あと1週間もすれば2023年、今年もいよいよ終わりが近づいてきましたね。
果たしてあなたの院は今年大きな飛躍を遂げることができたでしょうか?
どちらかといえば足踏みの1年だったでしょうか?
あるいは、来年に向けての展望を描いて力を溜めた1年だったでしょうか?^^
今回のお話は治療院経営を安定・発展させていくための「お金」の話について触れたいと思います。
過去にも何度か、年末の時期になると触れているテーマなのですが、本当に大事なことなのでぜひ意識されてみてくださいね!
経営者ならばお金を使う順番を意識することも大事
ちなみに、今回のお話はあなたが自身の院を成長・発展させていくつもりがなく「食べていければいいかな・・・」という感じで毎年の経営を行われているようであれば気にしなくて構いません!笑
しかし来年以降、より自分の院を成長・発展させていきたい先生に取っては必ず意識しておかなければいけない内容になります!
というのも・・・
成長・発展させていきたいという先生ほど、スタッフに対してなんかにも「もっと待遇をよくしてあげたい!」なんていう素敵な想いを持っている先生が多いからなんですね!
これが悪いとは言いません!素晴らしい想いなのですが・・・これを優先させすぎて経営を傾けて、結果的にスタッフに苦労をかけるのは本末転倒だよってことです。
あくまでも治療院を存続させて、成長・発展させていくことが経営者さんのもっとも大事な責務ですからね!
院をしっかりと成長・発展させることができれば福利厚生を完備することも、(後から)給料を上げることもちゃんとできますしね^^
そのためのステップとして、今回のような話を意識してもらいたいということです。
治療院を成長・発展させるためのお金を使う順番
結論から言えば、治療院を成長・発展させるために優先的に回していかなければならないポイントは
- 顧客開拓
- 設備投資
- 社員教育
- 内部留保
- スタッフ還元
といったような具合になります。
まず顧客開拓ですが、これが治療院を成長・発展させるためにもっとも重要な要素となります。
治療院の最大の資産は患者さんですからね^^
この最大の資産を来年もより増大させるためにこそ、まずは手持ちのお金を使っていかなければなりません。
そのために
- ホームぺージの改善(作成)
- PPC広告への投資
- ホットペッパービューティーなど有料のポータルサイトへの掲載
- チラシの配布
- 看板やタペストリーなどの新規作成
などなど、新たな新規集客につながるような導線にまずは投資していかなくてはならないのです!
この基盤に対してしっかりと投資を繰り返していくことが治療院経営を成長・発展させるもっとも優先順位の高い投資先ですよ!
次に考えるべきなのが設備投資への増強です。
大きな話になってくると、分院の展開や、より良い立地への移転なども検討する必要がありますが・・・
今の院だけのことを考えても
- 新しい機械の導入
- 決済システムの導入
- 古くなった設備の更新(機械の修理やタオルなど消耗品の交換等)
- 各種マニュアルの作成
- 求人への投資
- 内装の変更
なんかも設備投資となってきます。(求人は設備とは違いますが、院のキャパを広げるという意味ではこの枠に近い考えで動かなくてはなりません。)
このタイミングで言えば、インボイス制度の導入に対応した新しいレジなんかの購入を検討している院もあるかも知れませんね。
あるいは、痩身機器や発毛機器などの新しい機械の導入なんかは、直接新しいメニュー作成などにも関わってくる大事な案件になります。
新しいメニューの導入(がうまく行くこと)によって1年で大幅に売上を増加させる院があるのも事実です。
また、決済システムやマニュアルが完備されることによって、マンパワー抜きで現場が動くようになっていきます。
どうしてもスタッフの入れ替わりが起きてしまう以上、人が多少入れ替わったとしても安定して現場が回るようになる、というのは想像以上に治療院の成長・発展への力になってくれますよ^^
次に優先して考えるべきなのは社員教育となります。
治療院では、先生自身が商品、といわれるほど先生自身の能力が大きく関わってきます。
当然スタッフ1人ひとりの能力も(入れ替わることが前提だとしても)とても大事なものになってきます。
- 手技やサービス向上のためのセミナー参加
- スタッフのトレーニング用のDVDや教材の購入
- 他の治療院への見学や出張
など、給料として還元するのもいいですが、先に行うならばまずは能力値の向上といった形でスタッフに還元することを考えたいところですね!(意欲の高いスタッフだと、この部分に大きな価値を感じてくれるスタッフもいますからね^^)
ここまでのことにまずはしっかりとお金を使うことで、治療院の成長・発展への勢いがつきます。
そうした上で、スタッフに実際に給与といった形で還元することを考えていかなければならないのです。
とはいえ、経営には何があるかわかりません。
できることであれば、内部留保という形で何かあった時に使える「守り」のお金を残しておくことも考えておきましょう。
実際、最近は毎年どこかしらの地域が自然災害に見舞われていますからね・・・汗
水害・地震・台風・大雪などなど・・・
正直、日本は天災が多い地域だと思います。
新型コロナだって、まぁある意味自然災害みたいなものでしょう。
院長が新型コロナに掛かってしまって営業を少し停止しなくてはいけなかった院でも、内部留保があることで精神的に余裕を持てた先生もきっと多かったはずです。
いざとなっとき、診療をしばらくお休みしなくてはならなくなっても大丈夫な程度には内部留保としてお金をプールしておくことも大事ですよ!
必要なことに先に投資を行い、守りのための内部留保もある程度できたのであれば、あとは心置きなくスタッフへと還元してあげてください^^
この段階までしっかりとできているのであれば、経営の基盤はしっかりと出来ているでしょうから、スタッフの給料を上げるなどしても経営が傾くような失敗はないはずです。
まとめ.気持ちも大事だけどまずは地固めが大事
治療院経営というのは長期戦です。
残った利益を効率的に再投資し、院を成長・発展させる。
そうすることで初めて、より多くの還元をスタッフに対して行えるようにもなっていくのです。
「スタッフにより多くのものを還元したい」
その気持ちが大事だからこそ、本当にスタッフに多くのものを還元できるよう、院を成長・発展させなければならないのです。
多くのものを持っていなければ、大きな還元もできませんからね!!
急がば回れ、というわけではありませんが、焦らずにじっくりと地固めを行ってからスタッフに還元できる基盤を作ってみてくださいね^^(スタッフに還元するつもりがないから、利益を院のためにどんどんつぎ込む、というのはいつかスタッフから大きなしっぺ返しを食らうでしょうから、そういうのはやめてくださいね。笑)
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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