いろんな先生をコンサルしていると「モチベーションが下がった時はどうすればいいか?」「スタッフのやる気が持続しない・・・なんででしょう?」なんていう質問をよく受けたりします。
いや、ほんとスタッフのケースも含めれば結構な頻度でこれ聞かれるんですよね。汗
もしかしたら、あなたも「モチベーションが下がった、、、」なんてことを普段から思ったり考えたりすることもあるのではないでしょうか?
この問題に対する最初のアプローチは「モチベーション」と「やる気」というものが、そもそも「別物」であることをしっかりと認識し、それぞれに対して「別のアプローチ」で解決しなくてはいけないことを知らなければならないということなんです!
何度かブログでも伝えていますが、こういったメンタルコントロールを全く知らないことと、知識として把握しておくことは、いざという時の対応に違いが出てきますので、ぜひ身に付けておいてくださいね^^
目次
モチベーションとやる気の違いとは?
ほとんどの人が「モチベーション」と「やる気」を区別することないまま、なんとなく言葉として使っています。
もちろん日常生活をただ送っていくだけであれば、それほど明確に区別する必要もありませんが、ビジネスとして真向から向き合っていくのであれば、この点についてはしっかりと分けて理解しておくと助かることが結構あるのです。
それなのにここをごちゃ混ぜにしたまま放置してしまうから、解決策までぼやけてしまうんですね。
なので、まずはそれぞれの言葉をしっかりと区別していきましょう。(この区切りは辞書での意味的なものではなく、あくまでも僕の中での区切りです。自分はそうは思えない、というのであれば、それはそれで今回の話は流してください^^)
モチベーションとは?
モチベーションとは、motive(動機・目的・人に行動を起こさせる内部的な衝動)を語源とした用語(motivation:人が何かする際の動機づけや目的意識)です。
つまり、モチベーションとは自分の人生において達成したい目的や、自分の行動するための起源となる動機を指すものなんですね。
例えば、
- プロの野球選手になりたい
- 将来独立開業して自分の院を持ちたい
- 結婚して子供が出来たら立派な父親になりたい
- 家族を幸せにしたい
というような感じです。
目的である以上、基本的には達成したり、よりやりたいことが見つからない限り、モチベーションというのは出たり消えたりするものではないってことです!(宇宙飛行士になるのがモチベーションで、宇宙飛行士に無事なれた(達成)だとか、あるいは幸せにしたいと思っていた家族が事故で突然亡くなった(前提の消失)、など場合によってはモチベーションそのものが消滅するケースもあるにはあります。ただ、多くの場合そんなケースは稀なはずです。)
やる気とは?
それに対してやる気とは、enthusiasm(熱意・やる気)、つまり燃料やエネルギーを指す言葉なんですね!
例えば
- 車でいえばガソリン
- スマホでいえば充電
- リモコンでいえば乾電池
というような感じです。
何が言いたいかっていうと、基本的にやる気というのは「使えば使っただけ減っていく消耗するもの」ということです!
消耗品で減ることが大前提というのが、モチベーションとは大きく違ってくるのです。
モチベーションとは違い、朝起きた時まではやる気MAXでも、頑張り過ぎればその日の夜にはやる気が大きく減ってる、ということも十分にあり得るのです。
「モチベーション」を達成するために、「やる気」という燃料を使い続ける
このように、「モチベーション」とは言わばたどり着きたい目的地であり、そこに向かって走るために「やる気」という燃料を消費して、毎日僕らは頑張っているわけです。
ここをしっかりと分別すると、はじめて「モチベーション」にも「やる気」にもアプローチすることができるようになってきます!
モチベーションとやる気にアプローチする2つの方法
モチベーションを見失った時には
上記でも述べたように、モチベーションとはそもそも目的意識です。
昨日あったモチベーション(動機)が、朝起きたら「今日はモチベーションが上がらないなぁ、、、」なんて普通は起こりえないってことです。
起きたら動機が消えていた、って普通なら考えられないですよね?笑
ただ、場合によってはモチベーションそのものが見つかっていなくて、行動する理由が生まれていない先生やスタッフさんはたくさんいます。
スタッフさんでいえば将来自分がどんなことをしたいか、まだ決めかねている時期だったり、院長であれば独立と同時にモチベーションが消滅し、そのまま惰性でただ院を廃業させないように頑張っている先生も居たりするわけです。
このようにモチベーションを失っている時期に必要なのは「ビジョンを明確に描くこと」になります。
自分が将来こうなりたい、という夢をビジョンマップ(将来地図)に書いてみたり、過去の目標を達成してしまったのであれば、改めて次のステージの夢を描きなおしたり、次に自分が進んでいきたいモチベーション(動機・目的)を再び手に入れるのです!
