あなたが現在1人治療院で頑張っており、できれば今後もっと売上を伸ばしていきたいと思うのであれば・・・
そのためには当たり前ですが、目の前で起こっている課題を解決し次のステージへと進むためのステップアップをしていかなければなりません。
そして多くの場合において、1人治療院で発生してしまう問題のパターンというのは大別すると似通ってくるのですね!
1人治療院という規模であれば、これまで誰も体験したことのないような未知の問題にぶち当たるようなことは、(何事にも例外があるとはいえ)ほぼあり得ないってことです。
つまり、ある程度パターン化して問題解決に取り組んでいけるってことです!
これは、これから治療院を伸ばしていきたいと願う先生からすれば、非常に喜ばしいことと言えるでしょう。
そこで今回は治療院経営を行う際に起こりやすい問題のパターンについてそれぞれの対処に対する考え方をお伝えしていきます。
目次
治療院経営に起こる問題の順番は決まっている
治療院経営に起きる問題というのは(大きな枠で考えると)実はとてもシンプルです。
技術力がなくて患者さんがそもそも治せない・・・という問題は別問題として、1人治療院の経営上起こる問題はほぼ鉄板で
①患者さんが来ないという問題
↓
②患者さんがリピートしないという問題
↓
③患者さんが残らないという問題
↓
④(時間)枠が足りないという問題
という流れで現れることになります。
つまり、あなたが「今」の問題を対処したあとには、「次」にどんな問題が起こるかも十分に予測がつくということなんですね。
患者さんが来ないという問題
ここはマーケティングをまったく意識されていない先生が最初に躓きやすいポイントですね。
近頃では治療院業界でも徐々にマーケティング意識がどんどん広がっており、何も意識しなくても患者さんがどんどん来てくれるという時代ではなくなった・・・・・・と実感している先生も多いでしょう。
保健診療メインの治療院であれば紹介もまだまだ多かったりしますが、自費治療院となるとやはりそれなりの価格となる分、紹介で来院される新患さんの数も保険でやっていた頃と比べて少なめになったりと、新規集客に苦労する傾向は顕著に現れたりしますね。
現状この問題にぶつかっている先生は、この問題を打破するために
- HPの改善
- PPC広告の導入
- MEOへの努力
- 各種SNSの上手な活用
- チラシ集客の実施
- 店頭看板・ブラックボードなどの工夫
- ポータルサイトへの登録
- 紹介法の見直し
などなど、あらゆる媒体を見直し、やっていないのであれば実施していくことが求められます。
この問題を突破するためのポイントは「集客のために広告費を使う」(と同時に各媒体の上手な活用法も学ぶ)というマインドセットを身に付けることですね!
未だにどうしても集客にお金を使うことに抵抗を持っている先生も多かったりするのですが、これからの時代なかなかそんなことを言ってる場合ではなくなってきますよ!(というか、すでにそんな場合では無くなっていますよ!)
「苦しい中で先に広告費に投資するからこそ、成果が得られる」ということをとにかく実践していきましょう!
