底力や成長力に関わってくるわけではありません。

ぜひ普段からしっかりと「自分は今経営に関わる仕事の時間をしっかりと確保できているだろうか?」ということを自問自答してみてくださいね^^

 

 

 

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