あるいはスタッフさんを雇っているのであれば、スタッフは「やる気」がないのではなく、もしかしてそもそも「モチベーション」となるビジョンを自分が描かせてあげられてないのではないか??と一度考えてみましょう。
実際ビジョンを思い描かせられてないからスタッフがイマイチ仕事に本気になれていない・・・というケースは多いですし、スタッフに将来像を明確に描かせてあげるというのはミーティングなどの時間を通して可能だったりするわけですから、そこは経営者さん自身の役目ですよ!
こういった作業を一切スタッフにさせていないのに「スタッフが熱意を持って仕事に取り組んでくれない・・・」なんていうのは、実は自業自得だったりしますからね!!
こういったモチベーションの喪失(あるいは元々持ってない)により、進むべき方向が分からず、仕事自体のやる気や体力があっても空回りしてしまうのです。
今改めて、ゆっくり自分を見つめなおしてみた時に、本当に「あ、そういえば今の自分にはどうしても達成したいほどの動機・目的が無いや・・・」と思うのであれば、日々の業務を一旦置いてでも、一度自分もビジョン・将来を描きなおしてみることをオススメしますよ!
やる気が無くなった時には
上記でも述べたように、やる気というのは比較的簡単に増えたり減ったりします。
人に褒められただけでも、やる気が出たりしますし、二日酔いや寝不足だけでもやる気は減ったりします。(将来独立したい!っていうモチベーションは消えてなくても、二日酔いで頭がガンガンしてる午前中にやる気出せって言われてもしんどいでしょ?笑)
そう、やる気は増えたり減ったりしていくのが大前提なのです!
このように「やる気」というのはガソリンのように使えば減っていくものなのですから、ここで大事なのは自分の中でやる気を回復させる手段を明確にしておく、ということになります。
これは肉体的な休息はもちろん、精神的な休息も大事になってきます。
例えば、
- 深酒はしない(肉体的休息)
- 適度な運動を行う(肉体的休息)
- 睡眠時間は十分とる(肉体的休息)
- 休日は趣味の釣りにでかけてエンジョイする(精神的休息)
- たまに山登りに行って大自然に触れる(精神的休息)
- 非日常体験のために長期休暇は(家族と)旅行を楽しむ(精神的休息)
というようなことです。言ってしまえばコンディションを整えることだけでも「やる気」というのは一定量確保できたりすることが出来るものなのですね。
「やる気」とは精神的なエネルギーなので、肉体だけでなく、精神的な休息も大事になってきます。
休みの日に目的もなく、ただだらだらゴロゴロとして過ごして肉体的には休めても、何か心が晴れない・・・・・・というのは、精神的な休息が取れていなかった証拠です。これではやる気が回復しきれない場合も多々あります。
僕の場合でいえば、自分の中で「うーーーん。。。今日は全然やる気が出ないぞ?」って時は、きっぱりと仕事はあきらめて、映画を借りに行くようにしています。(5パーセントの奇跡だったり、ショーシャンクの空にだったり、最強のふたりなんかだったり、人間賛美のような映画を見ると、自分の中でやる気が復活していくのがわかるからです^^)
たった2時間くらいの気分転換でやる気が復活するんですよ?最高じゃないすか?笑
ドライブとか映画みたいに短時間でやる気が復活するようなものもあれば、山登りとか釣りとか旅行みたいに時間がかかるものもあるかも知れませんが、そこはご自身でうまく時間を使ってちゃんとエネルギーを回復できるスケジュール管理をおこないましょう^^
このように、やる気は使い続ければ無くなるもの、ってのがわかっていれば、無くなった瞬間に「よし!回復させよう!」と思い切って行動転換ができるのです。
まとめ.それぞれに対するアプローチを明確に区別する
上記のように「モチベーション」と「やる気」に対するアプローチはまったく別の手段になります。
モチベーションが本当に無い場合には、夢や将来を夢想し、ビジョンを描く時間を作ることが大事になります。
しかし、ただやる気が無くなった場合なら、自分なりのやる気回復手段を取って、やる気を回復させればいいのです。(まるで車にガソリンを入れるように、スマホに充電するように)
あなたの中で今失われているものはモチベーションですか?それともやる気ですか?
スタッフさんに無いのは本当にやる気ですか?ビジョンを描かせるというモチベーションのためのアクションをちゃんと指導できていますか??
ぜひ、今回の記事でモチベーションとやる気を明確に区別し、自分が(あるいはスタッフに)今本当にしなくてはいけない適切なアプローチを取られてみてくださいね^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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