患者さんがリピートしないという問題
新患さんが十分に集まり始めると、次に新患さんがリピート(初動で言えばまずは2回~6回程度の通院)してくれないという壁にぶつかることが多いです。
もちろんここは先生によっては全く問題なく突破される先生もいますが、それとは反対に本当になっっっかなかこの問題から抜けられずに停滞する先生も少なくありません。
とくにここはこれまで保険診療でやっていた先生が、自費移行や自費導入した際に躓きやすいポイントと言えますね。
この問題を突破するためのポイントは「お金に対するメンタルブロック」を外すことと、「初回問診そのものの見直し」、「治療計画の提案や通院指導の方法」になります。
特にこれまで「初回問診」を勉強することなく感覚でやっていた先生は、一度ここで問診をしっかりと見直すことをオススメします^^
そもそもどんな問診をすればいいのか分かんないんだよ・・・って先生は、このブログでも何度も取り扱ってきているので参考にしていただけると良いと思います。
患者さんが残らないという問題
新患さんが来て、リピートも取れるようになってくると、人間欲深いもので患者さんにもっと長く継続して通院してもらいたいとか、複数回続けて回数券やプリカを買ってもらいたいという気持ちになってきます。笑
そういった感情面は抜きにしても、治療院経営を安定させるためには多数の既存患者さんがいることに越したことはないので、リピート以上の「既存患者」さんや「ファン患者」さんを増やしていくということはとても大事になってきます。(そして治療院経営を安定させるという面で考えた時、これは非常に正しい考え方になります。)
この部分になってくると現場だけの頑張りではなく「ステップレターの手渡し」だったり、「ニュースレターの配布」だったり、「継続向け商品の開発」や「LINE公式アカウントや顧客管理ツールでのフォロー」だったりと現場外での仕組み部分が非常に大事になってきます。
この問題を突破するためのポイントは「治療中(現場)以外の仕組み化」に目を向けることと言えるでしょう。
ここがしっかりと仕組み化されて、既存患者さんから大きな売上が常に上がるようになってくれば本当の意味で治療院経営の安定化の第一歩が踏み出せたと言えますね!
時間枠が足りないという問題
上記の部分まで達成できれば、治療院の売上に困る・・・という状況はほぼほぼ脱して来ているはずです。
少なくとも損益分岐点は超えて、ある程度の利益が残る程度には治療院の経営は安定しているはずです。
が、ここまで来ると必ず「キャパオーバー」の問題が1人治療院の前に立ちはだかります。
予約制だととくに特定の時間がパンパンになったりと、目に見えてこの問題が目立つようになります。
基本的にはここで1人治療院の院長は大きな決断に迫られることになります。
飽和した状態を緩和するためには大きくわけて2つ、
- キャパを広げる(スタッフを雇う、単純に診療時間を長くする・診療日数を増やすも含む)
- 単価を上げて客数を絞る(施術時間を短くする・時間単価を上げるも含む)
のどちらかを選ぶことでしか、院に対して大きな改革を起こしづらくなるのですね。(もちろん、現在のライフスタイルをゴールとして、その状態を長く続けていくという選択を選ぶ先生もいます。人は絶対に雇いたくない、という先生もいますしね。)
ここで単価を上げることで客数を絞った先生は、また①番目の問題にステージが戻り、同じことを繰り返していく形になります。
値上げ後の価格帯でも新患さんの集客がうまくいけば、もう一段階売上を伸ばすことがきっと達成できることでしょう^^
そしてスタッフを雇うという決定をした先生は、経営という問題から、次の人の問題というステージへ大きく転換していくことになるのです。(スタッフを雇って複数人で行っていく治療院経営は、そこからまた別の問題が発生するのですが、今回は割愛します。)
この問題を突破するためのポイントは単価を上げるにせよ、人を雇うにせよ、ある意味では「覚悟を決める」ことと言えるでしょう。(もう集客方法などの基礎的なことは、すでにある程度こなして来ているはずですからね^^)
まとめ.あなたは今どのステージ?
1人治療院を拡大していく流れというのは大枠で考えれば実はとてもシンプルです。
細かい手法などについては、必要な分は勉強していくしかありませんが、大きな流れ自体は非常にイメージしやすいと思います。
本当にこのステージを解決していく流れに沿って順番に問題を解決していけば、だんだんと売上は伸びていきます。(場合によっては一気に売上が伸びるケースもあるでしょう。)
逆にこの流れを無視して、他のことをしようとしても必ずボトルネックが発生して売上が伸びていかないのです。
そして、これを常に意識することによって問題が起こった時にも冷静に対処できるようになるのですね^^
色々学び過ぎて、逆に頭の中がこんがらがってしまっている先生ほど、一旦冷静になってシンプルな思考に立ち返ってみることをオススメしますよ!
ぜひ、この流れに沿って問題を解決していき、あなたの治療院経営を盛り上げられるように頑張ってみてくださいね!
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
- 「いいね」ボタンを押す
ことをしてもらえると、とても嬉しいです。今後もガンガン情報を公開していくのでお楽しみに