治療院の売上を上げる基本公式である「カルテ枚数」×「頻度」×「単価」。
この中でも特に「頻度」というのは、院内での現場努力によって非常に動かしやすい数字と言えます。(単価なんてのは、特に今すぐ上げよう!!って思っても上げられなかったりしますしね。汗)
当然「頻度」をしっかりと伸ばそうと思ったら、患者さんに対しての継続通院の重要性の理解度UPのための教育や、しっかりとした通院指導、予約獲得が必須となります。
今回は特に珍しい手法とかそういった話ではなく・・・むしろ初歩の初歩とも言える通院指導の話になりますが、もしあなたが現在「ちょっと患者さんの通院ペースが遅いんだよな・・・」「なぜか月あたりの平均来院頻度が少ないんだよな」と感じているのであれば、ぜひ通院指導におけるこの基本を押さえてみてくださいね!
目次
治療院の通院指導の初歩!ここで来院頻度に差がつく!
新患さんを増やすのは、(紹介やSNS、評判などからの流入を除けば)残念ながらお金も時間もどうしてもかかってきます。(とはいえ、しっかりと広告費をかけていくというスタンスは間違いなく大事ですけど。)
それに対してすでにあなたの院に来ている患者さんの来院「頻度」をあげる施策というのは(DMなんかを送る施策を除けば)基本的にはお金もかからず、しかも今すぐにでも試せるものなので、とにかくまずは売上を伸ばしたい!毎日の来院数を増やしたい!という先生にとっても非常に魅力的な施策となります。
なんと言っても、来院している目の前の患者さんに対して適切なトークを行うだけですからね!
では、どういった部分に気を付けることが一番てっとり早く通院頻度を上げることができるのかというと、大前提の初歩として「予約を取り逃さない」ということが大事になってきます。
1人の患者さんでも早い段階で予約が取れないと、そのまま離脱に繋がり、一気に平均の来院頻度を下げてしまうことになりますからね。汗
まずは既存患者さんから良いペースで予約をしっかりと入れられるよう、通院指導の基本を押さえていきましょう!
必ず予約は会計前に取るようにする
まずは予約を取るタイミングです。
たまに会計が終わった後に予約を取るようにしている受付さん(先生)がいますが、これは可能な限り、というか絶対に早く変えたほうが良いです。
何故ならば、会計が終わるまでは当たり前ですが患者さんは帰ることができません。お金を支払っていないわけですからね。
しかし会計が終わった後であれば、極端な話予約を取らなくても患者さんには帰る権利が生まれるわけですね。
患者さんだって忙しいわけです。そんな時に会計が終わった後に「次回はどうされますか?」なんて言われても「ちょっとまだ予定がわからないので、予定がわかったらまた電話します」と言われてしまうのがオチなのです。(絶対とは言いませんが、こう言われて予約されずに帰る確率はかなり上がってしまいます。)
ですので、必ず予約は会計が終わる前に取るようにしましょう。(理想を言えば会計時ではなく治療が終わった直後に先生がその場で患者さんと次回予定日をすり合わせてしまう方が良いです。受付は再確認による念押しにすることで忘れにくくもなりますしね。)
予約時間は二者択一
次に気を付けるべきことは患者さんに「次回はいつ来られますか?」と患者さん側に主導権を放り投げてしまわないようにすることです。
これ、通院に慣れてきた患者さんに対して治療家がどうしてもやってしまいやすいパターンなんですね。汗
この予約方法を取っていては、いつまで経っても患者さんの通院頻度は上がってきません。というか予約自体が取られなくなります。(もうすでに半年とか1年とか継続して通っている人は別にして。)
何故ならば患者さん自身はどれくらいのペースで治療院に通えばいいかなんてわからないからです。
であれば自分にとって通いやすいように予定を取ろうとするに決まってるじゃないですか。(実際には症状的にはもっと詰めて治療したほうが良いにも関わらず、患者さんに判断を任すのは治療家としても考えものですよね。)
そうではなく、「〇〇さんの状態だったら、次回は明日か、明後日くらいにはもう1度施術をしていきたいのですが、どちらか来れたりはしないでしょうか?」と聞いてあげたほうが患者さんも安心するし、選びやすいのです。
あくまでも治療家目線として、患者さんにとっての最善をしっかりと提案していく。そのスタンスが大事なのです。
そしてそのうえでどうしても都合が付かないようであれば、最短で来れる別の日を伺って予約を調整していけばいいのですね^^
無理に来院日を押し付けたいわけでは無く、まず最初は治療経過としてベストな日にちを先生側からまずは提案して、それがダメなら次・・・という風に予約の取り方にも気を遣う必要があるってことです。
予約時間は詰めて入れる。無条件にただ空いてるところに入れない
例えばこんな予約状況があったとしましょう。
(この表は患者さんに見せないとして)こういう場合に予約を入れる場合には必ず下記の図にあるように①か②の位置でまずは予約を提案しなければなりません。
途中がっつり空いてるから・・・なんて言って3枠連続で空いているところの真ん中なんかに平気で患者さんの予約を入れてはだめですよ!
患者さん(特に新規に近い患者さん)は常に自分の身体が不安なわけです。
そんなときに思いきって予約した治療院が全然流行って無さそうに見えたらどうですか?
「失敗したかなー。。。」って思ってしまいますよね。汗
そうではなく、出来る限り前後にも他の患者さんがいるところに予約を詰めていれることによって、自分が来る時にも他の患者さんがいる、自分が帰る時にもまた別の患者さんがいる、という場面をしっかり見せることで「ここはちゃんと流行ってるんだな」という印象を与えるのです。(ある程度まとまった空き時間を残しておくことで、もし新患さんから予約の電話が入ってきても入れることができますしね!)
そうすることで相手は安心しますし、何より予約を入れる際に「当院は予約が詰まっておりますので、早めに予約を入れてください」と帰る前に予約の案内に説得力を持たせることができるのですね!
この流行っている感じを相手に印象付けることは非常に重要ですので、ここも通院指導の際は意識されてみてくださいね^^
まとめ.通院指導を徹底することで予約ペースは早くなる
今回話したことは初歩的なことですが、だからこそ非常に重要です。
やろうと意識すれば誰でもできるようなことです。
それなのに、やらない先生が意外と多かったりするのです。汗
患者さんがなぜか予約を取らずに帰ってしまう。
予約のペースがどうしても早い段階から週1回以上離れてしまう。(早い段階で通院ペースが空きすぎてしまうと、継続の回数券の再販確率も下がる傾向にありますよ!)
これらは患者さんのせいではなく、治療院側の問題というケースも非常に多いのです。
実際僕のクライアントさんでも、これまで通院指導の主導権を患者さんに取られてしまっていた先生が、しっかりと自分手動で患者さんに通院指導をするようになってから、月の平均の来院頻度が全体で「1」以上伸びた先生も少なくありません。(全体で平均1回伸びると施術回数はかなり伸びますし、売上にも大きな影響を与えますよ!)
ぜひ今回のことを意識して、しっかりと患者さんの予約と通院ペースに対する「コントロール感」を持てるようにしてくださいね^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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