最近「交通事故専門院」とか「腰痛専門」「頭痛専門」
「骨盤矯正専門」とか「〇〇専門」を掲げる治療院が
増えてきたと思いませんか？
多くの本にも専門性を出したほうが集客力が上がると
確かに書いているのですが、どうも間違った解釈をしている 先生が多いようです・・・
今日は本当の専門性の見せ方についてお話していきたいと思います。
そもそも何故専門性を掲げる院が増えたのか？
これはおそらくランチェスターの法則や、ブルーオーシャン戦略という
マーケティング手法が本などで広く知れ渡って来たのが原因だと思います。
詳しくは本などを読んでもらいたいのですが、ざっくり言うと
「小さな個人治療院なんかは、大手資本と同じ土俵で勝負してもどうせ
勝てないから、競合がいないもしくは狭い市場で１番を目指そうぜ！」
っていう戦略の１つです。
例えば飲食店を持ちたいな・・・って思ったときに、いきなり
「よし！全国チェーンの飲食店を作るぞ！」なんて言い出して、
全国チェーン型のレストラン（ガストや、サイゼリヤ）などに
競合して勝負をしかけていくのはちょっと厳しいような気がしませんか？笑
それに対して、
「よし！俺はハンバーグには自信あるから、地元のハンバーグ店で
１番を目指そう！！」というのだったらどうでしょうか？
もちろん簡単とは言いませんが、少なくとも全国チェーンと争うよりは
勝ち目があるでしょうね＾＾
このように資本や戦力に劣る弱者は、勝てる場所、勝てる市場を選んで
ゲリラ戦で勝負をかけていけって戦略です。
これを治療院で使おうとすると、例えば
「よし！俺は不妊治療で地域NO１になるぞ！不妊治療専門だ！」とか
「よし！俺は産後の骨盤矯正でNO１になるぞ！産後の骨盤矯正NO１だ！」
なんて感じになっていくわけですね。
専門性って良さそうだけど、何が間違ってるの？
では、本題ですね。
この「専門性を掲げる」というのは正しい使い方をすると、治療院のような
業態ではかなり有効に働きます。
あなただって、焼肉を食べたいなって思ったら、チェーンレストランの
焼肉定食より地元の焼肉屋さんに行きたいですよね？
治療だって「なんでも治します！」よりも「産後の骨盤矯正が得意です！」って
書いてる整体院のほうが産後で骨盤矯正をしたい人に対してキャッチになるんですよ。
ただ、ここでちょっとやりすぎている人が目に付くようになってきました・・・
ある整体院の話なのですが、
「産後の骨盤矯正専門！」って書いてるのぼりの上には
「交通事故専門！」って看板があって、そしてさらに入口のガラスには
「美容整体ダイエット専門！」って書いてあるんですよね。
もういったい何が専門なんだよ、と。笑
これは完全に専門性を表面上だけ真似た失敗例ですよね。
ホームページを見てみたら、〇〇専門！が５個くらいありました。
これって結局初めて見たユーザーからすれば「全部やりますよ！」って
書いてるのと変わらないんですよね。
これじゃホームページや入口を見た人は
「うーん。事故にあって相談したいけど、ここは骨盤矯正とか
ダイエットもしてるし、ホントに事故のこと詳しいのかな？」
って思われてしまうわけなんですね。
これが戦略を表面上だけで使ってしまった失敗例なのです。
正しい専門性の掲げ方とは？
専門性を掲げること自体は、僕は整体院などの治療院ビジネスでは
絶対にやるべきことだと思っています。
ただ、そこはまずはしっかりと本当に大事なもの１つに絞りましょう！
って言いたいだけです。
例えば不妊治療の施術が出来るのであれば、大きく
「不妊治療専門！！」と掲げて、そこでNO１になることを
目指すべきなのです。
不思議なもので、ある分野でNO１になると必ず
自然と口コミが発生しだします。
Aさん「あそこは不妊がよく治るみたいよ」
Bさん「そうなのね。私は産後で骨盤を治したいんだけど、
そういうのはやってないのかしら？」
Aさん「そういえば、C子さんは妊娠して出産した後は
産後の骨盤矯正でも通ってたみたいよ！」
Bさん「あら？それだったら私も行ってみようかしら」
という風に、NO１になった分野から影響を受ける形で、ちゃんと
あなたの院にある別メニューを受けてくれる見込み患者さんも
しっかりと集まってくるようになるのです。
ちなみに院内で専門性を絞る、という戦略もあります。
スタッフの人数がいればスタッフごとに専門性を持たせるっていうのは
スタッフ1人1人のブランディングにも繋がる戦略なので、もし
興味がある人は１度取り入れてみても面白いと思います。
戦略とは正しく有効活用してこそ、最大限の効果を発揮します。
街を歩いていると、間違った使い方をしているお店を見ることも
沢山ありますが、あなたの院は大丈夫でしょうか？
いろんな視点から、自分の院を眺めてみると新たな気づきが
あったりしますよ＾＾
それでは！
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