治療院の商品は施術よりもむしろ「人」であることのほうが多いです。
そういった意味から、優秀なスタッフや、魅力的な人柄のスタッフに恵まれれば、それだけであなたの整骨院経営はぐっと楽になることは間違いありません。
実際、売上がしっかり上がっている治療院さんのスタッフさんはマンパワーも高く、魅力的なスタッフさんが多いです。
しかし、現実的には自分の望むようなスタッフがなかなか現れてくれない場合がほとんどです。
では、どうすればあなたの望む優秀なスタッフが来てくれる確率が上がるのでしょうか?
もうそろそろ2023年もやってきますし、この時期くらいから3月末までにかけて求人に力を入れていく院も多いことでしょう!
今回はそういった先生のために、求人についての決して優しくないお話を伝えていきます。
目次
魅力的な人材を確保するためにしなければならないこととは?
そもそも多くの人が勘違いしているのが、ほとんどの経営者さんにとって、「どんな能力を備えていれば自分の院にとって優秀な人材足りえるのか」が決まっていないということです。
ただ漠然と、いいスタッフが欲しいなーとか、あるいはとりあえず資格持っている人がくればいいなー、程度のことしか考えてなかったりするということです。
これではやっぱり優秀な人材があなたの目の前に現れてくれることはありません。
まずは自分の欲しい人材を明確にすることが大事
世の中不思議なもので、引き寄せの法則というものは間違いなく存在します。
オカルトとかそういった話ではなく、あなたがしっかりとアンテナを立てなければ、どんな優秀な人がいても、あなた自身が気づかないってことです。(逆にアンテナさえしっかりと経っていればこそ、そのアンテナに探している物や人が引っかかるということですね。)
コミュニケーション能力が高く、ハキハキと明るくしゃべれる人が欲しいのか?
数字に強く、頭の回転が早い人が欲しいのか?
自分がパソコンが苦手だから、パソコンやウェブ関連に強い人が欲しいのか?
成長意欲が高く、ギラギラしてる起業家精神を持った人がいいのか?
独立志向よりも、長くずっと院に居てくれるような安定志向な人がいいのか?
新卒の若い人がいいのか?(中途採用を視野に入れた)十分に経験を積んだ人がいいのか?
男性がいいのか?女性がいいのか?
求める人材と言っても、考えることは沢山あります。
面接に来たときに始めて考えることではないのです。
あなたが欲しい人材像を明確に思い浮かべれば浮かべるほど、求人誌やハローワークに提出する書類の項目、求人サイトに書き込む項目は詳しくなっていきます。
だからこそ、あなたの本当に欲しい人材があなたの目の前に現れる可能性が高くなるのです。
まずはしっかりと、本当にあなたが求めている人材像を思い描きましょう。
求人に出せる金額(雇用条件)を高くする
次にすることは・・・
売上をあげることです。笑
皆さん目を背けがちなのですが、現実問題で給与の額というのは絶対的に重要です。(それが全てという訳では無いですが、もっとも分かりやすいポイントとしての重要性は絶対ですね。)
同じ職種で同じような雇用条件なら、普通は給与が高いほうに先に面接にいきます。
これは避けようのない現実です。
かといって、じゃあ求人サイトに載せる額をとりあえず高くしよう!とはいきませんよね?笑
ですので、優秀な人材を確保したいのであれば先にしっかりと今の状況で売上を高くするのが先なのです。
売上があがるから人件費にかけれる予算もあがるし、結果的に求人に出せる金額も上がります。
そしてあなたの地域で1番の給与とは言いませんが、せめてあなたの地域の同業種の中で1番の給与を提示出来るようになってください。
あるいは、給与だけでなく福利厚生面でも同様のことが言えますね。
福利厚生面における手当が手厚いからこそ、求人における面で魅力的に映るようになるのです。(独立志向のスタッフを求めているのであれば、ある程度は福利厚生などには目をつぶってくれる人材も居たりはしますが。)
そうすれば、その業界に入りたい人にとっては、何か特別な理由がない限りはあなたの治療院は常に面接の候補で地域1番手になれるのです。
面接をかなり厳しくする
売上をあげ、求人の給与額(福利厚生含む)を高くすれば、自然と面接の連絡が入る回数が増えます。
それも、最初にあなたが描いた人物像に近いような人からの連絡です。
しかし、それでもやはり実際に人を見てみないと本質はわからないものです。
だからこそ、面接は落とすくらいのつもりで厳しめに行い、出来る限りその人の本質を見ていくようにします。
これまでは求人の連絡すら少なくて困っていた先生からすれば、せっかく来た求人を落とすことはすごく勿体なく感じるかも知れません。
あるいは、求人も広告費がかかりますから、そのお金が勿体ないと感じるかも知れませんね。
すぐにでもスタッフが欲しいという焦りだってあるでしょう。
しかし、それでも厳しく面接は行なったほうがいいです。
中途半端な気持ちのスタッフを雇うほうが、よっぽどそのあとの時間もお金も失うことになります。
安心してください。
最初のうちは落とすことが怖いかも知れませんが、本当にあなたが地域の同業種の中で1番高い給与を提示さえ出来ていれば、次から次にちゃんと面接の連絡はかかってくるからです^^
まとめ.だから大企業には優秀な人材が集まる
今回の話は全員が今すぐに実行できるような甘い話ではなかったと、私も思っています。
給与額(福利厚生も)を高くするために、売上をあげることだって簡単なことでは無いですよね。
それは分かっています・・・が、それでもこのことから目を逸らしてはいけないのです!
給与やボーナス、福利厚生を大企業が高くするのは、少しでも面接の時点で多くの人を呼び込み、その中から少しでも優秀な人材を確保するためなのです。
何も大企業と張り合えと言っているわけではありません。
あくまでも、あなたの地域の同業種の中で勝てるようになりさえすればいいのです。
今回はあくまでも優秀な人材を確保するための求人段階での戦略の話です。
このように求人するのが現実的に厳しい先生は、最初から優秀なスタッフを確保するのではなく、あなたの院に来てからの教育システムを強化することで、普通のスタッフを優秀なスタッフへと変えられるように教育システムのほうを作成しましょう。
しかし、この状況を作れる先生は少しでも早くこの状況を作ることにより、常に最高の人材をあなたの院で確保しつづけ、地域の他の治療院よりも優位に立った経営を行い続けることができます。
強者が強者で有り続けるのには理由があるのです。
特に2022年は柔道整復師の合格数も例年よりかなり少なく、かなり求人が大変だった院も多かったですし、2023年ももしかすると再び合格者数が少ない年になるかも知れません。
だからこそ、スタッフの雇用を行いたい先生ほど本気で求人に対して正面から向き合って取り組んでいかなければならないのです!
ぜひそのことを念頭において、求人戦略を走らせてみてくださいね^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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ことをしてもらえると、とても嬉しいです。今後もガンガン情報を公開していくのでお楽しみに!